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喫茶店なのか、書斎なのか/喫茶日記#4草枕
書斎にお邪魔している気分になった。
新橋の「草枕」は読書欲が貪られる喫茶店。
地下鉄虎ノ門駅から4分ほどのビルの1階。
「草枕」の四角い看板は、ビル名の真下に佇んでいる。
ちょこんとした感じが、逆に存在感を放っていると思うのはわたしだけかしら…?
とはいえ外観だけでは、喫茶店だと想像し難い。
そば屋か、銭湯のようなビジュアルだもん。
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のれんをくぐって中に入ると、壁に並ぶ本たち。
店名から文学の香りが漂っているだけあって、かなりの数が揃っている。
夏目漱石や村上春樹から、コーヒーの雑誌、さらにはクレヨンしんちゃんなどの漫画まで。
"どうしよう、読みたい本がありすぎる…ッ"
本屋で抱くあの感情がこみ上げてきた。
喫茶店にいるのを忘れるほど、真剣に本選びしそう。
なんなら、メニュー決めるより迷った(おい)。
とはいえ、メニューだって手を抜いていない。(いや、喫茶店だから当たり前なのよ)
コーヒーがメインで、スイーツが2種類とシンプル。
けれど、シンプルさは至高ってこと。
『冷たいコーヒー』と『チョコケーキ』、君に決めたァ!
待っている間は、無論読書タイムである。
タイトルに惹かれて、『東京渋カフェ地図』を手に取る。
またもや乙な喫茶店を仕入れてしまったよ。
こうしてわたしの行きたい店リストは、増加していく一方なんだ。
喫茶雑誌を読み耽っていると、オーダーしたものがやってきた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/120136925/picture_pc_88240244da0cfaca028a7702f9eef797.png?width=800)
いや…、ビジュアルだけでも1万点じゃん。
推しに何度も言ってきた「ビジュが神」をコーヒーに使う日が来るなんて…
まずはコーヒーを一口。
苦い。けれどおいしい。そしてケーキと合う。
こねくり回した褒め言葉は失礼になりそうなほど、まっすぐなおいしさがそこにはあった。
続いて、お待ちかねのケーキ。
おおう、大人の味やん...。
たぶんお酒が入ってるほろ苦さと、アイス並みのとろける食感。
もったいなくてちびちび食べてたら、すでに溶けかかってた。ごめんごめん。
年々、甘ーい物を受けつけなくなってる胃袋にぴったりのケーキだった。
今度自作に挑戦したい。
今日は、おいしいコーヒーをお供に、諸々の考えごとをまとめたくて喫茶店に来た。
はずなのに、それには素敵な本が多すぎたよ。
気づけばしっかり読書タイムを楽しんでいたじゃないの。
一度の来店では、とても読み尽くせないので、また行かなくちゃ。
もしかして、これはリピーター戦略かしら?
まあ、喜んで引っかかるけどね。
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