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ブックチャレンジ


Facebookで流行っているブックチャレンジ,とりあえず7冊の本だけ紹介しておきます。

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①奥田 英朗 延長戦に入りました
∟この人のセッセーは最高です。小説も最悪・邪魔・無理など面白いものばかり。でもイチオシはこの延長戦に入りました。日常のちょっとしたことを書いてあるエッセイ集なのですが,もう笑いっぱなしと言っていいほど笑います。こんな面白い事を書く人がね小説ではシリアス…というギャップもたまらないのかも…。

②宮部みゆき 模倣犯
∟小説でこれを超えるのは多分出ない気がする。推理小説で犯人はすでに分かっているにもかかわらず,あのコロコロコミックのような分厚い本を一気に読ませる筆力はさすがと言うしかありません。ただ宮部さんは,時代劇と短編集と長編小説があり,時代劇と短編はいまいち。しかも小説で超能力を扱うテーマもあるのだが,それもいまいち。模倣犯とか理由とかはとてつもなく面白い。

③筒井康隆 俺に関する噂・デマ 
∟私は卒論で「マスコミが作り出す擬似環境」に付いて書いたのだが、その参考図書(笑)。とにかくあの頃の筒井さんはハチャメチャですごかった。よくまあこんな発想が出てくるなと感心して読んでました。ついに全集もそろえるまでになり,付録の「農協月に行く」の生原稿迄手に入れたのであった。家族八景のような作品からとんでもないハチャメチャ迄幅が広いので相当好き嫌いが激しいと思われる。

④本多勝一 マスコミかジャーナリズムか
∟大学時代の英語の教師に洗脳されてから、ずっと自分の指針にしてきました。アメリカの話、中国の話…とにかく弱い者の視点に立ったルポが良い。右の方からは徹底的に嫌われているというか,もう現在では老害的な形で話にも上がってないかもしれない。そもそも私自身も,噂の真相との戦いでは本多さんに非があると考えていた。しかしそれを差し置いてもジャーナリズムに関してブレずにやり通した意志に関しては敬服。文章の書き方などの本も素晴らしく良いことがかかれている。

⑤阪本啓一 共感企業
∟この本がまだフェイスブックができる前に書かれたというのがすごい。私がSNS関連の参考図書として皆に紹介する「グランズウェル」「ツイッターノミックス」「ロングエンゲージメント」を全て含んだ内容になっている。これ読んでおけばSNS時代にどう立ち居ふるまえばいいのかがしっかりわかるし,これを基礎編と考えて次のステップに行ってほしい。

⑥中崎タツヤ じみへん
∟この世界が私はたまりません。じみへんも全巻持ってます。厭世観とは違うのだが,このような生き方が出来れば本当に幸せになると思う。この方,この漫画とは別に整理整頓の本も出しておられる。とにかくモノに執着せず,奥の細道の月日は百代の過客にして…に通じるものがあると思う。

⑦東スポ伝説
∟常に東スポ的視点は持っておきたい(笑)。実は私は新卒の就職活動で一番最初に内定をいただいたのが,東スポの九州支社であった。この時は,入社試験は面接だけで,私がいかにプロレスや猪木が大好きで九スポを愛読していたか,今後このような内容にしたらどうだろう…という事を強く訴えたら,「もう明日からでも来い」という感じで採用してくれた。これで自信を持った私はあと何社かを回り,結果的に色々あったが,学研に入社したわけである。ただ東スポ的視点はずっと持ち続けており,自分の根底にある事は間違いない(これでいいのか(笑))

とりあえずこんな感じで。よろしくお願い申し上げます。

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