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装丁覚書・トランスタバック/緑陽社

発行日:2016年11月19日
印刷所:緑陽社
セット:カラーセット
サイズ:A5

表紙用紙:ハイマッキンレーポスト 200kg
表紙刷色:4色カラー
遊び紙:なし
本文用紙:コミックルンバ クリーム84kg
オプション:特色追加 金・トランスタバックスポット(シティライト)

 これもまただいぶ昔の本なんですが、普段なかなかやれないオプションを使えた本です。

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 トランスタバックスポットというオプション。
https://www.ryokuyou.co.jp/doujin/option/trans.html
 詳しくは緑陽社のホームページを見て欲しいんですが、好きな箇所へ部分的にホログラムが貼れるという加工です。
 ホログラムPP加工だと表1〜表4全面にホログラムが貼られるので、イラストによっては絵が見えづらくなってしまったりもするのですが、トランスタバックでは背景だけ・人物だけなどをスポット的にキラキラさせることも可能です。(全面オプションの場合はホロPみたいに全面キラキラするんだと思う)
 この本では背景と、人物の瞳だけをキラキラにしています。キラキラがないところはマットニス加工が施してあるので、質感でもキラキラの差がわかりやすいです。ラメ入りのニス加工とは違うので、キラキラの部分が盛り上がったりなどはしません。

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 表3には収録している本の表紙絵のトリミングを並べたんですが、こっちも瞳だけキラキラさせてます。

 トランスタバックのホログラムにも色々種類があって、私は瞳のキラキラ感に合うようにシティライトを選びました。ホロPもいつもシティライト選びがち……汎用性高いんだよなぁ。
 私がやった当時は4種類くらいしかホログラムの種類がありませんでしたが、今見たらすごい増えてた。またやりた〜〜い!

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 タイトルなどの文字と☆の装飾に金インクを使いましたが、正直これはやらなくても別によかったかな〜という印象。ただ金インクもトランスタバックと一緒で光の加減で表情が変わるので、これはこれで有りかも……と思ったり(どっちだ)。実際のところは、箔押しするほどのお金はないけど、もう一個くらいオプションを何か追加したいな〜と思ってやってみただけです。

 あと緑陽社さん、さすが表紙が綺麗に刷れる。こちらで微調整しなくてもいつも何かいい感じの発色で刷ってくれます。感謝。

 トランスタバックはかなり気に入ってます。またいつか再録本やアンソロなど豪華な本を出せる際には、もっとデザインなどに絡めてチャレンジしてみたいと思ってます。

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 再録本なので、B5サイズの原稿をA5サイズに縮小かけているのですが、本文はB5原寸の原稿をそのまま入稿。印刷所側で縮小をかけて頂きました。原寸では60線のトーンを使っていたのですが、A5に縮小することで70線くらいに細かくなってるはず……。でもモアレてない。上の写真くらい濃いグラデだと若干モアレのような雰囲気になりますが全然許容範囲。
 表1表4が真っ白だったので、本文用紙はクリームじゃなくてホワイトにしても良かったかなぁと思いつつ、目に優しいのでクリーム好きです。コミックルンバ大好き。

 ちなみにこれはこのCPで2冊めの再録本なんですが、1冊目も緑陽社さんでトランスタバックスポット(シティライト)やってました。

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 キラキラって良いよね。

 めちゃくちゃ余談ですが、緑陽社さんは電話対応が丁寧かつ優しくて好きです。
 見積もりでも「こういうこと出来ますか?」「こういう加工するとどうなりますか?」という質問にメールで丁寧に答えてくださるし、〆切に間に合わなくて「〆切延ばして下さい……」とお願いするときも「この日までしか延ばせなくてすみません💦」「原稿がんばってくださいね」って優しく励ましてくれた……推せる……。

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