アンデッドアンラックに転がり落ちた新規の狂った悲鳴

これは、たった三日間で
①無料公開の4話まで読み2巻まで購入
②8話で泣きながら全巻購入
③一日で最新18巻まで追いついてしまい泣く
④ニコニコ動画のアニメ1話を視聴し感動
⑤OP女王蜂『01』に12~15巻を思い出してもう一回泣く
⑥徹夜明けで出社(BGMはもちろん『01』)
⑦小説2冊購入←読むと未知のアンデラが減るので躊躇している
という派手な落ち方をした一般通過オタクの悲鳴です。
公式の広報担当の方、あちこちで布教してくださったファンの方、本当にありがとうございます

ということで、ここまで短期間集中型で落ちたのは初なので記念に。
あと抑えきれないんだこの感情が!!!! ずっとアンデラのこと考えてるの!!!!
ネタバレ含む感想吐き出させて!!!! 


はじめに 癖開示


まずは自己紹介がてら、癖の開示にお付き合いください。
私はただのライト層オタクです。あんまり昨今の流行りもよくわかってないです。
好きな漫画もアニメも見事にジャンルがバッラバラ。友人から勧められても刺さらない、逆に友人に勧めても刺さらない、という悲しき現象が起きていました。
そして、興味が持てそうなものにしか触れないようになったことで、ひとりニチャニチャしながら娯楽を楽しむに至ります。

では、私の”興味が持てそうなもの”とはなにか。

それは、いのちの輝きが見られること。

もがきつつ苦しみながらも前を見る人の眼差し 最高ですね!!!!
どこまでもよりよい未来をつかみ取るために走れる主人公 好き!!!!

ただ、「いのちの輝き好きなんだよね~」と非オタな職場の同僚や友人たちに大っぴらに言うのは憚られる。
ということで、毎日「いのちの輝きを作者から勢いよくぶつけられる漫画ないかな~」とぼんやり過ごしていたときに”それ”はやってきました。


7種のサイトってなに????

1.いのちの輝きだと気付くまで


私はこのX(旧Twitter)の投稿で釣られました。
だってひとつの漫画に7パターンのサイトが用意されているんだぞ。しかもランダム。面白れー公式!
デザインのカタログみたいなHPを持つ漫画、アンデッドアンラックのあらすじは下記の通りです。

異能×異能の異色バディ!!

死を覚悟した不運【アンラック】な少女の前に、現れたのは死を求める不死【アンデッド】...!?
悪辣!暴虐!真っ裸!前代未聞のピカレスク・ヒーロー、ジャンプに登場!

少年ジャンプ 公式サイトより

このあらすじと絵から少年少女バトルギャグコメディラブコメミステリーSFオカルトヒューマンドラマ漫画になるんか????

コワモテ上半身むき出し白髪男がぎょっとしてる女の子抱えてるこの絵面が????
真っ裸という文字があらすじに混在しているこの漫画が????

しかし、このポスト(ツイート)の反応を見るかぎり「布教にたすかる」と喜ぶファンばかり。というか、熱量のすごいファンが沢山いらっしゃいました。つまり、このジャンル過多は事実ということですね。
さらに深まるハテナと好奇心に「いのちの輝きあるかなぁ」と無料公開されている4話まで読みました。

①物語の面白さが止まらない!

圧倒されました。
とにかく勢いがすごい。ページをめくる手が止まらない。

まず、よくある漫画の第1部ラストとかで発生する『主人公の目標の再設定』が早々に発生していることにビビリました。

・主人公コンビが出逢い、最高の死を探すために旅に出る。
・主人公たちを殺そうとする組織の2人に見つかってしまう。
・追われる側ではなく、同じ能力者が集う組織側になることを望む。
・追手と対決する。1人撃破。もう1人の追手から組織に入るための条件を教えられる。
・目標が変わったことによる状況整理、および次の目的地への移動手段の確保。

原作4話、アニメ2話までの主な出来事が上記の部分。
そしてこの展開の中にバトル、敵キャラの伏せられた能力の分析と伏線、主人公ふたりの異能を使ったコンビネーションと規格外さ、ギャグ、さらにはラブコメの波動までぎゅうぎゅうに詰め込まれていたんです。
一コマ一コマ油断ならない。
密度がえっっっぐい。
それでいて展開もキャラもわかりやすいし一発で覚えられる!!

