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「出生時育児休業(男性版産休)」を新設!

父親が育児のために休みを取得しやすくする改正育児・介護休業法などが3日、成立した。子どもが生まれて8週間以内に夫が計4週分の休みを取れる「出生時育児休業(男性版産休)」を新設。来年4月からは企業に対し、従業員が休みを取る意向があるかどうかを確認するよう義務付ける。夫婦が協力して家事や育児を担い、安心して子育てできる環境の整備を後押しし、少子化に歯止めをかける狙いがある。
 政府は、2019年度に7・48%だった男性の育休取得率を25年に30%まで引き上げる目標を掲げる。法改正で柔軟に休める制度は整うが、どこまで取得が進むかは未知数だ。

6/4中日新聞より


産休


子どもが生まれて8週間以内に夫が計4週分の休みを取れる「出生時育児休業(男性版産休)」が新設されるとのことですが、どこまで進むのか?と言ったところではないでしょう。


出産した奥さまを助ける意味でも、夫が仕事を休んで手伝ったりできることはいいと思います。


それを、雇用している会社は本当にOKと言えるのか?

いいとはわかっているけれど、会社にも目標があるためその辺りが調整できるかどうかがカギになりそうです。


ビジネスマン


少し話は違いますが、

私は20代のときに、商社で働いていました。

目標の数字は必ず達成しないといけない会社でした。

目標を達成しない社員は、間違いなく会社にいることはできないし、その上司も指導力を問われ、生きていくことはできない会社でした。

そんなある月に、会社は目標の数字が達成できそうもない月がありました。

毎月必ず売り上げが10%アップしていた会社が、3年ぶりぐらいに昨対比95%ぐらいに落ち込みそうなときがありました。

土日を返上し、売り上げを作り、なんとか結果を出さないと命までは取られませんが、会社内での立場はなくなり長い目では、生きていけなくなります。

ちょうどそんな月に、私のおばあさんは亡くなりました。


おばあさん1


月末最後の日曜日に私のおばあさんのお通夜がありました。

開始時間は、18:00ごろでしたので、休日を返上し売り上げを作るために動きましたが、お通夜にはいくことができました。

翌月曜日は、おばあさんのお葬式です。

会社は、月曜日が売り出しになっていて、今月の売上着地を左右する大事な月末の月曜日です。

私は、上司に葬式があるため会社を休みたいと相談しました。

最終的に、上司からは次のように言われました。

葬式にでるのか?でないのか?

故人に対してどのような気持ちを持っているのかが大事であり、葬式にでることだけが、大事なことではない。という上司の説明から、私は葬式にはでませんでした。

とても葬式にでられる空気はそこには存在していませんでした。

その数年後、私はこの会社を辞めることにしました。


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冠婚葬祭ぐらいは、休んでもいいぞ・・・と、会社を辞めてから人に言われたことがありました。

村八分でどんなに嫌われている人間でも、身内が亡くなったときぐらいは、みんな助けてくれるもんだ。そんな話をしてくれました。

私も、会社に居続けていたら今後も同じようなことが続き、最終的には後悔するのではないかと考え会社を辞めることにしました。

その会社は、有給休暇を勝手に使用して、年末年始の正月休みや夏のお盆休みにあて、有給消化をしている会社でした。

有給も使うこともできず、月に数回ある公休も休むことができず、休日である土曜日と日曜日には自主的に働くという理由で無給で仕事をしていました。

そんな時代から見ると、日本の労働環境もよりよく変わってきてると思います。

私は、立ち合い出産を経験することも出来ましたし、その後念願だった有給休暇の取得も体験することができました。

労働環境がよくなることは喜ばしいことですが、経営者目線からすると、その戦力ダウンをどう補いながら、現場を回していくのかが必要になりますので、休むときはお互いさまですが、「出生時育児休業(男性版産休)」についても導入できる企業がある反面、まったくその余裕がない企業も存在していると思いますので、いろいろ複雑な気持ちになります。


最終的には、誰もが納得できる形で普及していくといいのではないか?と、思います。


赤ちゃん









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