古代に既にゴム製のボールで試合をしていたが負けたら生贄だった
以前の記事の本で学んだこと.
古代マヤにおいて球技スポーツは儀礼活動の一環として行われ,権力と密接に結びついていた.
ボールの歴史
Wikipediaから引用
ボールを用いた遊戯は古くから自然に行なわれていた。初期のボールは羊毛や髪の毛などの繊維を布や革の袋に詰めたもので重いものだった。
古代ローマでは球技ごとに異なるボールが用いられ、中に羽毛を詰めたボール、中に砂を詰めたボール、空気で膨らませたボールが存在した。ただし、空気で膨らませたものは動物の腸を素材にしたもので完全な球形ではなくエアチューブを小さくまとめたような形状だったと考えられている。
日本の蹴鞠用の鞠は鹿皮でできていた。中国では蹴鞠は戦国時代より軍事用の訓練として始められ、漢代以後チーム対抗球技として発展し、唐代には鞠はより弾むように羽根を詰めたものから空気を入れた動物の膀胱へと改良されたが、宋代に得点を競う球技から地面に落さないことを競う球技へと変化し、やがて風俗の退廃などを理由に清代に禁止令が出されほぼ消滅した。蹴鞠が伝わった東南アジアでは籐で編んだ籠状の鞠による球技が行われ、現在のセパタクローへと発展した。
そして,ここ注目です!
クリストファー・コロンブスによるアメリカ到達前の時代には、南北アメリカ大陸以外ではゴムは知られていなかった。スペイン人たちは中南米各地で、弾むボール(中身までゴムの詰まった、空気で膨らませないボール)が儀式や遊戯としての球技に使われているのを見て目を見張った。
古代メソアメリカにゴム製のボールが?
以下の論文で報告されているのですが,
1994 "Los Espacios Sagrados Olmecas: El Manatí, un Caso Especial." En Los
Olmecas en Mesoamerica, editado por John Clark, págs. 69-91. El Equilibrista
y Citibank.
紀元前1600年ころに作成されたゴムボールがメキシコのメキシコ湾に面した地方(核オルメカ地域)から発掘されたそうです.
またマヤ地域では神殿地区のすぐそばに球戯場があって,それは都市の中心部に位置しているのです.
天然ゴムはブラジル原産のパラゴムノキという植物の乳液(ラテックス)から作られるのですが,このパラゴムノキというのはアマゾン川流域にのみ生育していて,すなわち新大陸にしかなかったのです.
で,1839年に加硫法が発見されて大量に必要になったので,東南アジアでプランテーションで大規模栽培されるようになったんですが,それまでは旧大陸ではボールと言ったら,中に何か詰めてってことだったんですね.
しかし,そうやって考えてみると,アマゾン川流域に生育しているゴムノキから得られたゴムが,メキシコ湾まで北上したという事で,物資の流通は既に広範囲であったのかなと思いました.
古代メソアメリカにおける球技の位置付け
古代ローマの円形闘技場(コロッセウム)はAD60-70年頃の自然災害や戦争などで疲弊した経済を立て直すために緊縮政策を取りながら,一方で市民を懐柔するための娯楽施設の目玉として円形闘技場の建設されたわけですが(なんだか今のGo Toと似ているような・・・),古代メソアメリカでは少し様相が違っていて.
『ポポル・ヴフ』という神話で後に太陽と月になる双子の物語があるのですが,彼らは地下のシバルバー(冥界)で球技を行い、地下の神々に打ち勝って父の仇をとるのです.
そんなこともあって,古代メソアメリカでは球技は神聖な儀式の一つでもあったようです.
また,政治的な見せ物でもあり,捕虜たちが参加させられるが必ず負けるようになっていて,負けた側は生贄にされたとのこと.
この場合,戦争で戦い負けた側の王自身がその生贄として球技をやっていたという話もあるそうで.
やっぱり,セレモニーの一つだったわけですね.
(画像はこちらからお借りしました)
写真はメキシコのチェチェン・イッツア遺跡の球戯場ですが,この環の中にボールを入れるのを競ったそうで.
一説には本当に真剣勝負で戦いとして試合をして負けた大将は首を取られたとの話もあり.
古代は王族や貴族など支配層だけが戦いに臨んで,市井の人々は参戦していなかったようです.楽団とか物資の運送役として隊列には加わっていたようなので,負けたからと言って部下や非戦闘員の首を差し出していたら,その後統制は取れなかっただろうしなぁ,とも思います.
(楽団が一緒だったって面白いですよね.ドラムやマラカスを持つ壁画があるようです.)
こんなことを書いていたら現地に行きたくなってきました.
早く自由に往来できる日が来ますように!
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ライブインタラクションコーチ®コーチの斧研雅子です.
ライブインタラクションは私の敬愛する三輪えり花さんが、英国王立演劇学校(RADA)を教師の通訳をされながら、現場でその指導方法を見聞きされ、通訳した先生方から「あなたもこの学びをどんどんと教えてください」と言われたそうです。
私はその三輪えり花さんに役者として、演出家としてお教えを受けている時に、ライブインタラクションについて学びコーチとなりました。
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