この漫画、面白さがどんどん右肩上がりになるやつだ!!!!


主人公・出雲風子ちゃんは接触した他者へと不運な出来事をお見舞いしてしまいます。
しかも好意によって不運の規模が比例してしまうトンデモぶり。
そして、もうひとりの主人公アンデッド・アンディ(アニメ1話の名付けシーン好きすぎて7回も見てしまった)がどんな場面でも全裸
規格外すぎる。そりゃあ否・王道と謳われますね。

最序盤はアンディが風子ちゃんにセクハラ紛いなことをしていますが(そもそも常に全裸の時点でアウト)、理由がとにかく大事!!

すべては!!
不死のアンディに!! 特大の不運をぶち込むため!!!!


ここで新規さんは逃げないで!!!! 後悔しないから!!
この接触に胸キュンする時が来るから!!!!
そもそもアンディ本来はめちゃくちゃ紳士だから!!!!
彼はからっとした秋晴れのような、気持ちのいい真っ裸なんです!!

そんな凸凹二人が主人公!!
な〜んじゃこの漫画!!!! おもしろ!!!!

たしかなまんぞく。
この時点でとりあえず2巻までは読もうと決め、私は単行本を購入しました。

②いのちの輝きが止まらない!

既読の方はお察しの通り。
大きく心が動いたのは、敵対していたジーナさんとの結末です。
ジーナさんの苦しみと想いに寄り添う言葉と、変化を肯定する最期。

人間賛歌じゃんねぇ…………。

も〜ダメでした。
全裸から始まった物語でこんなに感動したのは初めてでした。
アンディがマジでいい男。ジーナさんが恋に落ちたのも説得力マシマシ。
そして、ジーナさんとの別れを経て決意する風子の目から現れる決意の強さ。

いのちの輝きじゃんねぇ!!!!

この話で号泣を果たした私は、暗い部屋の隅で不気味にすすり泣きながらAmazonで無事全巻ポチりました。
既刊18巻? 
知らねぇ!!!!(クレカ発動)
私は確信していたのです。アンデッドアンラックは絶対私の好きな物語だと。

だって私、HELLSINGで定命の者のいのちの輝きを知り、魔人探偵脳噛ネウロで人間の進化の可能性を学んだオタクなんです。
ワールドトリガーで遅効性SFを噛み締め、亜獣譚やアシガールで障害を超えた一途な愛に心を打たれ、ガンスリンガーガールとソウルイーターでバディもの、キルラキルでくそでかフォントの虜となったTRPGプレイヤーなんですよ?

いや思いっきりドンピシャやんけ!!!!
連載開始時からリアルタイムで読みたかった!!!!
他の読者の方たちと毎週一緒に悲鳴を上げたかったんだけど!!!!

もしこの癖をもっと早く周囲に開示していたら、私はアンデラにもっと早く会えたのでしょうか。後悔しかない。
ということで、私と同じようなラブコメSF超アクションバディものを愛し人類の可能性に賭けるいのちの輝き大好きマンがいらっしゃいましたら、確実に刺さると思います。
万が一未読な上記の方、あるいは好きな要素が一つでもある方は、昔からのファンの皆さんがおっしゃる通り! まずは8話まで読んでほしい!!
一回読んでしまえばアンディと風子ちゃんがアンデラの世界に引っ張っていってくれるので!!!!

ちなみに9話以降、世界観がぐっと広がりスピードも面白さもどんどんアップしていったのが印象的でした。伏線回収といい恐ろしすぎる……。

③主人公たちは止まらない!

もうさんざん言われていると思いますが……。
実は理系で論理的に物事を考えるアンディと、自分のできることを探してミラクルな不運を起こせる風子ちゃんが好きです。
わりと序盤から完成されたコンビなのでは?と思っていましたが、実際は物語が進むにつれてどんどん前に進んでいくので読みやすかったです。
この部分だけで二時間くらい語れると思う。
戦い方も精神も関係性も強くなっていくのサイコ〜!!!

そして主人公ふたりの歩みに周りも振り回されつつ一緒に駆けて抜いてくれるの好(ハオ)~~~!!!

