当店で出品している古着のお手入れ方法
こんにちは、古着リユース工房inotoriの榎本です。
今日は、当店で出品している古着のお手入れ方法と、その際使用している小道具たちをご紹介していきます。
出品ページでは仕上げの風景は載せていないので、古着を仕上げているときの雰囲気に興味がある方に、少しでもお伝えできれば幸いです!
まず古着を仕入れてきまして、最初に行うのは仕分けです。
水で洗ったほうかいいのか、ドライクリーニングで洗ったほうがいいのかで洋服を区分けします。
基本的には洋服の裏に付いている洗濯表示タグに準じた洗い方をしています(稀にクリーニング店時代の経験を元に、表示とは違う洗い方をすることもあります)。
ちなみにドライクリーニングというのは、有機溶剤を使用したクリーニング方法で、水洗いと比べて形崩れを防ぐ、色落ちを抑える等の効果があります。
服が洗いあがる、または洗う前に、しみがある場合は染み抜きをします。
使用するのはこちらの業務用染み抜き機です。
費用が出せれば誰でも購入することはできますが、安くはないのと、機械本体や染み抜きの薬剤を使いこなすのに、それなりの時間や労力がかかります(うちもクリーニング時代には染み抜きのコンサルを受けました)。
クリーニング店時代と違う点として、古着の染み抜きの場合、しみが付いてから現在までの時間経過がどれくらい経っているのかがわからないため、除去するのが難しいと感じることが少なくありません。
もちろん、成功した場合はしみ汚れがない、またはそれ程気にならないという程度の際に出品します。
例えば、下の表で言うと、CからB、またはBからAへコンディションレベルが引き上がることはよくあります。
また、その予測を加味しながら、服の仕入れを行なっています。
ただし、商品ページには洗濯後の状態変化は逐一記載してはおりません(元がCでしたがAですとか書いてあってもややこしい気がするし、そこまで興味がある方が少ない気がするので)。
しかし中にはこれはなかなか手厳しい、、、!という状態の品物もあります。
最終的には「商品を欲しい」と思うお客様かいらっしゃるかどうか、という判断になりますが、前職ではしみ汚れを0ベースに戻すのを基準としていたため、出品しながらも少し葛藤する商品も、稀にあったりはします(なるべくきれいにしたいが、、、)という。
そこは新品や単品リピート通販とは違う、中古を扱うお店特有の悩みかもしれないですね。
また、服の修理についても、簡単に出来る内容についてはさっと治しますが、難しい場合は外注さんにお願いします。その際も、「欲しい」と思うお客様がいらっしゃるかどうかの判断で修理したり、出品しています。
この判断というのが一点もの、かつコンディションも一定ではないため、手間がかかる作業にはなりますが、稀に千載一遇の機会としか思えない商品と出会うと、コンディションよりも商品力が凌駕する、この不思議。
逆にいうと、そこが中古の世界の面白い部分なのかもしれませんね〜
こんな風に日々服のメンテナンスをしたり、出品したりしておりますが、またページを見に来て、お気に入りの1着を探していただければ幸いです!
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