#2 浪人生にも新生活っぽいのあるよ
現役生とエレベーターで遭遇したら、なんか気まずい。
一浪目のあゆとなりです。
浪人生なら、なんか親近感湧いて「何階ですか?」って言ったりと気遣います。
今年の四月から浪人。
良くも悪くも生活がガラッと変わりました。
僕は元々、他県の中高一貫で寮生活をしていました。予備校は実家から通うことになり、同じ高校の友達が一人もいない状態で浪人期を迎えました。
僕のクラスは、理系の真ん中のクラス。
トップクラスから溢れた人や、僕みたいに平凡な人もいたりします。
おそらくこのクラスが、一番やる気に満ち溢れた戦士が多いでしょう。
僕も、四月、いや予備校に通う前の三月中旬辺りから、本当に勉強マシーンになろうと思っていました。
そして今、七月に入ってから。かなり電池が切れかけています。
おそらく、人生で一番勉強した三ヶ月間でした。
この三ヶ月にあったことを少しお話ししたいと思います。
新規の友達
予備校に通い始めて数日。
クラスは50人くらい。とある昼休み。
中には、出身高校でグループを作っていたり、僕のように様子を伺ったり、タブレットで映像授業を先に見ていたりと色んな人たちがいました。
そろそろ話し相手欲しいな。
呑気にソーセージを頬張りながらそう思っていると、前の席の男の子と目が合いました。
いや、なんか見たこと...あるな。
小学校の頃に、同じグループにいたあいつか?
かなり曖昧。
その男が席を離れて、トイレに向かっている間に計画を練りました。
何て話しかけるか。
どうやって話を広げるか。
ていうか、別人だったらどうしよ。
色々考えた結果、別人でもいっか、と吹っ切れて彼が帰ってきてからこう話しかけました。
「〇〇小学校?見たことあるんだけど」
彼は「?」と不思議な顔をしながら、少し間を置いてこう答えました。
「そうやで」
名前も、どんなやつだったかもあんまり覚えてなかったけれど、「そうやで」と返されて何だか舞い上がってしまい、そこからの会話は全然記憶にないです。
彼をK君とします。
K君は校舎内に、中学校や高校の同級生が沢山いる、面白いやつも多いと話をしてくれました。
そこからK君がパイプとなって、友達が4人くらいできました!...すっくない!
K君含め4人全員が俺より賢く、成績が良い。
志望校も俺より遥かに上。
しかも全員関西人なので最高です。
ちょっと不思議なのは、一番成績が低く、おそらく頭も悪い僕が”ツッコミ”をしているということです。
浪人期の友達は、おそらく多すぎてもダメだし、かといって0人は心が持たないと思うので、このくらいが最適なのかなとか思ってます。
このままの雰囲気で来年を迎えたいです。
受験勉強
三月中旬。
俺の受験番号が載っていないpdfを眺めるのをやめて、シャーペンを手に取りました。
敗因は数学。
二次で化学がない大学を受験していたので、化学の知識0で共テを受けたのも敗因。
ビルの自習室で朝から晩まで籠り参考書を回し続けました。
これからは数学メインで話していきます。
『基礎問題精講』→『フォーカスゴールド』
単元ごとに潰していく日々。
四月に入る前に、フォーカスゴールドに負けて、塾のテキストメインでやり始めました。
『基礎問題精講』→『授業』→『授業の復習』
こう変わりました。
基礎問題精講をほぼ四周して、授業の予習復習をすると模試の結果はグンと上がりました。
五月中旬、K君が参考書マニアであることが判明し、僕の今の成績と回答用紙を見せてアドバイスをもらいました。
そこから大門の(1)は確実に解けていて、(3)辺りから間違いが目立っていることに目をつけたK君は『1対1対応の数学』というテキストを持ってきました。
「俺が半年前くらいに使ってたヤツあげるわ」
よっしゃやるぞ。
意気込んで『数学B』『数学II』の2冊をビシバシしばいていきましたが、めっちゃムズイ。
これ半年前に解いてたん?
そりゃ俺より賢いやん。
「問題に〇がついてるヤツが、俺がミスった問題やで。めちゃめちゃあるやろ?」
彼は冗談半分でそう言ってましたが、逆にこの問題間違えんかったんかい、とか思うところもありました。
っていうか間違ったとこに丸マークつけるのややこしくないですか?
まあ本人の自由ですけど。
そしてついに、一週間前に二周終わりました。
一周目は普通に全問解いて、二周目は間違えたところ。
そして今日から次の共テ模試に向けて『ハイスコア!共通テスト攻略』をやります。
一時『1対1対応の数学』には休んでもらって、共テ模試が終わったらまた再開します。
他の教科はまたいつか。
新生活っぽいの
新生活といえば、「一人暮らし」とか「入社」とかが相場でしょうが、僕は逆。
寮生活だったので「実家暮らし」が新生活です。
僕の性格上、浪人しているということで無理に気を遣われたり、心配されるともっと落ち込んでしまうのですが...。
「居候してるんやから自分の服ぐらい自分で片付けろぉ〜」
と冗談混じりにいじってくれたり。
「浪人生なのに服買ってきよったわ!」
現役生の友達と服を買いに街まで向かったことを、笑いに変えてくれたり。
え、勉強はって?息抜きくらい許して。
なんやかんや中学高校と深く家族と関わってない分、新鮮です。
他に、僕の新生活になって変わったこと。
読書です。
なにせ友人と関わる時間が減り、一人で戦う時間が長い浪人生。
そんな時に、自習室を脱出して一時間弱。
カフェで本を読む時間がすごく楽しいです。
昔は睡眠導入剤として読書をしていたのですが、今ではもう一日の楽しみですね。
環境に合わせて、趣味もうまく適応させていくのが、新生活楽しむコツだと思います。
今は小川糸さんの『さようなら、私』という本を読んでいます。
めっちゃおもろい。
でも明日は物理の授業があるので、早めに寝ます。おやすみなさい。
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