印象的なのはヴィクトルでしょうか。
オータム編でアンディの過去に飛び込んだ風子ちゃんが、ヴィクトルとの和解に漕ぎつけた回!!
圧倒的強者な彼が2人の進化の可能性に賭けた瞬間が、もう胸熱で胸熱で!! 安藤くん過去編はマジで大好き!!!!
もうこの機会を守ってくれた我らが安野曇先生に圧倒的感謝。
というかオータム戦については感想しっかり書きたい。今度別の機会に吐き出さねば……。

そして代表格はやはりアンダーの面々でしょうか。
同じ否定者でありながら敵対している状況にもどかしい部分もありましたが、確固たる目的を持っているからこそアンディ&風子ちゃんの姿に落としどころを見つけて付き合ってくれるスプリング編の流れが本当に最高でした。
その後のリップ&ラトラVSアンディ回はどちらの気持ちも決意も知っているからこそ辛い!!!!

神はクソ!!!!
これは運命を否定して意志を貫く人間を肯定する物語です!!!!
ですよね先生!!!!!!

2.関係性オタクは死ぬ(確定)

さて、関係性で尊死するためには、まずキャラクターが魅力的でないと心に触れないのではないでしょうか。
その点、これはアンデラの魅力のなかでも特に突出している部分だと思います!!!!
皆のキャラが活きているからこそ、恋・愛・友情・ライバル・仲良くしたかったひと・恩人・故人・師弟・守りたかったひと・過去の因縁エトセトラが作中では大暴れ……!!
その辺りについて叫びます。

①キャラクターがみんな生きている!

突然ですが、私が序盤で特に好きなのはSPOIL編<原作2巻11話~3巻19話>です(自己紹介)。
アニメ化につきましては大変楽しみにしております。ジーナさんの次の次の回くらいかな?

アンデッドアンラックでは、名前なき/能力なき人間も輝いていることも魅力の一つだと思っています。
忘れられないのは、アンディが見つけたお嫁さんになりたいゾンビさん。
もとい、ギャグ展開と見せかけた情報提供者であり、絶望的な状況のなかでも夢を持ち続けた、ゾンビになってもかっこいいみんなの先生です。
彼女の雄姿はたった二話でも印象的で、こんな短い描写で愛着が湧いたのにお別れなんて辛かったです。そりゃ人気投票で票が入るに決まっている。

UMAとかいう独自のルールを課してくる訳の分からないクリーチャーに被害を受けたゾンビの人々が、不死であるアンディによって抗うことを導かれていくという図が良すぎやしませんか。
また、腐敗を『夢』で先に延ばすというのも熱い。この世界ではルールがきちんと決まっているので、その取り扱い方が面白い。
人間は夢さえあれば腐らない、そこはUMAスポイルと唯一気が合う癖です。
まさにいのちの輝き。

さて、そんなSPOIL戦で登場したアンディの別人格・ヴィクトルとの戦闘。
アンディ&風子ちゃんが加入してから初となる組織の合同戦!!
も~ここが楽しすぎた。
ヴィクトルの圧倒的強さを前にした、組織の面々の強さと能力の手がかり!
訳もわからないまま戦ってくれるの頼もしすぎる。端的に個性を感じられるセリフもいい。特にニコおじの科学者としての矜持と狂気を感じさせるところ最高です。
一気に7人現れたのにキャラがひとりひとり活きている!!!!
も~~~この漫画面白すぎでしょう~~~~!!!!!

ということで、序盤における大規模な戦闘回であり、キャラクターをどんどん魅せていく構成力お化け回で惚れ込んだ話でした。
感想を書き殴りながら、SPOIL編も相当好きだなと改めて実感しました。また1巻から読み直さねば……。

②愛じゃよ!!

お次は、キャラクターの関係性についてです。
否定者って神のせいでとんでもないタイミングで孤独になりがちなんですよね。ほんまクソ。
だからこそ大切だと思える人との出逢いとターニングポイントのエピソードがより輝いてます(それが地獄に続くとしても)。
まさに公式が最強。だから推すしかない。

アンデラでは色々な関係性が見られるのでどれも好きですが、個人的な癖としては男女タッグが好物です。
ということで、男女CPとしては主人公のアンディ&風子ちゃんコンビは殿堂入り(詳細は後述)。
他に好きな男女タッグですぐに思いついたのは、
・妹のため強者との闘いを求めるシェン+救われた恩を返したい直属の部下ムイ<初絡み:原作1巻4話、ターニングポイント原作8巻64話>
・早撃ち甘党激重おじさんビリー+彼に救われた球体装甲少女タチアナ<初絡み:原作2巻9話、出逢い:原作4巻26話>
・眼帯金髪メス投げお兄さんリップ+釣り目黒髪占いお姉さんラトラ<初絡み:原作3巻22話、過去:原作13巻108話>
・惚れた女を殺す覚悟をしたヴィクトル+愛する人の笑顔を見るため闘うジュイス<匂わせ:原作5巻36話、共闘:15巻128話~130話>
・妻のために世界を敵に回せる科学者ニコ+科学者なのに眠れなかった故人イチコ<動機:原作13巻112話、過去:原作13巻114話>

