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選択を広げるOPENCAMPUS

こんにちは!
SYABERIBA代表の慶應義塾大学4年の内島駿介です。
SYABERIBAは、
令和5年度協働のまちづくりチャレンジ事業
採択して頂き、1年間を通して
金沢市にてまちづくり活動を行っています。

今回は、8月10日に開催した
選択を広げるOPENCAMPUS」
イベントレポートをお届けします!

告知チラシ

かつての金沢大学附属高校時代。
勉強と部活がすべてだった私にとって
自分の価値観の基準は偏差値の他ありませんでした。

しかし、大学に進学して直面したのは、
勉強ももちろん大切ではあるものの、

自分の好きなことを見つけ、
そこに情熱と時間を注いでいる人の方が
よっぽど輝いているという事実
でした。

「慶應に進学し、司法法試験に合格して法曹に」
そんなエリート街道を歩むのが
私の人生だと考えていました。

しかし、輝く彼らを見た時、私にとっての勉強は
誰かの期待に応えるためのものであって
決して自分のやりたいことではなかったことに
初めて気づいたのです。

勉強第一主義という
一本足で立つ椅子に座っていた私は
勉強というアイデンティティを喪失し、
地べたに転げ落ちたことで
自分の「やりたいこと」を探し始めました。

結果として、それは見つかったわけですが
今度は大学の勉強内容とやりたいことの
乖離に悩まされることになります。
もしもやりたいことと大学の学びが
直結するものであったら
どれほど授業を楽しむことが出来ただろうか
と思います。

前置きが長くなりましたが、
私自身のこのような原体験から生まれたのが
「選択を広げるOPENCAMPUS」
という企画になります。

誰かの価値観や誰かの期待に迎合するのではない
高校生の「自分らしい進路選択」を応援すること
を目的に金沢未来のまち創造館にて
開催いたしました。

本企画はユースセンター金沢ジュウバコさんの
後援を頂き、ジュウバコに集うユースのみんなと
共に作り上げました!
準備過程や本企画に込めた思いについては
北陸中日新聞さんにも
取り上げて頂きましたので気になる方は
以下の記事を閲覧ください👍

2023年8月10日(木)
選択を広げるOPENCAMPUSが始まります。

参加者用のオリジナル名札

参加者はそれぞれ運営が作成した
オリジナルの名札を首から下げて着席。
徐々に席が埋まるにつれて
運営の緊張のボルテージも上がっていきました。

司会を務めたしるくとかの

ついに開始時刻。
司会を務める金沢大学1年の
しくる と かのが開始のアナウンスを行います。

まずは、空気を和ませるアイスブレイク
「みんなで自己紹介」。
A4の紙に自己紹介項目を記入し、
その紙をもってできるだけ多くの人と
制限時間内に自己紹介し合うというものです。

自己紹介し合う高校生と大学生
自己紹介し合う高校生

オープニングの際には緊張の面持ちだった
高校生たちもアイスブレイクを通して
会場の至る所で笑顔を見せてくれました。

アイスブレイクが終わったら
さっそく「先輩による大学プレゼン(前半)」
が始まります。
持ち時間5分の中で在籍する大学について
語って頂きました。

大阪大学の紹介プレゼン
国際基督教大学の紹介プレゼン

前半は大阪大学・慶應義塾大学・
国際基督教大学・金沢大学の4校の紹介。
高校生たちは真剣な眼差しで
プレゼンを聞いていました。

今回の大学生については
多様な大学を集めることはもちろん
「自分らしい進路選択を応援する」という目的の下、
大学で自分の好きなことを追及している学生を
集めさせて頂くことに。

また、広報協力依頼のために
石川県教育委員会の方とお話した際には、
現状の進路指導の課題として
現場の先生方が推薦入試に対応しきれていないこと
を挙げられており、
そういった観点からも
登壇学生の半数は推薦入試合格者としました。

実際、イベント企画段階のヒアリングにおいても
推薦入試を志す高校生は多いものの
「相談できる相手がいない」ということが
一番の悩みということで本企画後のアンケートでも
推薦入試合格者の方の生の声が聞けたことが
一番良かった
という回答も複数見受けられました。

高校を卒業した後は
なかなか母校と関わる機会はないものですが、
この推薦入試対策という観点においては
卒業生との連携を図るなどして
柔軟に在校生のニーズに対応すること
が出来たならば
きっと「自分らしい進路選択」が出来る子の数は
増えるのではないかと思います。

