見出し画像

激動を生き抜く!これから地方公務員が考えるべきこと:「ブラタモリ」から学ぶ、地域資源の掘り起こし方

 昨日、全国的に人気の高い番組「ブラタモリ」で、私の地元である福井県敦賀市が取り上げられました。来年の春に北陸新幹線が開業することで注目されていることもあり、放送をご覧になった方も多いのではないでしょうか。敦賀市の魅力が全国に伝わったことが個人的に嬉しく思ったのですが、ここでは、こうした経験を地方公務員としてどう活かしていくか、少し考えてみたいと思います。

 まず、放送で紹介されたのは、「北陸新幹線の駅舎」「気比神宮」「港周辺」「疋田」「金ヶ崎」という、敦賀を代表する場所です。これは地元にとっても嬉しい選択だったと思います。ですが、地元の人々にも面白い内容でした。これらの地域の魅力をさらに引き出すためのアイディアや取り組みが見られたからです。それは、「テーマ」と「ストーリー」でこれらの魅力がさらに引き出されていると感じたからです。

 番組で紹介された「テーマ」は、「すべての道は敦賀に通ず」というものでした。やや大げさな印象があり、初めて聞くと少し驚くかもしれません。MCのタモリさんも、最初は疑問に満ちた表情からスタートしました。ですが、このテーマが視聴者の心に「知りたい」という気持ちを引き起こしたことは間違いありません。そして、最終的にタモリさんは「敦賀すごいね」と発言し、最初の疑問が解消されたことで大きな感動へとつながったとうに思います。

 そして、「ストーリー」については、テーマに共通するコンテンツを場所ごとに提示し、タモリさんや視聴者に納得感と「来てよかった」「知ってよかった」という気持ちにさせています。どの時代に、どのような背景で、どのような道が作られていったのか、文字通りブラブラしながら目に見える風景から推測し、専門家が解説を加えています。そこには地元の人もあまり聞かない内容が入っていたので、「もう一段掘り下げる」と大きな効果があると理解できました。しかも、タモリさんという日本を代表するタレントが言ってくださったことで、効果もさらに倍増したと思います。

 私たちは、この「テーマ」と「ストーリー」の組み合わせを活かして、敦賀市(読者の皆さんにとっては、それぞれの地方)のさらなる魅力を引き出すべきだと感じています。地元の人々にとっては当たり前のものや場所も、新しい視点で見ることで、全く新しい魅力が見えてくることでしょう。

 来年春、北陸新幹線が開業します。この大きなイベントを前に、ブラタモリの放送が我々に与えてくれた「ヒント」をもとに、地元の人々と連携し、新たな魅力を創り出すプロジェクトを立ち上げるべきではないでしょうか。例えば、「ブラタモリ」で紹介されなかった敦賀の名所や歴史、伝説などを掘り下げ、地元の人々と一緒に「敦賀の未来」を考えるワークショップを開催するなどが考えられます。また、地元の方々の口コミや体験談を元に、新しい観光ルートや敦賀市オリジナルのストーリーを作り上げる取り組みも可能でしょう。

 あと半年、これからの時間を有意義に使い、敦賀市の魅力を再発見し、それを多くの人々に伝えることが地域の人々に求められていることだと思います。私もその一員として、敦賀市の魅力を全国に発信したいと考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?