定期付終身保険について



定期付終身保険とは
定期付終身保険は、終身保険(被保険者が死亡した際に必ず保険金が支払われる保険)に、一定期間のみ補償が上乗せされる定期保険が付いた商品です。この商品は、死亡保障が手厚くなるため、一時期非常に人気がありました。

1. 保険会社がこの保険の運用において、予定利率(顧客に約束した利回り)を確保することが難しくなり、運用リスクが増大しました。

2. 保険契約者が長生きすることによって、保険会社が支払わなければならない保険金の額が予想以上に膨らむリスクがありました。これにより、保険会社の財務に大きな圧力がかかりました。

3. 定期付終身保険は、販売時に高額な手数料が発生するため、これも保険会社の収益性に悪影響を与える要因となりました。

これらの問題が蓄積し、日本の生命保険業界では1990年代後半から2000年代初頭にかけて、複数の生命保険会社が経営破綻しました。このような背景から、定期付終身保険は「Lの悲劇」の象徴として語られることがあるのです。

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