多い多い多い!!
でもまだ書ききれていないんだなぁこれが!!
男女問わないと文章量がさらにえらいことになるレベル!!

どうしてアンデラでは推しタッグだらけになるのか。
それはきちんと相手を思いやっている描写が随所随所にサラッとされているうえに、大事な時はちゃんと言葉や行動で伝えているから!!

つまり、アンデラのタッグは互いへの愛が強い!!
悩んでもすれ違っても後悔することがあっても、どこまでもまっすぐな想いが眩しい!!!!

愛じゃよ…………。

ちなみに第二回人気投票では好きなタッグに投票できたんですね。
参加したかったよぉ〜!!!!
108話の扉絵はマジで大歓喜すぎて呻きました(本編はリップとラトラの過去話でしんどかったけれど)。
あんな最高な未来を期待していいんですかね……? 風子さんが頑張っとるやろが!!!!

③アン風、好きだー!!!!

そんな最高of最高の関係性がわんさかあるなか、私の中で殿堂入りをしているCPが主人公アンディ&風子ちゃんです!!
愛を以って確実な死を与える!!!!
いのちの輝きが好きな人間が避けられるわけねぇんだよなぁ!!!!

特に好きポイントは、頑張って頑張って絞って絞って3点!!!!
①積み重ね、深まる信頼感!!
②お互いのために、皆のために成長し合う!!
③彼らにとって最高の愛=最高の死!!
一緒にいる時は常にイチャイチャしてるどころか、周りからも「イチャイチャすんな」「バカップル」ってどやされるんだよ……。
自分で挙げといて発狂しそうになっています。
全部公式なんですか!?!?
何がアンデラの公式で何が妄想なのかよくわからなくなるんですが、9割くらい公式でした。強い。
物語が進むにつれてお互いへの愛が深まっているから余計火力が強い。福利厚生に手厚すぎる。読者の心を殺しにもかかってくるけれどね……。

だってさ、あーんな破茶滅茶な出逢いからこーんな尊い関係性になるとは思わなかったんです。アンディが風子ちゃんを振り回すタッグだと思っていたんです。
違いました。互いに救い救われ『光』になっていました。

彼らの夫婦漫才も好きですが、アン風は最高の愛=別離がほぼ確定しているようなものなので(たすけて)、話が進むごとに序盤はからっとしていた二人の関係にしっとりした雰囲気も加わるのいいですよね。
特にアンダー潜入編~スプリング討伐編9~11巻では、3日間の別行動でアンディが自分の想いに気付いたことが大きいな、と。
風子ちゃんの不運で満たされて皆に忘れられないように死ぬ、という理想像ができたのがターニングポイント。この時点でアンディお前風子ちゃんのこと愛おしく思ってるやろと思ってましたが、さらに愛する宣言しましたからね……。
そして深く愛し合えば、アンディは死ねると……。

ハピエンCP厨としての人格は嫌だと叫んでいる……。
アンディ、クソ神ぶっ倒して老衰目指してくれ……。
解散した組織とアンダーの面々を巻き込んで、風子ちゃんと末永く世界中でバカやってくれ……。

涙を流し深く祈るくらい、ここの場面の空気感がきれいで切なくて超大好きでした。ま、そのあと楽しく生きてもっと愛し合おうぜ!!って切り替えたところでのアレでしたが…………。
なんなんですかねこの超凝縮ハッピーアンハッピー全部載せジェットコースターアン風は。
すまんがそのアン風をしまってくれんか……。わしには強すぎる……!!
(15巻126話 46億年後の再会の約束を見て)
やっぱりしまわないで!!!!!!

