データの可視化の有用性
データを可視化するとは、
データをグラフで見せるということであるが
日常的に多くの人はこの機能を使っており、
あまりにも一般的であることから
データを可視化するといいですよと
お伝えしても、なかなか見向きされないことが
多いように思う。
ただ、実際に作成資料や日々の売上管理などを
すべて可視化するとなると難しく、
グラフは必要に応じて都度作成
もしくは、決まったデータのみグラフで
可視化を部分的に行っている方が大半ではないかと思う。
ただの表 vs グラフ(可視化)
普段グラフをよく使う方も、
グラフは使わず、プレゼンも言葉とデータで
行うという方も、下のデータを見ていただきたい。
各県の人口の増減が数字で書かれている表となる。
細かいが、読み解こうと思えば読み解けないわけではなく
東京ー人口が増えている唯一の件
沖縄ー人口はほとんど変化ない
青森、秋田ー人口減少率ワースト
ただこれを視覚化したものが下記になる。
さっきの表とは違い
全体の状況として増えているか減っているか
似たような状況の都道府県の認識
などが、ぱっとみただけでわかる。
これが可視化である。
一瞬で必要な情報がある程度入ってくる。
もちろん深く読み解く必要がある場合には
この地図だけでは難しいが、
データの羅列とグラフでは大きな差があることは
お分かりいただけるだろうか?
可視化が有用な理由
英語の記事ではあるが、可視化が有用な理由が
わかりやすくまとめてある。
64%の参加者は概要がわかるようなデータをプレゼンされると
その場で方針を決定することができる。可視化により、会議の効果と効率を高めることが証明されており、会議時間を24%短縮する。
可視化されたデータを使うグループはそうでないグループと比較すると、合意に達する率が21%増加
視覚的および口頭のコミュニケーションを組み合わせることで、影響力と信憑性の率が43%に上昇し、口頭のみのコミュニケーションでは17%にとどまる。
このようなメリットが最終的には
業務成績をも上げるようで
業界内での財務パフォーマンスの上位四分の一に2倍の確率で入る
市場の同業他社よりも5倍速く決断を下す
意図した通りに決断を実行する確率が3倍
とのこと。
やはり総じてみると、可視化により効率はあがり
さらに業績も上がるということとなるようだ。
どうやって可視化を進めるか
普段通りエクセルを使い、データをグラフに起こす
というのではあまりにも手がかかる。
世に出ているアプリでは、
Power BI (マイクロソフト)
Tableau
という2種類が有名な可視化アプリとなり
どちらも普段使っているデータベースとの接続、
またはエクセルのデータとの接続により簡単にグラフを作ることができる。
簡単にグラフを作れる・・・といっても、
接続をして
必要なデータ分析用の公式を入れ
グラフ化
という流れとなり、大まかなところではエクセルの作業と変わらない。
ただ、Power BI・Tableauともに一度グラフ化が完了すれば
同じフォーマットで毎回抽出され、項目別に分けられたデータの掘り下げもエクセル以上に簡単に行うことができる。
最初の導入時のみ、大きな負荷がかかるが
導入をしてしまえば、あとは誰でも同じデータが同じ軸でみられるという
利点がある。
エクセル同様、社員一人でも導入可能となるため
普通の社員が知識をつけ一人で導入し社内で調整しながら発展させる
ということも最近では多く行われているとのこと。
次回以降は、Power BIを導入した際に苦労したことや
導入に際してのコツについて書いていきたいと思う。
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