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路線バスが潰れるのは、政府が値上げさせないから

数年前から、各地で路線バスが減便されたり、廃止されたりして、社会問題になっている。
検索してみると、なるほど、日本中でバス路線が廃止方向にある。
「長時間労働と低賃金による運転手不足」と言われるが、運転手は金をかければ雇えるんだから、本質的な問題ではない。
バス運賃は認可制だから、勝手に値上げできないので、いまだに初乗り200円くらいだ。
乗り放題200円の場合もあるし、乗車距離によって上がっていく場合もあるが、地域路線バスは、運行距離が短いので、フルに乗っても300円を超えない。
運賃が安すぎるんじゃないの?
値上げしても運賃収入が増えないなら、廃止するしかないのだが、まずは値上げしてみないと何も言えないだろう。

価格統制による品不足

日本の消費者物価は、政府が統制していて、値上げさせない仕組みがあり、それがインフレを抑制しているのだが、その結果、供給が不足して、品不足が発生しているのである。
医療業界では、医薬品が欠乏しているのだが、その理由は、政府が公定薬価を下げすぎて、製薬会社に生産意欲がなくなったからだ。

このファクトから分かることは、日本の低インフレやデフレは金融政策の問題ではなく、政府の価格統制などによる構造的な問題(携帯電話の通信料引き下げの政治的要請を含む)であり、この問題に切り込まない限り、2%の物価目標を達成することは難しいことを意味する。

なぜ日本の物価は上昇しないのか(小黒一正) - エキスパート - Yahoo!ニュース


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