こうして私はアン風強火担となったのです。ヴィクジュイも好きなのでどうすれば両立できるかと考える日々を送っています。
指先が一瞬くっつくだけで隕石を呼べたふたりの46億年ぶりの再会を、新規読者も心よりお待ちしております。

3.細かい原作の好きポイント

物語の面白さについては他の方の感想に完全同意なので、ここからは細かすぎてもうX(旧Twitter)で呟けよ好きポイントを挙げていきます。
だって耐えられねんだ。

①デフォルメ化されたみんなの顔

それでは4選を。
まずはSPOIL編。アンディ一行がゾンビたちに車で突っ込んでいくシーンの、

戸塚慶文『アンデッドアンラック』2巻 集英社

後部座席で「ホワー!!」となっているシェン
絶対に本編ではしない顔だから余計ウケる。あのアニメの美麗作画で再現されていたら爆笑待ったなしです。
周りを振り回す食えないタイプと見せかけて、兄属性で好きな人間に対しては世話焼きなところいいよね。

次に、チカラ君奪還篇の24話でラトラに鼻血の処理を受けたはずの

戸塚慶文『アンデッドアンラック』3巻 集英社

だばーリップ
イケメンが蛇口みたいに鼻血出しとる!
わりとリップは顔芸が多いからコミカルですよね。主役2人に振り回されてるからか。いつどこまでも振り回されていてほしい。

3つ目。アンダーの建物内を風子ちゃんが頑張って走っている9巻72話後の単行本オマケで、

戸塚慶文『アンデッドアンラック』9巻 集英社

静かにぶちぎれているテラーさん
あたしンち感がある。グレたゆずひこみたいな。
上部にいるくるるとバニーの『>∀<』もかわいいんですよねぇ。この三人どうコミュニケーションとるんでしょう。どうあがいてもテラーさんツッコミ枠になりません?

最後、139話でオータム戦を振り返っている時の三白眼×3人と『v(^∀^)v』2人、そして

戸塚慶文『アンデッドアンラック』16巻 集英社

不可視のショーン(テレビのジョンのリズムで)
初めて読んだ時、普通に見逃してました。クロちゃんかと思ってたんです。
でも、よーく見ればこの冷や汗出してるガラ悪そうな目は絶対にショーンです。
最新刊まで読んだからわかる。確実にショーン。

こういう細かいところにまで小ネタが仕込まれてるから読んでいて楽しいんですよね〜!!!!
他にも伏線だったり時間の経過とかUMA討伐後の影響とか、登場人物たちが友好関係を深めていたりするから見逃せねぇ~~!!!!

②血の描写

アンディからブシャーって景気よく出ている血ではありません。
あれはなんかもう、使う時に痛みを伴うドラえもんの便利道具みたいなもんだし……。

まずは、アンディとリップ。
アンディは額に刺したメモリーカードから、リップは眼帯の下の右目から血の垂れる描写が随所にありました。
それが『涙を流しているみたいだ』という感想をどこかで見かけてからそうとしか見えなくなってしまいました。
たしかに、強く感情が動いた時に流れてるじゃん……。ひえ……。

また、スプリング編終幕に当たる伝説の94話での血の使い方も印象的でした。
風子ちゃんの血がアンディの眉間についたシーン。
風子ちゃんの血が付いたのに不運が訪れないため、過去一戦慄しました。あの描写があったことで危機感マシマシですよね」。
時間との闘いになり、ひっ迫した状況で決断を下したジュイスさんの気持ちを考えると何も言えなくなります。
よくよく考えると、スプリング戦の時にはもうジュイスさんは次に託せると思っていたんだなぁ……。あぁ……。

そういえば、アニメ1話でも風子ちゃんがアンディの名付け親になった時に血を分かつ描写がありましたね。
私が気付いていないだけな文字通りの出血大サービス描写は、きっとまだまだあるはず。
今後も原作を読み直す際に注目していきたいと思います。

③アンディの攻撃にドン引きする面々

アンディの攻撃手段は頭を使ったものも多いですが、いかんせん不死を活かしたものが多いから酷い絵面になるのが面白ポイントですよね。

例えばVSジーナさん編の2巻8話。
空中で花火の如く飛び散ったアンディ。

戸塚慶文『アンデッドアンラック』2巻 集英社

そらそうなる。表情まで一緒じゃんねぇ……。

次は24話の巻き込まれたチカラ君。アンディが腕を切断した時ですね。

戸塚慶文『アンデッドアンラック』3巻 集英社

ここで失神しないのすごい!!
だんだんアンディが身体スパッとしても「かっけぇ~」くらいまでバグってくるんですが、本来はこの反応が正しいんですよね。
改めて読みなおすとチカラ君強くなったなぁ……!

