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「いいね」を購入につなげる 短パン社長

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「いいね」を購入につなげる 短パン社長 奥ノ谷圭祐

最近,SNSの活用について色々勉強している感じだが,その一環。この「短パン社長」は業界ではある程度有名らしい。しかもエスクマのメンバーらしい。※エクスマとは,藤村正宏さんが提唱するエクスペリエンス・マーケティングの事で,わかりやすく言うと「物を売らずに体験を売れ」という事を言っておられるグループ。私も一度勉強会に行ったことがあるが,商売の本質を突いているのは間違いないと感じた。ただ規模がある程度限られるのではないか…という事。まあこれからは「個」の時代になるのは間違いないと思うが,大企業で個を発揮できる要素があれば…と。

で,この短パン社長,最初は大手のメーカーにいて,派手な仕事をしていたので,実家に帰って家を継いでもその大手の気持ちで取り組んだら大失敗…。800通のDMで来店者がたったの7名。そこでこれじゃあいかん!と「短パン通信」という A4 3枚の新聞を定期的に届けるようになる。今までの派手派手しいDMではなく,「自分が好きな事」を書いてる感じ。

並行してエクスマにも行ったらしい。会場で藤村さんから言われたのが,「逆にどうして7人は来てくれたんだろ」。そこで気づいたのが「自分を気にいってくれてるから来てくれたんだ」という事。自分の服は日本国民全員に売るのではない,理解者(自分のファン)に買ってもらえばいいんじゃないか…と気づいた社長は,短パン通信の内容も「自分を売る」内容にバージョンアップ。ただ何を書けば自分が売れるのか…と考え出した結論が,「ためになる事を発信しよう。その内容に共感してくれた人だけ買ってくれればいいじゃないか」。

その後は「あの人が勧めるから買う」というファンを作るために「役に立つ情報を届ける」✖️売りたい◯楽しませたいという事を実直に続け,しっかり実績を残しておられる。覚えているのは人。社名や店名ではない…という事でとことん自分自身を売っておられる。「仕事は誰かを喜ばせること」という信念で「SNSは手段→関係性を作る→顔が見えているか…」と。私もある企業の中の人をやっているわけだが,この部分は考えさせられた。「発信の前にその人を調べて発言をカスタマイズ」することを実行出来れば今までより信頼・共感が得られると思う。手を抜いてはいけないという事だ。

一番気にいった言葉が「競争相手は見ない。お客様だけ見る」。競争相手を見て打ち出す施策と,お客様を見て打ち出す施策は全然違う。
間違いなくこの方法は成功すると思うが,最初に書いたように「ある程度の規模になったらどうするか」という事だろう。

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