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FIREした人たちって、永久に生きるつもりですか?

この本、kindleで読みました。
20人もケーススタディを集めたのは立派で、それだけでも読む価値があると思います。独りよがりの「俺FIRE」なんて何百ページ読んでも無駄だから。

資産額数千万円で金利生活?

元本取り崩し派は誰もいなかった。副業や資産運用を続けている。
それは、Financial Independence, Retire Earlyじゃないよ。
経済的に自由でもないし、リタイアもしてない。
この本では、Retire EarlyをREstartと言い換えて、未練たらしく働いている人を正当化していますけど、働かないと食えないって事実は変わってない。

年間500万円を利子で得るには、元本5億円が必要

インデックス投資の実質運用利益は、せいぜい、その国の実質経済成長率にしかならず、海外ファンドの成長率が高いとしても、為替変動で、海外投資の利益は打ち消しになるはずです。
どうやっても、毎年1%程度の実質運用利益しか期待できないんで、運用利益だけで生活するなら、消費支出年間500万円の場合は、5億円の元本が必要になる。
そんな資産構築は無理だろう。
5億円以下の資産で生活するには、元本取り崩すしかないのです。

いつか死ぬからこそ、元本取り崩しができる。

「元本取り崩しは怖い」という不安が、ちっともFIREできないという状況を生み出しています。仕事はしてないようで続けているし、いつも投資資産をいじっていて、ちっとも気分が安らかにならない。

いつか死ぬんですから、せいぜい平均余命ぐらい家計が持てばいいんじゃありませんか?

健康寿命を採用すると、家計存続期間はもっと短くなります。
厚労省の調査では、平均健康寿命は、せいぜい、男72.68歳、女75.38歳でしかありません。統計学的には、「寿命」を「余命」に換算する必要があるが、それでも、健康寿命が80歳とか90歳になるはずがない。
健康寿命が尽きて、アクティブに活動できない状況になったら、生活保護でいい。

元本取り崩しプラン

私の場合、運用利益はせいぜいインフレヘッジすればいいと考えています。総資産1億円だから、毎年500万円(インフレ比例)支出し、20年で使い尽くして、75歳くらいです。その後も生きていたら、生活保護世帯になるつもりです。

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