また、スプリング討伐戦まっただ中の90話。
UMAスプリングに直接攻撃はできないからアンディを狙ったらうっかり攻撃しちゃった作戦の説明を受けたアンダーの面々

戸塚慶文『アンデッドアンラック』11巻 集英社

目どころか顔全体隠されてるバニーちゃんかわいい。
クリードは戦争経験者だからか顔色を変えないのが強い。リップは顔が引き攣っている。ラトラはグロいのダメですよね。ライラの出血の場面を見てしまっているからかな(……)。

アンディの戦闘スタイルを知らない人物による「えぇ……」となる通過儀礼が発生するの好きです。
そしてそれに慣れていく心の強さも好きです。

結論:アンデラは隅々までおいしい。

4.アニメまでいいんですか!?

さて、こんな新参者がここまで楽しんでいいのだろうか、と思ってしまうほど満喫しているのが現在放送中のアニメです。

毎週土曜日午前1時23分から、MBS・TBS系列で放送中とのこと。
私はABEMAでじっくり2周→ニコニコ動画コメつきの配信版を見て楽しむ流れです。
ニコニコ動画は、神が広告を出していたり職人さんがいらっしゃったり好きポイントを共有できたり、皆でわいわい見れるのでおススメです。
(1話の最後で『01』の職人さんがいらっしゃって感動しました。2話のOPにも否定者の能力名を伏せた状態で出現させた職人さんもいてかっこよかった!!)

ということで、まずアニメの感想の前に吐き出させてほしいのがこれ。

①OPとEDやばすぎんか!?!?

一気読み中、風呂やトイレにいる間でアンデラのOPはポップなイメージで想像していました。
で、先行配信された女王蜂の『01』は能力者たちの悲喜交々な交錯する人生を謳ったアンデラ世界そのものでした。

『繋げていない手がこんなにあるのにな ねぇ死んだらどうなる?』

もうこのフレーズで大号泣ですよ~~~!!!!
サビに入る前はどこか切ない静かな雰囲気があるなか、サビで爆発的に盛り上がるのが特徴的ですよね。風子ちゃんの悲劇の少女感とそれを吹っ飛ばすアンディ、というア二デラ1話の雰囲気にぴったり!!

初めてFULLをダウンロードして聞いた時、脳内に浮かんだのは原作15巻125話から始まる最終戦争編でした。
皆の軌跡が走馬灯のように脳裏を走って、架空のMAD動画が脳裏で完成してしまったんです……
1番の歌詞はアンディ&風子ちゃん、2番はヴィクトル&ジュイスさんですよねこれ!! 他の否定者にも当てはまるけど!!!!
そりゃ走馬灯にもなりますよ!! 私たちはずっと彼らの物語を読んでいたわけだから!!!!
ありがとうございます!!

ということで、2話で改めてOP映像、ED楽曲&映像が解禁されました。
映像つくとさらにヤバヤバの極み……。

OPについては何だこのお洒落感。モノクロ風の画に映える赤が非常にかっこいい
抽象的や暗示的な絵も多いですよね。月が12個あったり、骨の中に触れようとしているふたつの手があったり、円環を見つめる風子ちゃんがいたり、世界観の匂わせが最高すぎる。
何よりめっちゃ動く。サビのビリーおじさん→タチアナちゃんの流れがめちゃくちゃかっこよくてビビりました。トップ君については0.5倍速にしてようやく観測できました。さすが!!
あとリップ&ラトラの攻撃の直後にアンディ&風子ちゃんのカットが続くのいい。ライバル!!!!

EDについてはぅゎ製作陣っょぃといった感想。そりゃあファンの方々からヴィクジュイ過激派がおるって言われますって。
霧の川、棺桶を乗せた船、白い花、退廃した世界って死の概念が強すぎる。
あの女性はジュイスですよね。ヴィクトルの目の色のネックレスつけてたし……。アァ……。舟渡は誰なんだろう……。
脚ぐねった爺ちゃんとの雰囲気の差がすごすぎません? 何でも出来るなこの製作陣。
そして場面は冬から春へ(号泣)。
透き通った歌声も歌詞も映像も全てが美しく、寂しさがあってアンデラのEDにぴったりでした。
あと書き忘れちゃいけないのは!! 儚いだけじゃなくてサビでベース?が入るというアンデラの芯の強さを感じられたところ!!!!
ラスト幻想的な音で終わるのが遠き夢って感じ……。
ありがとうございます……!!(2回目)

では、次にアニメ本編の感想を。

②みんな生きとる!!!!

