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通りすがりのインテリスタとして

初めに…

激闘のシーズンを終え、悲願のスクデットを奪
還するものの色々な感情が入り交じりTwitter
の140文字では書き表すことができないためブ
ログという形で残すことにした。特に戦術があ〜だこ〜だで連勝街道を走り出したとかエリクセンがハマったからとか誰でも分かるようなことや細かい戦術面に関しては他の方のブログで書いてくれるはずなのでここでは書きません。あくまでも通院としての感情をそのまま書きます。若干長めのブログになると思うが最後までお付き合い下さい。

今シーズンの振り返り

振り返りと言いつつも11年振りの""スクデット""奪還の一言に尽きるシーズンだったと思う。コンテ2年目であり資金のやりくりが難しい中スクデット奪還のためだけに揃えられたスカッドはインテリスタだけに限らず他のセリエクラスタからしてもユヴェカスの牙城を崩してくれることを確信したサポーターは居たと思う。勿論、私もその1人だ。「スクデット逃したらTwitter辞める」と言い切れるほど奪還には自信があった。途中で凍結することもあったがインテル自体は序盤にバランスを整えられなく勝点落としただけで他には特に問題なくスクデット奪還することができた。前半戦はミランの背中を追い続けるものの勝点5差以上広げられることはなかったしそこら辺は楽観視してた。(追いかける側としては勝点5差キープに意味があったと思ってる。)ここからは一人一人について触れていきたい。スクデット奪還したのにも関わらず数字で評価するのは個人的には引っかかるためあえて採点はしません。

アクラフ・ハキミ
インテル移籍内定してからキャンプに合流するまで一向に練習せずに海で遊んでてマイペースなやつだと思ったら初速からギアMAXでサイドを制圧しててマイコンを彷彿とさせるスピードと攻撃センスで懐かしさに浸り「これが高額SB(WB)かぁ」って試合中ずっと拍手してた。ラウカクと一緒にゴールパフォーマンスすることが多くこの雰囲気が見てて嬉しかった。ローマ戦のゴラッソはある意味ビビった。
ありがとう。

ロベルト・ガリアルディーニ
スタメン出場は少なかったものの与えられた役割を果たすメンバーの一人。確かに物足りないところはあるかもしれないがリスク管理はインテルの中盤の中でも上位に入ってる。サッスオーロ戦の神がかりトラップからのボレーは痺れた。ありがとう。

ステファン・デフライ
19/20セリエA最優秀DFに選ばれただけに相当な期待値があったが安定し過ぎて特に賞賛も批判もないことがある意味彼への最大の評価だと思う。ここ数年間の安定感がバケモノ。
ありがとう。

アレクシス・サンチェス
インテルでこの手のレベルの選手がラウカクの控えを受け入れているだけで奇跡に近い。スーパーサブ役ではなくスタメンのサンチェスの2得点で勝てた試合(パルマ戦)があって良かった。3番手のFWが勝利に導く試合は心に響く。ありがとう。

マティアス・ヴェシーノ
今シーズンの活躍というよりやはり17/18ラツィオ戦のゴールがあるからこそ今のインテルがあるのでスクデットへ挑戦するための立ち位置まで導いたことが彼の功績。ありがとう。

ロメル・ルカク
ロナウド、ビエリ、アドリアーノなどと歴代インテルの皇帝たちと肩を並べるだけの活躍をしたインテルの新たな皇帝。得点王ではなくスクデットを第一に考えてプレーしていたのがファンとして嬉しかった。お前がナンバーワンだ。
ありがとう。

ラウタロ・マルティネス
インテルでシーズン毎に成長するのはそう簡単ではないはず。荒っぽいがそれが彼の良さだけど例年と比べると自分をコントロール出来ていたと思う。ラウカクはインテルの歴史に名を刻むコンビでしょう。貴方はイカルディを超えた。ありがとう。

アレクサンダー・コラロフ
加入当初はもう少し試合に出場してくれると思っていたがベンチに居ても彼なりにチームを鼓舞していたはず。ベテランが試合に出場できなくても不貞腐れしなかったのが今シーズンの強さだと思う。バレロがブロゾビッチを成長させたようにバストーニに色々と教えてくれたのかなぁと妄想。選手というよりコーチ面でチームに貢献。ベネベント戦のサイドチェンジは鳥肌が立った。ありがとう

ステファノ・センシ
相変わらずコンディションが整わないことが多かったのが残念でした。怪我し過ぎてのびのびプレーできないというのは本人自信がいっちゃん自覚しているはず。途中出場からリズムを変えたナポリ戦は彼の復調だと思ったのだが…短いパス精度とバイタルでの受け方はセリエ屈指の実力なのは間違いありません。ありがとう。

