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老人が生活保護を受給できない理由

老後の生活手段は年金ではない。生活保護である。

年金だけで生活できる人は多くない。大半が貯蓄取り崩し+年金となります。しかし、貯蓄も年金も大した金額ではないので、長生きしたら、家計が破綻します。この時期は人によって違います。120歳だったらどうでもいいが、80歳だったら生きている間に家計が破綻してしまう。

生活保護は世帯単位で受給する

生活保護は世帯(家計)単位で支給されるから、老人だけが生活保護で、他の同居家族が非生活保護ということは不可能です。同居非同居はともかく、少なくとも、世帯を分離しなければならない。
世帯分離するには、生計を別にしなくてはいけない。同じ家に住んでいる家族が生計を別にするのは難しいです。住居費食費光熱費まで別会計だと証明したらいいが、一般に難しい。
老人が他の家族とは別居して、世帯分離して生活保護にしたらいいんだが、家主である老人が住宅から転出して生活保護申請する場合、今まで住んでいた住宅の売却を求められます。

老人の住宅に家族が住んでいる場合は、売却するために家族を立ち退かせるか、あるいは、老人から家族に住宅を売り渡すことができますが、家族は金がないからこそ、タダで老人の家に住んでいるんだから、そんな金を払う余裕がない。

「自宅を持つ家族同居の老人」は、生活保護受給できず、施設にも入れず、自宅で劣悪な環境で介護されて、家族も介護離職してしまったりして、最悪の結末になります。

老人の資産は老人の老後のために使う。家族は老人の老後を支援しなくていいが、老人の資産相続も諦めるべきです。

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