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成長が不幸の原因なのかもしれない

こんばんは。

突然ですが、「変わりたい!」って思ったことありますか?

私は何度もあります。

人見知りだった自分を、モテなかった自分を、根性がなかった自分を、色んな自分を変えたいって何度も何度も思い、挑戦してきました。

そして、昔より少しは成長したと思える自分が今ここにいます。

でも、今日伝えたい事はその成長が不幸を生んでいるかもしれないと感じたことです。

なぜ、人は変わる事ができるのか?

それは、自分のことを否定できるからです。今の自分の欠点に気付いた時に人は別の自分になりたいと思います。

これは組織も同じでベンチャー企業は過去の社会や業界を否定することで新しい事業を作ります。

社内で若手がITを活用していない現状を否定して社内の変革が起こります。

「かわる」は「否定」から始まる。

「かわる」が不幸を生む仕組み

現状を否定できるからこそ人は挑戦できます。

失敗を何度も何度も繰り返していつかできるようになります。

成長は素晴らしいことです。

子供は生まれた時、泣くことしかできません。

そんな自分は嫌だと、挑戦します。

そして、自分の足で歩けるようになります。

成長すると色んな人に会います。

そして、自分と周りの人は違うことに気づきます。

「話が下手だ」「足が遅い」「勉強ができない」

そんなふうに比較するかもしれません。

でも大丈夫。

今の自分を否定して変わればいいのですから・・・

そんなことを繰り返しているとだんだん

「今のままではいけない」と思うようになっていきます。

成長していない自分を、周りよりも劣っている自分を否定するようになります。

何のために変わりたい?

今より幸せになるため、素敵な社会にするため・・・

変わることは、成長することは素敵なことです。

でも「否定」したままでいいのですか?

私は昔、自分のことが大っ嫌いでした。

だから、否定して否定して、その分、成長して変わることができました。

でもその変わり方が周りとの比較を生み、

「人を頼る」ことをできなくしたのです。

私たちが一番人に頼ることが上手だった時を思い出してください。

生まれた時ですよね。

泣くことしかできない。

でも、世界中の誰よりも人を頼り、人を信じることができていた。

あなたの周りに誰かを頼ることしかできない人がいたら・・・

その人を否定していませんか?

変わるときに大切なこと

できない自分に出会うと自分を責めてしまうかもしれません。

時には傷つけてしまうこともあるでしょう。

でも、その自分を否定したまま成長しないでください。

傷ついた自分がいるから成長できたのです。

そして、そのダメな自分に心の底から伝えてください。

「苦しい思いをしてくれてありがとう」

もし、頼るしかできなかった自分に感謝ができれば、

人のことを信頼できるのかもしれません。

シワを見て何を感じますか?

私にはもうすぐ100歳になるおばあちゃんがいます。

たまに実家に帰ると笑顔で迎えてくれます。

でもあいさつはいつもの調子で

「あんた誰や?」

孫の名前を覚えていません・・・

手を握るとシワくちゃです。

私が小さいとき、そのシワだらけの手が嫌いでした。

幼心に老いに対する恐怖を感じていたのかもしれません。

でもこのおばあちゃん、終戦時「満洲」にいて命辛々、

日本に戻ってきたのです。

その後、シベリア抑留から帰ってきた祖父と再開し、私の父が生まれました。

もしかしたら、戦争を乗り越えたときにできたシワなのかもしれない。

そんなことを妄想するとシワの1本1本が愛おしくなりませんか。

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否定と感謝が「ゆたかさ」を生む

自己紹介でも書きましたが、私は引きこもっていた時の自分に

心から感謝しています。

あの時に心の底から恐怖を感じた、

だからこそ、

今、誰かの恐怖を自分ごとにできます。

経済的に豊かになるためには今を否定しなければいけません。

でも否定ばかりしていると心のゆたかさが失われてしまう。

成長は自分を傷つけて、自分を癒すことなのかな。

答えは見つかっていませんが、今悩んでいる自分に

私たちの代わりに傷ついてくれていた誰かに

「ありがとう」を伝えようと思います。

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