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リスク説明ができない・しないお花畑コンサルには要注意!

当社は許認可認証の代行事業をやっていますが、許認可認証試験をする為の代行事業は当然ながら、それ以上に、許認可認証試験を行うにあたってどのようなリスクが有るのかを説明する説明屋だと思っています。

特に当社は、海外(中国)工場で生産された製品に対して日本の許認可試験を行うことが多くあります。そうしますと、工場としては日本の規格がよくわからないということがあったり、そもそも日本の事業者とまともにコミュニケーションが出来ていないというケースが大半です。当社では日本の認証に精通した中国人の技術者が代行業務を担当しており、中国語・英語を駆使しして工場に対して日本の認証試験に関して説明を行います。

言葉が通じるのであれば余裕じゃん、と思われるかもしれませんし、実際そうしたことも多いのですが、一番問題なのは、言葉は通じても心が通じていない、そもそもその仕事をやりたくない、という事態になることです。つまり、根本的な問題として、依頼主と工場側がしっかりと話合えていない、条件交渉が出来ていない、日本人の感覚で丸投げしているが海外(中国)の人は仕事・契約に納得していない、などなど。

許認可試験自体が難しくあるのに加えて、海を挟んで仕事をすることになるので、言うなればリスクだらけの世界です。そうした際に、認証やりましょう!うちなら全然できますよ!などと喧伝してお客様を集めたとしても、待っているのはクレームの嵐。。。クレームだけであれば良いかもしれませんが、資金を含めたお客様のリソースも減少するわけで、それはやはり心苦しくもあります。

もちろん、ビジネスですのでノーリスクで何事も進むことはなく、リスクを許容したうえで始めるビジネスはリスクがあって当たり前。大事なことは事前にちゃんと説明をしているかどうか。そのうえで、お客さんが失敗したのであれば、こちらには責任はありません。

しかし、一時の金欲しさにろくにリスクも説明せずどんどん客を巻き込む悪質なコンサルもいたりします。そのくせ、何かあっても「ビジネスなんだからリスクがあって当たり前。事業者として最低限の態度だ」とか宣いますが、いやいやちゃんと説明しろよ。

そういう奴に限って、「背中を押すのがコンサルの仕事」とか言いますが、それはリスクを説明したらお客さんが離れてしまうことがわかっているからの詭弁であり、ちゃんと全部説明したうえで、それでもやりたい人を教えていくのが本質だと私は思います。

ただ、ある高名な方が仰っていて印象的だったのが「リスクをするのは人格の問題ではなく、能力の問題」という言葉。結局、ろくにリスクを説明できないコンサルをそもそも能力不足ということで、いいことしか言わないコンサルは能力不足なので近づかない方が良いという結論です。口八丁手八丁で自分の都合良いことばかり(それ自体も本当のことかは判断できませんが)言っている自称コンサルには注意しましょう。

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