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思い出した、世の中を動かすもの

20代の頃、この世界は何が動かしているのか、と考えていた事がある。わかったからどうということではない。正しくどうでもいいことではあるが、世の中のその時点の常識が世界を動かす、という結論に達した(会社のトイレの中で)。
よくある悪の秘密結社みたいなのが政治家を操って世の中を裏から動かしたりして、世界征服を企むといったことはないと気付いて、少しだけショックを受けた。

なんでこんなことを今更思い出したかと言うと、「13歳からの世界征服」という本を読んだからだ(まだ途中)。

自分自身、世界征服には興味ないが、ここに書かれていることは、一般的な人であれば眉をひそめるものばかりである。なぜ人を殺してはいけないのか→そんな理由はどこにもありません。刑法のどこを読んでもそんなことは書かれてません。から始まる内容は刺激的すぎる。僕も子供に読ませたいかと言われると、微妙な表情になると思う。ただ、結局のところ物事の本質は常識の中にはなく、常識という表層に疑問を持った先にある。

実際に常識なんてコロコロ変わる。20年前は一家に一台パソコンなんてなかったし、スマホなんて影も形もなかった。インターネットだってあったとしてもこんなに速くなかった。にも関わらず、今やこれが常識になっている。仕事は会社に行くことが常識だったけど、今や会社に行かないことも常識になっている。

結局、人々を動かしているのは常識なんだけど、常に変化する常識に追われると、本質が見えなくなるという話で。多くの人は常識に流されて、本質を見抜いた一部の人だけが生き残るんだろうなぁとぼんやり考えた年末年始でありました。

ではまた。

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