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日本の未来がさらに良い国になることを信じて

私だけでなく、きっと多くのみなさんも同じかもしれません。この数日間、安倍晋三 元首相のご逝去について思い返していました。
 
日本の首相を象徴するような存在。
世界の中での日本の立ち位置を回復させて、数々の偉業を成し遂げてきた方が、この世を去ってしまったなんて、どうしても信じることができません。
 
振り返れば、私の会社員時代の仕事は、安倍政権の政策を追いかけていたようでもあります。
 
女性活躍推進法にはじまり、働き方改革、健康経営、・・・・そしてコロナ対応。
 
私が社会人になった頃には、想像もできなかった新しい時代の到来を感じさせる政策が次々に発表される度に、会社として広報がどのような取り組みを実施すべきか、常に走りながら考えて実行に移してきました。
 
大きな会社だったので、一つのことを始めるために、社内中のステークホルダーとの調整が必要になって、資料を作成したりミーティングをセッティングしたり、役職や立場が違う方々にも分かりやすく説明する工夫をしたり・・・。

苦労したり悩んだりすることもたくさんありましたが、そのすべてが自分を成長させてくれたかけがえのない経験であり、忘れられない思い出です。
 
当時すでに広報の専門家として勤務していましたが、人生ではじめて耳にする政策ばかり。前例もなく分からないことばかりでしたが、一つひとつの施策に向き合って、誰に何をどのように伝えていくべきか、限られた時間の中で、精一杯考えて取り組みました。
 
そんななか、いつも安倍さんの会見を見守りました。
いつも思うことは、スピーチ技術の素晴らしさでした。
 
政策を伝えていく上で、用意されたスクリプトをお読みになることも多かったと思いますが、どんな時にも国民にやさしく語りかけるような話し方と眼差しで、一言ひとこと丁寧にしっかりと言葉を選び話す姿が印象的でした。
 
どのスピーチを見ても、必ず想いが込められていて自分の言葉として伝えている、一貫してそんな印象がありました。
 
何よりも忘れられないのは、私の会社が主催する最大規模の社会貢献イベントに安倍さんが2年連続で登壇されスピーチしてくださったこと。
 
ご公務がお忙しい中、会場にお越しくださって、素晴らしいスピーチを間近で拝見する機会に恵まれました。
 
実際に目の当たりにすると、身長がとても高くて、華やかなオーラに包まれて、一歩ずつ力強く壇上に進まれる姿がとても眩しく感じられました。
 
そしていつもと同じように、会場の来場者の一人ひとりに語りかけるようにスピーチをされました。その瞬間、会場の空気が透き通るような、清々しい雰囲気に包まれました。
 
広報としてたくさんの場面でスピーチを拝見してきましたが、日本人のスピーチの中で誇るべきは、間違いなく安倍さんのスピーチでした。目を閉じると、いまでも鮮明に思い出されます。
 
私が最後に携わったのがコロナ対策でした。
先行き不透明な未曾有の事態の中、新しい会社に入社以来、ずっと在宅勤務が続き不安や心配に押しつぶされそうな気持ちになりました。

不測の事態にも屈することなく、安倍さんがいつもと同じように落ち着いた声で語られる姿に、何度勇気づけられたかわかりません。
 
首相を退いた後も、ずっと変わることなく日本の政治を支えてくださると信じていた安倍さん。その勇姿をもう見ることができないのは寂しい限りです。
 
誰よりも日本を良い国にしていくことを願い、人生をかけて尽力されてきた安倍さんの想いをいつまでも胸に刻みたいと思います。
 
そして、その想いを受け継いで、日本をより良い国にしていくために、自分自身も微力ながら努めていきたいと改めて身が引き締まりました。
 
たくさんのかけがえのない時間と、素晴らしい経験と学びの機会、そして日本の明るい未来を思わせる政策の数々をありがとうございました。
 
どうか安らかにご永眠されますよう、心からお祈りしております。

アベノミクス6年の実績
https://www.jimin.jp/election/results/sen_san25/political_promise/infographic/

Shinzo Abe restored Japan’s place on the world stage
https://www.ft.com/content/0610ebf8-3a6e-47c2-8797-bbe0dd99eb2d

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