70代まで払う住宅ローンって、家賃とどこが違うの?
日本の高齢者の就業率は非常に高いです。
働かねばならない理由の多くが、「家賃」「住宅ローン返済」です。
夫婦ともに70代で、末期がんの妻Aを夫Bが在宅介護している家庭に訪問していたことがあります。
夫Bは、毎月7万円くらい住宅ローンを支払っている。76歳まで払うんだそうです。夫Bは、妻Aが亡くなる日にすら、外出して働かねばならなかった。
末期がんで身動きとれない妻Aを病院にも施設にも入れることができなかったのは、住宅ローン返済で家計が行き詰まっていたからです。
家賃だろうが住宅ローンだろうが、払わないと自宅を失う
76歳住宅ローンのケースでは、持ち家なんて空想上の産物です。滞納すると、住宅ローンは解約となり、住宅は売却されて、追い出される。家賃も住宅ローンも大差ない。
「住宅購入」とは、家賃前払いである
「永久に家賃を払い続ける賃貸と違い、持ち家だと完済したらタダで住める」という話は、結局、家賃を前払いしているに過ぎない。前払いの程度を小さくすると、76歳住宅ローンのように、死ぬまで住宅ローンを払い続けるようになる。
住宅ローンつきの家に住みつつ生活保護は受給できない
住宅ローンつき持ち家に固執していると、生活保護給付すらしてもらえず、餓死病死しかねない。
老齢になったら老人ホームでよい
「年を取ったら賃貸は貸してくれなくなるのでは?」という不安を持つ人が多いんですが、老人は老人向けの賃貸住宅があります。老人ホームです。カネがなくなるまで有料老人ホームに住み、カネがなくなったら、生活保護で家賃を支払ったらいい。生活保護向けの老人ホームも多数あります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?