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読書記録)方法としての動機付け面接❸〜間違い指摘反射〜

私もいまだに頭に浮かんでしまう、この反射。時間がない時はなおさら。グッと飲み込んで新しい言葉を探してます。

保健指導はとても重要な仕事で、従業員の健康管理の大本になる活動かと思います。血圧の高い人、タバコを吸っている人、肝臓の数値が悪い人に正しい生活習慣を勧めるのは、会社の安全配慮養務の履行であるとともに、何よりご本人のためになります。ただ、保健指導でクライアントは 、 往々にして何か間違ったことを言われます。「 タバコの害は大したことはない」「私は健康だ」「これくらい食べてもいいよね」「運動はしたいが、時間がない」・こういったセリフを聞くと、「そうじゃないでしょう」とつい言ってしまいませんか? 私たちは、どう健康をとらえて何をすればいいのかについて勉強していますので、「そう思われる人も多いんですが、そうじゃないんですよね。医学的に は・」という反応をしてしまいがちです。
これには名前がついていて、「間違い指摘反射」もしくは「正したい反射」irghting reflex と言われます。人間には間違ったことを言われると反射的に正したくなる本能があります。厳しい自然環境の中で生き延びなければならなかった祖先にとって、「このキノ コは食べても大丈夫だ」と言われて「違うよ、 食べたら死んじゃうよ」とすぐに答えるこ とが重要だ ったのですね。
ただ、保健指導でこれをやると、かえってクライアントが「引いて」しまうだけで、むしろ事態は悪化することが多かったりしませんか? 単にうるさがられるだけだったり、
保健指導に来なくな ったりということもあるかもしれません。正しいことを言うと、かえってこちらの言 うことに耳を貸してくれなくなることがあるのです。

https://vismed.jp/hpwp/wp-content/uploads/2022/05/22051401.pdf

カウンセリングで、一番やってはいけないこと。それは間違い指摘反射といわれるものです。
相談者さんが話すことについて、
「その考えは間違ってるよ」
「そんなんじゃうまくいかないよ」
「そうじゃなくてこうやらなきゃ」
といってしまう。

それを間違い指摘反射といいます。これをやっちゃうと、まずカウンセリングは失敗します。
でも日常会話だと、これって結構、普通のことですよね。人間って他人の意見に対して、つい反対意見をいっちゃうのです。ちょっと残念だけど、人間ってそういうところがあります。しかも、大して深く考えたのではなく、反射的にいってるだけ。だから、他人の意見なんて、深刻にとらえすぎない方がいいのでしょう。だって、これをやられると、もう話す気をなくしちゃいます。本当はその人なりの意見や考えがあるのに、話す気がなくなります。それどころか、自分の意見や考えに自信をなくしてしまいます。そして、自分の考えで動くという主体性すら奪われてしまいます。そうやって、自分の意見や考えがわからなくなるんですよね。親や学校の先生、会社の上司との会話は、間違い指摘反射がとても多いです。いや、人間の会話、特に相談事というのは、間違い指摘反射だらけなんです。そして、僕たち自身も気づかないうちに、他人に間違い指摘反射をしているかも。そう思うと、安易に他人を批判できませんよね。

だから、僕たちカウンセラーが一番最初に学ぶのは、この間違い指摘反射をやめること。そして、その人なりの意見や考え方を話しやすい雰囲気を作ります。まずは相手の本当の意見や考えを聞いてからでないと、話し合いなど成り立たないですからね。
まずはそこがスタート地点なんです。

https://happy-career.com/35331.html

Y:
W:私もよくやる間違い。ただ、利用者さんとの関わりの初期には必要な時期もあるかと。利用期間の中盤や終盤には気をつけないと。
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