面接の一助になれば(2)

〇自己紹介もかねて…

私は大学を出てすぐに、「〇〇のおばちゃん」で有名だった会社に就職。最初はディラーヘルプのような仕事をしていました。各県に何百人・何千人のそのおばちゃんが組織されており、それを管理する販売店がやはり県内各地区にテリトリー制で存在。

とにかくこのような組織は、「質より数」と言う面が大きく、どんどん人を増やしていく→募集して→採用して→研修して→独り立ちさせる…の繰り返しで、これを日本中で繰り広げていた時期があった。
(しかし訪問販売自体が、世の中の流れや、ある象徴的な事件により廃れてきて、崩壊に向かうのだが…)

その仕事の手伝いなわけだから、もう日々が募集と面接…と言う感じで県内各地を走り回っていた時期がある。多分この時に1000人近い人を面接・研修していると思われる。(しかも面接の前の募集にも関わっているので、新聞や新聞チラシ、集合の求人誌などの求人広告の原稿作りからやっていた)

ただしパート職(時給+歩合給)がほとんどで、応募者も基本家庭の主婦。子供がまだ小さくて働きに出れないので、子供がいても自分の空いた時間に自由に活動で来てある程度の(小遣い程度の)お金がもらえればいいや~という人たちだ。たまに「お金が欲しいので、バリバリ働きます」と言う人もいるので、そのような人にはまた別の仕事が社内の別部署にあり紹介したりしていた。また年配の方が健康のために歩き回りたいので、ついでに本も配ります…というパターンもある。

それ以外で地域販売店そのものの募集があり、将来独立予定の嘱託社員の面接なども実施。(これは手伝ったという物ではなく、自分が採用の合否を決定していた。しかし今考えると大学出の若造に人生握られているのだから、たまったものではない)

その会社内で人事異動があり、地方の支社から本社の事業部に移った際に、新卒の採用に関わる事になる。この時は出版社という事で、ほとんどが編集希望の学生、その会場の一番端っこで、数少ない営業志望と何でもやります~という、体育会系熱血学生の面接をするのだ。

その会社をUターンでやめて九州に帰り、現在の食品製造販売会社に入社したのが42才の時。まだ会社も小さく採用と言ってもほとんど幹部がいなかったので、新卒の採用試験には最初から最後まで関わる事になる。今思うに、人事部と言う専門の部署も無く総務部が会社の運営をすべてやっていたと思われる。

私が入社して最初の頃の知名度が低い時は、応募する学生自体が少なく、誰を落とすというよりもどうやって残ってもらうか…的な採用前提の面接だったような思い出がある。そう考えるとその頃入社した学生はとても運がいい。それからある事から会社の売り上げが倍々ゲームになり、福岡だけでなく九州・全国から注目されるような企業になってきたら、説明会だけで1000名を超すエントリーがある企業になった。

そうなると、会社の特徴として書類選考で落とすような事は失礼なので、基本的に全員を面接するという事になり、その時は総務部内にちゃんとした人事部もあったのだが、一次・二次の面接に駆り出されるのである。

その時の気づきを書いていくことになる。

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