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日々一切過ぎゆく

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希望を抱いたり、絶望したり、はたまた気づけば終わる日もあったりしますが、そんな日々で感じたことを書いています。
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2019年12月の記事一覧

おちこんだりもしたけれど、僕はしあわせです。

2019年があと数十分で終わろうとしている。そんな時間にせっせとnoteを書いている。 僕の2019年は、大きな喪失から始まった。長年思い描いてきた「幸せそうな、なにか」を失った。そんな1年を振り返るには「幸せ」について考えてみるのが良い気がした。 「幸せ」について文章を綴りつつ、このnoteを1年間での振り返りとしようと思う。 心のどこかにあった不安さ、満たされなさ 僕の部屋は一軒家の2階にあった。広い家ではないけれど、姉2人と僕の3人それぞれに自分の部屋があった。

僕らしくあるために業を背負う

心に刺さって抜けなくってしまったトゲのようなものがある。だれにでもあるものなのだろうか。 悪意なくだれかを気づけたこともあれば、意図的にだれかを気づけたこともあるだろう。 だれかに向けていたはずなのにいつしかそのトゲは僕の心に刺さって抜けなくなってしまった。 **** 子どもたちのためという大義名分を掲げて、たくさんの仲間を傷つけた。自分の不出来に甘えて、たくさんの人たちに迷惑をかけた。 「あのときは仕方なかったんだ」 そうやって自分に心に折り合いをつけることは簡

成り行きでボールを拾い続けて、早9年

Twitterで最近フォローしてもらうことが増えた。ありがたいことだなと思う。 「大阪で学習支援事業「まなびば」をやってます。Crèche(クレイシュ)のチャーミングな代表。」 プロフィール欄にこう記載している。「勉強とか教えてるのかな?」と思ってもらえると思うけど、「NPO法人の代表」とは明記していない。 ありがちな「NPO法人の代表」とはまた少し違った角度から僕自身のことを書いてみようと思う。 半分正解だけど、もう半分はちがう 「法人を設立しようとした経緯はなんで

「生きる意味」をあえて考えないという選択肢

あまり人に自慢できない得意技というか趣味というか、そういうものがある。「盗み聞き」だ。 カフェでも、居酒屋でも、ひとりのときは無意識に聞き耳を立てている。聞いたことはだいたい覚えている。 変態と言われても否定のしようがない。もう習慣だから耳栓するぐらいじゃないと止められない。だれか僕に耳栓をしてくれ。 ふと気になった「生きる意味」という言葉 スタバで仕事をしていると隣に2人の大学生が座った。始まりはこの会話からだった。(僕が先に帰るまで基本的に全部聞いてた) 「やっぱ

言の葉の隙間から差し込む木漏れ日の先に見えた真っ青な空

書いて、書いて、書いたらわからなくなった 毎日毎日、数千文字も書いている。気づけばもう1週間も書き続けてきた。 もう数万字は書いただろうか。 書けば書くほど、言葉と文章の深みにはまっていく。書けば書くほど、言葉や文章がなにかわからなくなる。 言の葉に覆われて迷子になった 言の葉は僕が行こうとする道を覆ってしまう。先が見えない。 前も後ろも右も左も言の葉に覆われている。どこに自分がいるのかもわからない。 歩いて来た道すら覆ってしまう。言の葉の中で僕は迷子になった。 あた

「あなたの文章を読みたい」と言ってもらえるいつかその日まで

伸びないnoteを見ながら考えたこと 書いて、書いて、書きまくっている。それが僕の日常になりつつある。 そんな書きまくった中の一つに「未来を素敵にする元気玉をつくるために、みんなができる4つのこと」というnoteがある。 「子どもたちに最高の学びを届けるには、みんなの力が必要だから力を貸してほしい。寄付以外にもすぐにできることがある。」ということを伝えるつもりで書いた。 僕の思いは書き切ったつもりだった。 でも、「書き切った」という思いの一方でスキもビューも伸びない。

「今日も楽しかったわ。ありがとうー!また飲みに行こなー。」

熱燗をひとりで飲んでたら、50代と思しきおっちゃん2人の話が聞こえてきた。 おっちゃんA「〇〇くんは根は真面目やけど、仕事ができへんよなー」 おっちゃんB「わかるわー。根は真面目なんやけど融通がきかんねんな」 よくある会社の愚痴かなと思いながら少し冷めた熱燗をまた少し飲む。 ***** 「おいしいお酒ってなんなんだろう」 最近そんなことを考えながらお酒を飲むことがある。 気のおけない友人と飲むお酒。おなじ法人で働く仲間と飲むお酒。居酒屋で出会ったおじさんと飲むお

あの日、あの時、あの場所に、僕はいた。 今、この時、ここに、僕はいる。

2週間ぐらい前、僕はカメラを手に家の近くを散歩していた。 特に何かを撮りたかったわけでも、紅葉が綺麗なスポットがあるわけでもない。 ただただなんとなく、散歩したくなった。 目的もゴールもない。なんとなく写真を撮って、見える景色を眺めて、また歩く。 今の家に住み始めたのは僕が1歳半の頃。だから僕には前の家の記憶は断片的にしかない。今住んでいる場所の周りが僕の思い出のほとんどをしめる。 小学生の頃サッカーの試合で使った球場のそばを通る。週末になるとおじさんたちが毎週末草野