自分と向き合えるたまごサンド #喫茶店日記
「今までで一番おいしいたまごサンドだわ」
一緒にいた友達に報告してしまったのが、ロン(四谷)のたまごサンドだ。
一見、何の変哲もないサンドイッチだけれど、これが優秀。
キッチンに乱入して調理工程をのぞきたくなるほどフワッフワの卵焼き。
ほんのり甘い。そしてなつかしい。
おかんの味とは絶対に違うのに、なんかホッとする。
あれから二週間たつけれど、あの味が忘れられない。元カレなんかよりもずっとずっと。
でも、このサンドの最大のウリは味じゃない。
ちいさくちいさく切られたパンたちだ。
食べやすいのは言わずもがな、時間をかけて楽しむことができるんだもの。
現代社会はめまぐるしい。速さ・効率化が圧倒的正義。
件名に「至急」とつくメールを毎日さばき、家事をしながらYouTubeを見る。
流れに置いていかれないよう、そんな日々を送っていると知らずのうちにすり減る心。
気づけば自分のことで精いっぱい。うつわの小ささに腹が立つ。
ロンのちいさなたまごサンドを、ひとつずつ、じっくり味わう。
喧騒に紛れた日常で、失っていた尊いものを思い出せた気がする。
自分と向き合いたいとき、何をしたらいいのか。
転職サイトは言う「自己分析をしよう。」
インフルエンサーは言う「一人旅をしよう」
ならばわたしも提案しよう。
「ロンのたまごサンドを食べればいい。」
一つずつ、じっくり味わう間に、自分の思いと向き合っていけるさ。
よければお願いします(^.^)いただいたサポートはnoteの軍資金(本/ほかの方のnote/おいしいもの)に活用します!