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よへの研究

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複数の体験や事象から考察したことをまとめます。
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デンマークの自転車カルチャーを読み解く(調査と体験レポート)

デンマーク滞在中に驚いたのが、自転車人口の数と自転車レーンの充実ぶりでした。背景を調べてみると、環境負荷軽減や景観の改善、運動不足解消(医療費削減)などの効果を見越した民意と政治の動きがありました。現地での実際の体験を交えつつ、自転車という側面からデンマークへの理解を上げられたらなと思います。 前提知識 (事前調査)基本情報 デンマークでは10人中9人が自転車を所有しており、デンマーク人は平均して1日1.4km自転車に乗ります。また、自転車は10キロ未満の移動の21%、全

フィンランド暮らしで気づいたこと ー9年ぶりに振り返るー

今から9年ほど前になるのですが、フィンランドのヘルシンキに1年間留学をしていました。自分の人生において、多大な影響を与えられた経験だったなと思います。フィンランドで暮らす中で、優れているな、面白いなと思うことが多くあったのですがこれまで記録できてなかったので、改めてまとめてみたいと思います。 9の気づき【ポイント①】 人の暮らしと自然の近さ 都市のヘルシンキでも、人々の暮らしと自然との距離感が近く、常に自然と隣り合わせの環境でした。ヘルシンキのど真ん中には、広大なヘルシン

サブスク解約の体験デザイン分析

節約のために、サブスク周りを一気に断捨離することにしました。各サービスを解約していく中で、それぞれの解約体験に個性があって面白いなと思ったので、以下にまとめたいと思います。 対象:4つのサブスク今回色々サブスクを解約していく中で、特徴的だった以下4つのサービスを取り上げます。 解約フローの構造解約フローは、ざっくり分けると以下2つの要素に分解できるかなと思います。 いかに解約を思い止まらせるかという「引き止め要素」 ユーザーの解約を分析して次に繋げるための「アンケート

デッサン10枚描いて学んだこと

デッサンを細々と描き続けて、もうすぐ1年になります。 教室に通いながらこれまで10枚程度描いてきたので、一度立ち止まり、学んだことを振り返って整理してみたいと思います。(認識間違ってるところなどあったら教えてください) 1. 稜線と立体感 稜線とは、面が大きく変化する場所のことです。稜線を意識することで、立体感を出しやすくなります。(関連記事) 2. 基礎工事と装飾 大まかなプロセスとして、「基礎工事」と「装飾」に分けられます。「形」や「明暗・立体感」を捉えながら基礎

快と不快の境界線(モノを増やしていく実験)

「less is more」という言葉があるように、ものを少なくシンプルにすることにより、生活が豊かになっていくと感じることがあります。しかし一方で、極端に全く物を無くしてしまうと、それはそれで不快に感じると思います。 今回、快と不快の境界はどこにあるのかを探るために、ゼロから物を増やしていく簡単な実験を行いました。そこから考えたことをまとめてみたいと思います。(実験は、「365日のシンプルライフ」という映画を参考にしています。) 実験の前提(実験期間:2015年6月 /

どうぶつの森のインタラクションデザインを読み解く

久しぶりにゲームをはじめました。今話題の『あつまれ どうぶつの森』です。まだやりはじめて2週間とかなのですが、どんどんのめり込んでやってしまっている自分がいるので、どういう仕掛けがあるのか自分なりの視点で読み解いてみました。 今回は、7つのポイントに絞ってまとめてみました。 まだ他にもいろいろな仕掛けを見つけたのですが、今回は7つに絞って読み解いてみました。自分がハマってしまってるのも、こういった散りばめられた仕掛けの組み合わせで設計されているからなんだろうなーと思いまし

トキメキとフリマ(断捨離から出品までの体系化)

 数ヶ月前に、片付けコンサルタントのこんまりさんの本を読んでから、空いた時間を見つけては断捨離するようになりました。断捨離の中では、ただ捨てるだけではなく、フリマサービスで出品したりもしています。  断捨離からフリマ出品まで、実践の中での流れや、自分独自の基準設計(「ときめきポテンシャル」と勝手に言ってる)について、一度振り返って整理してみたいと思います。 ① 自分の「ときめき」判定 まず最初に、こんまりメソッドに基づき、自分が持っている物を「ときめき」という基準で二分して