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やってみてよかった情報45「指の力〜引き算編①〜」

前回紹介したAさんのケースの引き算編です(⌒▽⌒)

数えたしの手段として「指が最強」だったAさん。
では引き算も数え引きで・・、とはならないんですよねー

数え引きは、数のカウントダウンが必要です。
これ、めっちゃ間違いやすいんですよ。
カウントアップしていく数えたしは比較的混乱しない子が多い印象ですが、
指を折りながらのカウントダウンは、結構鬼門です(^◇^;)

例えば、13-8だと、
・引く数の8を指で作って、
・指を折りながらカウントダウンしていく
わけですが、
「13,12,11・・」と最初は順調でも、
「10,11,12,13,14」みたいに、途中でカウントアップになったり。
それに気づかなかったり。
どうしても、数を数えるときに毎回体験していて、
すらすら言えるカウントアップに比べて、
わかっているはずでも、普段しない「逆方向へ数える」という技は、
指を折っていくという作業と一緒にやると、気づかず混乱しちゃうみたいでした。
なので、数のバーなんですよ。

混乱しないように、「数列」という確認できる手立ての上を数え引いていく訳です。
これは割とたくさんの子にヒットした方法です。

しかし、前回も書きましたが、
これが使えない子もいます。

Aさんにも導入を試みましたが、
・引かれる数の位置を間違う
・引いている途中で引く数がわからなくなる
・問題の数字とバーの数字を何度も見比べて探す間にイライラし始める
といった姿が見られ、難しそうでした。

そこで、引き算も指を使う方法に切り替えました。

ただ、たし算と違って数え引きに指を使うと混乱しやすいのは、
上で書いた通りですので、
ここは、引く数を作るところからはじめます。

まずは引かれる数が5までのものから始めます。
片手で完結しますし、指を折っていくのも難しくない。
「これならできる!」が体験しやすいです(⌒▽⌒)
・最初の数を作って、
・そこから引く数だけ指を折っていく
ことに慣れたら、
引かれる数を10までに増やします。

ここでも、最初は前に座った私が引かれる数を作って見せて、
真似をするところから始めます。
不思議なことに、5まではパッと作れた引かれる数が、
6を超えると「1,2,3,・・」と1から数えていく子が結構います。
Aさんもでした。
でも、これ、
・作業量が増える
・時間がかかる
・ミスも増える
と、いいとこ無いんですよね。
なので、正面でお手本を示すときに、
「5」と言って片手をパッと開いてから、
「6,7・・」と一本ずつ加えていくようにします。
たし算の回でも書きましたが、
「5」で片手がパッと使えると、ずいぶん楽になるんで、
しつこく「5!」と言っては片手をパッと開くを繰り返します。

「5!」でパッと出す!


そこから引く数分だけ指を折っていきますが、
ここもお手本を示すときは意識して端数側の手の指から折っていくことを繰り返します。
そうしないと、例えば「8-4」で
・5本開いた側の手から4折っていく
・残った1本と端数側の3本を合わせる
という手順になります。
2つの手に数が分かれていると、余計にパッと出てこなくて、
1本ずつ数えないといけなくなる子がいます。
そして、1本ずつ数えようとすると、
数えている側の手に気持ちが集中してしまい、
気がつくと反対側の手の指がゆるっとなってて数が変わってしまったり、
いくつだったのか、わからなくなってしまったり、
ということが起こってきます。

ところが、端数側から折っていくと、
残りが片手内に収まれば、比較的一目で数がうかびやすく、
両手にあっても「5!」で片手がサッと終わりますから、
混乱しにくいんですよ。

「5!」をパッと引く

お手本を見ながら確認してやっている時に、
このあたりを意識しておくと、
一人で解決するようになった時の負担が減ると感じています。

10までの引き算がスムーズになってきたら、
いよいよ繰り下がりのある引き算です。

「指は10本しか無いから、繰り下がりは流石に・・」
と思いますよね。
でも、これがいけるんですよ(⌒▽⌒)

あああ、でも長くなったので、続きは次回で。

つらつら書いてるもんで、計画性がなくてすみませんm(_ _)m




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