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【映画】SABAKAN (サバ缶)


■あらすじ←ほぼネタバレなので,見る気がある人は読まない方が良い。

草彅 君が演じる主人公は,売れない文筆家で,ゴーストライターで食べているらしい。しかも奥さんと子供とは離婚か別居している。
「小説を書きたい」と編集者に訴えたら「どうせ売れませんから」と芸能人のゴーストを勧められ,いじけていた時に,サバ缶にまつわる思い出話が展開していく。

時は1986年(というから私が社会人2年目,24の頃である)。場所は長崎の長与のあたりらしい。小学校で貧乏が故にいじめられていた少年に,突然「イルカを見に行こう」と誘われる。二人で自転車で出かけるのだが,道中色々。坂道で自転車で転んでしまい自転車壊したり,ヤンキーに絡まれたり,海で溺れかけたら綺麗な女子高生に助けられたり…。結局イルカは見つからずに,その女子高生の彼氏の運転する軽トラックで送ってもらう。

そのあと二人は仲良く夏休みを過ごすのだが,その時に貧乏な子が振舞ってくれるのがサバ缶で作ったサバ缶すし。草彅くんは寿司が大好きだがそういつも食べれるわけではないので,そのサバ缶寿司を美味しく食べる。貧乏な子供の家には兄弟がたくさんいて,初めてやってきた兄貴の友達を珍しそうにのぞく。お母さんも帰って来て本当に楽しく過ごしていたので,この二人の友情はずっと続くのかと思っていたら,新学期が始まるとまた前のような感じに戻ってしまい…。

貧しい子のお父さんは漁師で,事故で亡くなっててお母さんが地元のスーパーでパートで働いて稼いでいたが貧乏は仕方ない。ある日の務めが終わった帰り道に交通事故でお母さんが亡くなってしまい残された子供たちは親戚にバラバラに引き取られて行き,草彅 は海に近い駅まで見送りに行く。

そこで回想シーンは終わり,大人に戻り,草彅が一人で故郷を訪れ30年ぶりに今は寿司屋を始めた貧乏な子と再開するシーンで終わる…。

■感想
・本当にいい映画でした。ほっこり。長崎が舞台という事もあったからなのか。
・日本人が演じる日本の映画なのに字幕がついてるってどうよ
・草彅 くんの少年時代を演じる子役の演技,サイコー。
・一番の見せ場は「あんた本当におっぱいが好きね」と言われた時の表情。もう劇場中で大笑い
・この時の表情を見たいのでもう一映画見たいレベル
・従妹のお姉さんは別に出なくてもいいんじゃねぇ?
・そう言う意味では美人の女子高生もストーリーとはあまり関係ないが美人だから許す
・長崎弁の家族のやり取りはまさに「長崎」という感じでほっこりします。
・お母さん役の尾野真千子が完全にお母さんになり切っていて持ち前の美貌が発揮できず
・貧乏な子の家族とのやり取りは涙もの。それがばらばらにされるシーンは泣くしかない
・途中で絡んできたチンピラは本当にあんな奴らが居そうで面白かった
・まさかお母さんがあんな亡くなり方をするなんて…
・エンディングの最後に回想シーンがあり,それも笑えます
・草彅が長崎を訪れるシーン,別れた奥さんと娘にも一緒に行こうと言っていたのに…(涙)
・日本版のスタンドバイミーと言っても過言ではない
・「またね~」「またね~」を繰り返すシーンが2度ある。とてもいいシーン。
・その「またね~」は,フラガールの「じゃあな~」「じゃあな~」のシーンにかぶり,思わず涙。
・海に一番近い駅が重要なシーンで出て来る。一度行ってみたい。天気のいい日に。

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