限界オタクみたいなことになってきましたね。
でも実際そうでした。気持ちはタイムマシンでおばあちゃんに再会したのび太君です。
生きてる!!歩いてる!!
喋って……なんか予想以上に動いてるぞ!? 
風子ちゃん超動く! どんくさそう!!(ごめんね……)

このアニメ最高だ~!!
作画も演出もBGMもすごすぎる~~~~!!!!

1話のエンドロールが流れ終わった後、茫然としていました。
原作の好きなポイントを削られたり、話のテンポが自分のイメージと合わないと早々に見ることを諦めてしまう癖があるんですが、そんなことは一切ありませんでした。
滅茶苦茶おもしろかった!!!! 
一瞬たりとも間延びせず(原作の勢いを活かしたらそりゃそうですよね)、伏線も回収してるし原作補完もされてるしこんなに沢山いいんですか……?

あとBGMかっこいい!!
1話のVS顔に傷のある男、2話の目標再設定の時の曲が特に好きです。
ギターかっこいいよぉ~、サントラ欲しいよぉ~~~!!!!

制作に携わっている方々への信頼感は、今まで触れてきたアニメの中でも最強となりました。
まるで、プロの方々が原作を再解釈しているのを見させていただいている気分です。丁寧につくられているのが本当に嬉しくなっちゃいます。
原作を初期から応援しているファンの方々は私以上にテンション上がってる方多いだろうなぁ。
3話のジーナさん回もすっごい楽しみです。

③濁音が好きだ……!!!!

いやまたマニアックなところかもしれませんが、濁音ついている台詞が最高すぎる!
例えば、1話の風子ちゃんの悲鳴。
屋上でアンディにぶん回されているときの「ふぁっふわぁぁぃ゙ぃ゙↓゙あ゙あ゙あ゙あ゙↑゙ヂョ゙ッ゙ドマ゙ッ゙デェ゙ェ゙ェ゙!゙!゙」で悪い顔してるシェンみたいな笑みを浮かべちゃいました。
風子ちゃんがあげる悲鳴、切羽詰まっていてかわいそかわいいですね……。
あと2話の閃き時の「あ゙!! そうだよ!!」と命の危険を知って「ばや゙ぐぅ゙!!」となる声も好き。
でもでも、覚悟決めた時の風子ちゃんの声がめちゃくちゃ勇ましくて好きです
……全部好きじゃん!!!!
切実に全編アニメ化してほしい。聞きたいセリフがありすぎる!!
円盤買います!!!!

そして同じく1話のアンディの「いいねえ゙最高だ!!」も最高でした。テンション高くてかわいいね。
というかアンディ声かっこいいな、と思ったら知ってるアニメ映画『虐殺器官』の主人公だったので納得でした。こちらもいい声なんすよ……。

つまりは、言うまでもなく2話の「ちょろそうだぁ」とかアンディおこシーンは最高ということ。特におこシーンは最後の風子ちゃんの「すぃやせんでした」も含めて良いシーンでした……。

え、この二人の声が主役のアニメをこれからずっと見れるんですか?
いいんですか?? やったー!!!!

さいごに


気付けば一万字を超える怪文書が出来てしまいました。
感じた魅力とか全然書き足りないてないんですが、悲鳴を即時的にぶつけられたので気は楽になりました。あまりにもドンピシャすぎて気が狂うかと思ったから、ここがインターネットのある世界線で助かった。
アンデッドアンラック、めっちゃくちゃ面白いです!!!!
戸塚慶文先生ありがとうございます……!! これから応援させていただきます……!!!!(ジャンププラスで送るファンレターの準備をしつつ)

とりあえず、アニメのOPとEDをじっくり見ないとですね……!!
最新18巻の続きはゼブラックで有料配信しているみたいなので、小説2冊読破してから追いかけようかなと思います。
あぁでもその前にもう一回最初から読み直したい……。16巻以降のハチャメチャな楽しさの土台には15巻までの皆の生の躍動があるから、あの軌跡を忘れないように……!!!!

あああああ!!!!
2020年8月1日よ早く来たれ~~~!!!!


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