アンドレア・ラノッキア
3バックの中央で今のデフライに勝てるCBなんてセリエAには存在しない中、自分の立場を理解して数少ない出場でも冷静沈着で必ず勝点をもたらしてくれた。3冠メンバーが去ってから彼に全てを丸投げしていなかった世界線も見たかったが本人としてもあの頃の経験があるからこそ若手の精神の支えになったのだと思う。俺がサッカー選手になるとしたらラノッキアのようなキャリアを過ごしたい。ありがとう。

イヴァン・ペリシッチ
ドイツ出向で王者としての風格を学んできたのが大変頼もしかった。数年前の大黒柱が黒子に徹することができるチームはそりゃ勝てます。未だにどちらが利き足なのか分からない。最終節のゴールはらしかった。ありがとう。

アシュリー・ヤング
ヘディング処理は下手だったけどLWBの2,3番手としてはベテランらしく安定はしていた。大先生って呼び名が好きでした。イタリア旅行にならなくて良かったです。ありがとう。

アルトゥーロ・ビダル
エリクセンがハマるまでの間、バランス悪かったけど中盤に君臨していた。デュエル強度の最低ラインを引き上げた役割が大きかったと思う。批判の的になりやすいプレースタイルだがユヴェカス戦の1ゴールだけでも獲得した価値がある。ラウタロが安定していたのにも貢献していたのかなぁと妄想してたりする。
ありがとう。

ニコロ・バレッラ
この1年でビダル、カンテに次ぐコンテの秘蔵っ子に成り上がったはず。根っからのインテリスタだけに18を""19""にした喜びは人一倍強いはず。プレー面は特に言うことがないけどもっとやれる。まだまだ足りない。ありがとう。

クリスティアン・エリクセン
誰もが実力を疑っていなかったもののセリエAには合わないためお互いのためにお別れした方がいいって言われ続けていたものの我慢してスタメンを勝ち取った精神力を褒めたい。スクデットを決定づけたクロトーネ戦のゴール、スクデットに華を添えた最終節のFK流石です。インテルを選んでくれたことに感謝。ありがとう。

ダニエレ・パデッリ
第2GKから第3GKに下げられても残留を選択するのはそう簡単ではないはず。スクデット決まったときにミラノの町でインテリスタに声掛けられたときの表情は優勝を喜んでいるインテリスタそのものだった。インテリスタがインテルのために最善を尽くす姿勢が好きです。
ありがとう。

ダニーロ・ダンブロージオ
当たり前のことを当たり前のようにこなすことでインテルでの居場所を確立することができた1人の選手。CKで謎の強さを持っていてコンテのことを馬鹿にするように「プランD」と揶揄されていたのはいい思い出。入れ替わりが激しいインテルのDFでスクデットを勝ち取るまで残留できたのは彼の実力。人は求められることをやれば居場所を作れることを教えてくれた選手です。ありがとう。

フィリップ・スタンコビッチ
父親が13の数字を18に導いたようにピッチに立つことはできなかったが偉大な選手の息子が18を19にしたチームの一員ってだけで嬉しく思う。父親のようにインテルで活躍できるよう応援しております。ありがとう。

マッテオ・ダルミアン
ユーリティー選手の最強格。期待していたインテリスタは少なかったかもしれないが彼が控えにいることの恩恵は今ではインテリスタがいっちゃん身を持って感じていると思う。マジック点灯してからの勝負強さは彼の努力の賜物なのかもしれない。ありがとう。

ミラン・シュクリニアル
昨シーズンは3バックに苦しみ、序盤はコロナに苦しんだがやはりアンタはサイボーグだ。得点力も戻りイエローの数も極端に減りインテルデビューシーズンの最強だった印象を上回ってくれた。移籍金を渋ったスパーズには感謝しなければならない。私は数年後のカピターノに押します。このままインテルで世界最強のCBに…ありがとう。

マルセロ・ブロゾビッチ
ハッキリ言うと実力を分かってる上で中盤の血の入れ替えとして昨夏の段階でお別れするなら彼だと思っていました。彼の多すぎる役割を周りで分合わないとチームとして強くならないからである。結果として自分の意見は間違っていました。ここまでクリアボールを無限回収できるアンカーはセリエAにはいません。バレッラの飛躍で負担が減りやりやすかったシーズンだったはず。引き続きチームのムードメーカーでいてください🤔ありがとう。

