テクノロジー×〇〇 ― ユニークな掛け合わせで溢れ出すインスピレーション
こんにちは、インスピラボの宮入です。
インスピラボでは0(ゼロ)次情報を得るために自ら体験し、未来のキザシやアイデアのヒントをつかむ、という活動を行っています。
今回はその中から、テクノロジーと〇〇のユニークな掛け合わせに挑戦している体験を2つ紹介します。
【その1】金澤月見光路2023 ~Connect Kanazawa 2~
1つ目に紹介するのは、金澤月見光路2023で開催された、プロジェクションマッピングとNFTアートを組み合わせたイベント「Connect Kanazawa 2」です。リアルとバーチャルの融合をテーマに、しいのき迎賓館に映し出されるピアノのライブ演奏と連動するプロジェクションマッピングと共に、その場で自分だけのNFTアートの生成を楽しむことができます。
プロジェクションマッピングについては、音楽ライブやテーマパークなどの演出で見かける機会が増えたなぁと感じていますが、NFTアートについてはどうでしょう?
「NFT」とは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略称で、NFTアートはデジタル上での唯一性を証明できるアートのことですが、いったいどんなものなのか…なかなか実態が分からないという方が多いのでは?と感じています。
私自身、NFTアートからどういったワクワクを得られるのだろうか?そんな問いへのヒントを見つけられたらと「Connect Kanazawa 2」を体験しに行きました。体験の概要と様子については、ぜひこちらの動画をご覧ください!
0次情報から得たキザシ:
Web3×参加型アートイベント ―循環する観光イベントの可能性
「Connect Kanazawa 2」の体験から得られたことをまとめたものがこちらになります。
今回の体験で得られたNFTアートのワクワク感は、まさに次の部分です。
この体験の新しさは、専門的な知識がなくても、自分がARアプリに現れたウサギを捕まえる=写真を撮るというアクションで、NFTアートを生成できるところです。そして、改竄も複製もできない体験した証明になります。
また、次のような「未来の妄想スケッチ」も描いてみました。
「Connect Kanazawa 2」ではメタバース会場も用意されていたのですが、リアル会場でしか生成できないNFTアート(ウサギ)がメタバース会場を駆け巡り、そしてメタバース会場の参加者がそのウサギ(NFTアート)を購入できたりしたら…??
「Connect Kanazawa 2」を体験することでテクノロジーの面白さや体験の解像度が上がり、勝手にアイデアのインスピレーションが出てきます(笑)
ここでは全てのキザシについて紹介できませんが、インスピラボがまとめた「Connect Kanazawa 2」の体験レポートの続きは… Fujitsu Research Portlのサイトからご覧いただけます。
【その2】Mandara Project ~季節とともに瞑想するワークショップ~
2つ目の紹介は、通称「Mandara Project(マンダラ プロジェクト)」と呼ばれる東大先端科学技術研究センターのプロジェクトに富士通 デザインセンターの藤原さんが参画していることから実現した瞑想ワークショップです。
ゲストに生蓮寺 住職の高畑さんをお招きし、仏教と瞑想の関係性をはじめ、真言宗の瞑想「阿字観」についてお話を聞し実践しました。
これだけを聞くとごく普通の瞑想体験会のように見えますが、このワークショップのポイントは本格的な瞑想を実践すると同時にMandara Projectで試作している「VR瞑想」を体験した点です。
この2種類の瞑想を同時に実施することで、体験する前は自分でも予期できなかった気づきとキザシを得ることができました。
0次情報からの得たキザシ:
VR×瞑想 ―空海が観た世界を再現できる日が来るかもしれない
まずは、今回のワークショップの様子をこちらの動画からご覧ください。
この動画はワークショップ終了後に、「VR瞑想ってそういうことだったのか~!奥が深い~」という気づきと興奮を残したくて作成しました。
(インスピレーションが高まると、自然と創作意欲も高まりますw)
「VR」と「瞑想」。一見まじわらないように感じていた2つの体験ですが、今回のワークショップを通じて、とてもしっくりきました。
それは、生身で会得しようとする阿字観の瞑想法も必要ですし、VR瞑想によって仏教の世界観の理解を深めるアプローチも必要だということです。
この2つを同時に体験できるからこそ、はじめて瞑想において充足感を感じることができました。
【まとめ】テクノロジーとあえて異なる文脈・文化と掛け合わせる
このように、単に新しいテクノロジーを1つ体験するのではなく「Web3× 参加型アートイベント」「VR×瞑想」 といったように、テクノロジーと〇〇のユニークな掛け合わせに挑戦した体験を紹介しました。この体験を通じ、テクノロジーは異なる文脈や文化と掛け合わせ、新しい使い方を見出していくと、もっともっと面白くなると感じています。
これからもインスピラボでは、世界で生まれる先進的な体験にアンテナを張りつつ、自分たちでも新しい体験を企画していきたいと思っています。
私たちは、テクノロジー×〇〇といった意外な組み合わせを見つけたり考えることが好きなので、ぜひ一緒にリサーチ&体験に飛び込んでみたいという方はご連絡をいただけるとうれしいです!
(執筆:宮入麻紀子)