話を戻してプレゼンの後は本企画のメインコンテンツ
個別進学相談会とキャリアワークショップです。

個別進路相談会はイメージ通り、
高校生が志望校の在籍学生に
直接進路相談が出来るものになります。

個別進路相談会の模様

個別進路相談会のこだわりはなんといっても、
少人数とすること。
オープンキャンパスというと
「大学生1:高校生多数」という構造に
どうしてもなってしまいがち
です。

プレゼンを大学別で前半・後半に分けること
個別進路相談会とは別のコンテンツも用意すること
そもそもの定員を少なめに設定すること

になど種々の工夫を凝らすことで
じっくりゆったり語りながら進路相談が出来る状態
を作る設計を行いました。

この部分についてもアンケートで
「進路相談が少人数で話ができたことが良かった」
という参加者からの感想を頂けるなど
狙い通りの効果が出ました。

もう一方は、キャリアワークショップ。
こちらは登壇学生に人生のモチベーショングラフ
を書いて頂き、それを用いて
進路選択だけでなく
あらゆる人生選択について語って頂くこと
で高校生たちに様々な価値観に触れてもらうことを
目的としたものになります。

キャリアワークショップの模様

今回登壇を依頼した学生は
みなさん自分の軸をもっていらっしゃるということで
高校生にとっても自分の軸を見つけるきっかけとなる
時間になったのではないかと思います。

ちなみに、休憩ブースも設けてあり
司会の2人と高校生との間でも
お菓子を食べながら
にこやかに会話が行われていました✨

休憩ブースの模様

さて、次は「先輩による大学プレゼン(後半)」。
HPでは知ることのできない生の声を聞いて、
メモをしている高校生の姿もちらほら。

筑波大学の紹介プレゼン
福井大学の紹介プレゼン

後半は筑波大学・金沢大学・
金沢星稜大学・福井大学の4校の紹介。

そして、大学を入れ替えて再び
個別進学相談会とキャリアワークショップ
を実施しました!

個別進路相談会の模様
キャリアワークショップの模様

恐らく今回のような規模の
大学生&高校生主体の自主OPENCAMPUSは
石川県においては初の開催
だったのではないかと思います。

学校でも先輩との交流を通じて
進路を考える機会は提供されますが、
やはり制服を着て、先生方もいらっしゃる中よりも
学校の外で大学生と高校生だけの空間の中で
カジュアルな服装にて進路を考える方

リラックスできることはもちろん
より充実感のある時間と
なるのではないかと思います。

今回、意外だったのは学校に広報に伺った際に
どこの学校の先生方も好意的に
本企画を受け止めて下さったことでした。

高校生に偏差値だけではない
自分だけの軸を持った
進路選択をしてほしい

という思いにも共感して下さる方が多く、
大変心強かったです。

今回は協働のまちづくりチャレンジ事業
という形での開催となりましたが、
可能ならば学校と連携して毎年開催できる体制を
作ることが出来たなら
金沢はもっと素敵なまちになると思います。
協力頂ける方がいましたら連絡頂きたいです!

会はそろそろ締めくくり。
クロージングに入っていきます。

クロージングの模様

参加してくれた高校生から数名感想を共有。
企画の狙い通り、大学に対するイメージが
良い意味で変わった
という声が
多く個人的には大変嬉しい時間となりました。

最後に集合写真をとって閉会。

放課後交流会でも最後まで残って
大学生と楽しそうに話す
高校生の姿が印象的でした!!

最後に、「選択を広げるOPENCAMPUS」ならぬ
「選択を見つけるOPENCAMPUS」
を11月に能登で開催します🎉

「高校生の自分らしい進路選択を応援する」
という目的からすれば
大学生との接点がさらに薄い
能登でこの企画をしない訳にはいかない
ということで只今実施に向けて絶賛活動中です。

大学進学という人生の岐路において
自分らしい選択が出来た高校生は、
その後も自分らしく生きていくこと
ができるはずです。

本企画は終了しましたが、引き続き
高校生の挑戦を応援する活動を続けていきます🔥

本企画については
開催後以下のweb記事も出ております。
興味ある方はぜひご一読ください。

ここまで読んで下さりありがとうございました!!

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SYABERIBAは「超える、世代も、想像も。」を
団体理念として活動している任意団体です。
ご関心がありましたら以下までご連絡ください。
tennis.radone@gmail.com(内島)



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