アレッサンドロ・バストーニ
スタメンとしてシーズンに臨んだのは初めてだったはずだが同世代と思えないくらい落ち着いていて最優秀ヤング賞すら彼には必要ないくらいの実力を証明してくれた。ロマニョーリが一向に伸びないのでキエッリーニの後釜を奪い取れ。今シーズンは若手枠を卒業できた活躍でした。信用してくれたコンテに感謝しつつ謙虚に成長していきましょう。ありがとう。

イオヌート・アンドレイ・ラドゥ
スクデット決めてからの数試合でしか見ることが出来なかったがプリマ出身のGKがプレーしてるだけで何故だか嬉しかった。ゼンガ以来のプリマGKになれるようにハンダノビッチの壁は高いが頑張ってくれ。ありがとう。

アンドレア・ピナモンティ
イタリア人の世代においては屈指のストライカーであることは間違いない。ラウカク、サンチェスが前にいるのでそりゃ簡単に出場できないのは当たり前だが試合に出るだけでなく練習で沢山のことを学ぶことが出来たはず。インテル初ゴールは普通に泣いた。ありがとう。

サミール・ハンダノビッチ
報われるべき人は必ず報われる。アナタとスクデットを獲得することができて本当に嬉しく思う。確かにセーブに関しては全盛期より落ちたがその分ビルドアップ能力が見違えるくらい成長していてそこの貢献も大きかったと思う。スクデット獲得直後に「新しい目標を設定する」の発言はil capitanoでなければ口にすることはできない。ハンダノビッチに関しては「ありがとう」というより「おめでとう」と言いたい。ありがとう。

アントニオ・コンテ
選手、監督として誰よりも白黒に染まった人間がインテルの監督に就任するのは彼にとって今までの中で1番の苦しい選択だったと思う。下手したらユヴェカス、インテル両方から毛嫌いされる難しい役割を引き受けた度胸とその選択にまずは感謝します。白黒に染まったやつが監督するからにはスクデット奪還はノルマであり目標であるのは本人含め、誰もが分かっていたはず。獲得すれば成功、失敗すれば大失敗。本当に難しい選択だったと思う。インテルのクラブ柄として100か0になりがちなコンテを呼ぶのは相当なリスクであったが結果として大正解だった。コロナ禍もあり2シーズンが続いたような不思議な感覚でしたがめちゃくちゃ楽しいカンピオナートでした。そして自ら作り上げたユヴェカスの牙城をぶち壊して獲得したスクデットにはぶっちゃけ不可能ではあるがビッグイヤー以上に今のインテルには価値があったと思ってます。来シーズンこそ最初っから完成されたチームでビッグイヤー&2つ目のステッラに挑戦するのも見たかったのですがコンテが決断した選択を尊重します。11年振りのスクデット獲得、インテルを本来いるべきとこまで連れ戻してくれて本当にありがとうございました。アナタはネラッズーリの一員です。
Grazie mister. Sempre con tuo il cuore.

今後のインテルについて…

スクデットを奪還してすぐにゴタゴタ話があるのはインテルらしいといったらインテルらしいのですがこの問題に関しては誰が悪いとかは無いと考えています。負債だらけのインテルを下手に手放しても破産する可能性もありますし文句を言われつつも保持する会長の考えも尊重しなければなりません。もちろんコンテは勝つためとお金のためだけに監督をやってますから一定の補強を保証できないと自らの価値を下げてしまう可能性があるので残留できないという考えも理解できます。ユヴェカスの牙城を壊した今だからこそ目標達成で円満お別れするのも悪くない話だと思います。言うなら必死に投資しても限界がスクデット獲得であってビッグイヤーもしくは継続してスクデットを勝ち続けるのは今のインテルには難しかったということです。特大な花火のように綺麗に散るのもロマンがあっていいじゃないですか。良くも悪くもある意味それがインテルです。来シーズンは花火の大きさは小さくなるかもしれませんが必ず私たちの心に残る綺麗なものを見せてくれるはずです。

最後に…

様々な情報が飛び交っていますが今は素直にスクデットを喜びましょう。一先ず「通院」シリーズはこれにて終了というか原点回帰します。(分かる人は少ないでしょうが(笑))小学生の頃からインテルのことを第一に考えて生きてきたせいで正直疲れました。久しぶりのスクデットで燃え尽き症候群に近いのかもしれません(笑)ぶっちゃけ今はインテルのこと考えたくないです。少しの間、充電期間としてTwitterにはいますが可能な限り情報を遮断しますかね。最後までお付き合い下さりありがとうございました。Sempre Inter insieme 🖤💙

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