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仕事力アップ!地方公務員が身につけたいこと:人事異動は受け身でも、担当業務は積極的に

 年度末を迎え、地方公務員のみなさんも人事異動が発表されたことと思います。部署が変わる方も変わらなかった方も、年度末を迎えるに際して、現在の業務に一区切りをつけ、新たなステージに向けて準備を進めていることと思います。新しい業務に期待を持って取り組まれることを願っています。

 さて、人事異動は「ガチャ」とも揶揄されるように、配属される部署がどこになるかを自分で選ぶことはできません。自分の行きたい部署になれば「運が良かった」と感じる一方で、自分が行きたくない部署になれば「運が悪かった」と片付けてしまいがちです。また、その部署で誰が上司や同僚になるかも決めることはできないので、運命的に気が合う方々と一緒に仕事ができれば良いのですが、そうでなかった場合には辛い職場環境になる可能性があります。

 このように人事異動には自分でコントロールできない不確定な要素が非常に多く、それゆえに「ガチャ」と呼ばれ、運が大きく関わることになります。しかし、すべてのことを運に任せるのではなく、少しでも良い環境で仕事ができるよう積極的に取り組める部分もあります。つまり、自分でコントロールできるものがあるのです。それは、担当業務です。

 自分が配属先の部署でどの業務を担当するかは、メンバーの経験や年齢などを総合的に考慮して決められます。しかし、それだけではありません。自分がチャレンジしてみたい仕事を積極的に申し出て、その担当を手に入れることも可能なのです。自分がやってみたい仕事を担当することができれば大きなやりがいにつながり、厳しい環境の下でも積極的、前向きに仕事をすることができると思います。

 私もかつて地方公務員として勤務していた時期に、これを実践したことがありました。勤務先の自治体で新たに評価システムを取り入れることになった時、私はこのプロジェクトを担当したいと手を挙げ、課長に許可をもらったのです。その理由はいくつかあるのですが、新しい業務なので自分らしさを発揮できるというのが1つと、自分が学んできた経済学の知識を生かすことができると考えたのが2つ目の理由です。

 おかげで、自分なりに練り、こだわった独自の評価システムを設計することができました。そして職員の方々にも自分が作成したシステムとして認知いただくことができたと思います。ただ、少し自分でやり過ぎたせいか、自分が人事異動で他の部署に配属先が変わった時に、評価システムも私が新しい配属先で再び担当することになりました。また、私が退職したことをきっかけに評価システムも下火になってしまいました。現在は若手の担当者が独自の評価システムを再構築していると思いますので、ホッとしています。

 このように、自分の配属先については「ガチャ」と言われ、自らコントロールできない受け身の要素が多くあるのですが、実際に自分がどの仕事を担当するかについては、自ら積極的にアプローチすれば実現する可能性があります。上司も職員のやる気を尊重してくれるはずですので、ぜひ、新たな部署で仕事をする方、また同じ部署で新たな担当を任される方は自分が何をしたいかということを考えて臨んで頂きたいと思います。それを糧に、仕事のやりがいと自らの成長へとつなげてください。

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