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感動したくて、靴の修理にはまってます

買い手としてお店を選ぶ際の基準は、何ですか?

私の場合は、その仕事ぶりから「愛」を感じるかどうか
で選んでいます。
どんなにお安くても、「愛」を感じないときは、寂しいから買いません。

「ああ、この人はこの仕事を愛しているんだな」
と思えるサービスには、「感動」が乗ってくる。
「愛があるかどうか」の基準でお店を選ぶと、
「豊かな気持ちをお買い物」できます。

そんな感動を味合いたいがために、
この秋からせっせと通っているお店があります。
ポイントカードは、来店3回目で3枚目を経過!というスピードです。

その、はまっているお店が、こちら↓

日本橋中央通りの路面店、
高島屋さんの真ん前にある
#オレンジヒール日本橋本店  さん
http://www.orange-heal.com
靴の修理屋さんです。

オフィスから丸善日本橋さんや郵便局に行くとき、
必ず前を通るので、前々から気にはなっていたのです。

しかし、わたくし、こう見えて、
靴磨きは好きな方でして、ロングブーツでも何でも自分でやってきたのでした。
そして恥ずかしい事では、
「修理に出してまで……」
と何年も何年も大事に履き続けようと思える靴がありませんでした。
「ハイヒールの踵くらいは、クイックの修理屋さんで間に合うし、婦人靴はデザインの流行があるしね!」
と思っておりました。

つまり、ピカピカの超高級そうな紳士靴がウィンドウ越しに見えるお店に、
「私が入ってお話させてもらえるような事は無い」
と思っていたのです。

しかしこの秋、
「これは、ちょっと大事に履きたいな!」
と思った靴を、ワンピースとトップスを諦めて購入したので、
「ちゃんとソールを貼ってもらってから履こう」
と恐る恐る、初めて店内に入ってみたのでした。

意外だったのが、
「あれ?! みなさん、かなりお若い。話しやすい^^」
でした。
勝手なイメージで、
お髭を生やし、丸メガネにエプロンをかけた
無口な職人紳士が出ていらっしゃるかと思ったら、
受け付けてくれたのは、若い女性。
しかも優しい。ホッ^^

そして、彼女の担当は受付業務だけではなかった。
差し出した新品の靴をマジマジと観察しては、
私の靴の特徴、構造についての解説と、
いくつかあるソールをこの靴に貼った場合に
それぞれメリットとデメリット明確に教えてくれました。
(おお〜、失礼。お髭のおじさんじゃないから、靴職人さんとは思いませんでした)

必要とあれば、上長と思われる横の男性に確認してから答えてくれます。
曖昧な答えはゼロ。
「もう安心感しか感じない!」
と、既にうっとりしておりました。

中三日ほどで戻ってきてくれた「新品のお靴」。
お手入れの手順を伺い、ブラシとクリーム、木製のシューキーパーを
買って、いったん心は落ち着きました。

が、
「もしかして、あの1年間履きまくり先が減ってしまったスリッパ型のサンダルも、きれいにしていただけるかも?!」
と思いつき、オレンジヒール日本橋本店さんへ持っていってみました。

ところで、皆さんは平気ですか?
履き倒してくたびれた靴をお店に差し出す時の気恥ずかしさったら……私は慣れないですね。
歯医者さんで口開けるのに、似ている。

でも、オレンジヒールさんは、絶対(私調べ)大袈裟にびっくりされません。
「はい、綺麗に直せますよ。アッパー部分は綺麗だから、まだまだ全然履けますよ^^」
と愛あるお言葉。

内心
「あ〜〜、もっと早くもってきてくだされば、直せたのに〜」
と言われてしまうのではないかと、ダメもとだったので、もうそれだけでも嬉しかったのですが……

仕上がりがっっ、

美しい。


誰に見せても「どこ直したの?」と言われます。

爪先1ミリくらいしか残っていなかった。
履き倒して終わるつもりだった。
(唄の歌詞?)

よく考えたら「これも結構いいお値段したんじゃなかったか?!」と思い出したのですが、あまりにもヘビロテしすぎて、
「へたっても仕方ない」
と思っておりました。
(ごめんね、靴)

オレンジヒールさんによると、
履く頻度は週2回で、靴磨きは3週間に1回が目処。
だそうです。

で、
「こんなに綺麗に直してくださるなら……」
とあれもこれもお願いしたくて、
今日もショートブーツ2足とウイングチップのレースアップシューズ1足を
お願いしてきました。

もう少ししたら、ロングブーツをお願いしよう!

まだまだ「感動したい」秋なのです。

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