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蝶の「食草」って、何だろう?

こんにちは!このブログでは、蝶の「食草」について解説していこうと思います。(画像なくてすいません🥺)

<流れ>                 「食草」とは→モンシロチョウの食草→アゲハチョウの仲間の食草→意外なアゲハチョウ→蝶の系統と食草


「食草」とは?

蝶の成虫は、花から花へと舞いながら蜜を吸います。その時、どの蝶がどの花の蜜を吸うという決まった関係はありません。でも、ほとんどの蝶の”幼虫“は種類によって特定の植物を食べる選り好みがあります。それが「食草」です。

「食草」は、草食動物、特に植物性昆虫が食物として摂食する植物のことです。また、対象が樹木のときは「食樹」といい、「食草」を草のみとして区別する場合もあります。


<野菜派 モンシロチョウ>

キャベツの葉につく小さな青虫🐛は、”モンシロチョウ“の幼虫です。モンシロチョウは、野菜派なのでキャベツ以外にもカブやハクサイ、コマツナなどの色々な野菜を食べます。因みに、選んで食べているのではなく、モンシロチョウが食べる「アブラナ科」の植物に、野菜として栽培されるものが多いのです。


アブラナ科の植物は捕食者から身を守るために、毒性を持つ“カラシ油配糖体”を作りますが、モンシロチョウは逆にその匂いで食草を探すように適応しています。また、アブラナ科であれば野菜だけでなく河川敷に生えているセイヨウカラシナや道端に生えているナズナなども食べます。


<柑橘派 アゲハチョウ属>

柑橘系といえば、ミカンやレモン、ユズなどが有名ですよね。そんなミカン科の木にはナミアゲハ、モンキアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハなどのアゲハチョウ属がやって来ます。

アゲハチョウの幼虫の若齢幼虫は鳥のフンに似ていますが、終齢幼虫は緑色で、葉に紛れるような模様・筋があります。因みに、キアゲハの幼虫は、ミカン科植物だけでなく、セリ科植物(セリ、ニンジンなど)やキク科植物(ゴボウ、コスモスなど)も摂食します。


<意外なアゲハチョウの仲間>

姫路の市蝶「ジャコウアゲハ」の食草は、毒性を持つ“ウマノスズクサ”なのです。(ウマノスズクサについてはを見てね)姫路城を築城した池田輝政の揚羽紋にちなんで市蝶を選ぶとき、種類の多いアゲハチョウの仲間から、アゲハチョウの仲間では珍しく農作物を食害しない「ジャコウアゲハ」が選ばれました。

クスノキの生えているところでは、黒をベースに鮮やかな水色の紋がある「アオスジアゲハ」を見かけます。幼虫はクスノキ科の葉を摂食します。2齢幼虫〜終齢幼虫まで全身が緑色のイモムシです。


<蝶の系統と食草(まとめ)>

上述のように、アゲハチョウの仲間は種類によって食草や幼虫の姿が違います。アゲハチョウ科全体でみても、系統(分類)ごとに食草が決まっています。ミカン科などを食べるアゲハチョウ属は、温帯域に進出するに伴い、食草を変えて環境に適応していったのだと考えられるのです。

以上で今回は「食草」について紹介していきました。植生によって、食草の違う蝶が見られるので、是非このブログを参考に蝶の幼虫成虫を探してみましょう!


         

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