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vol.15「何回も噛む」 プロ御用達切り抜けテクニック

ナレーションをしていると、どうしても言いづらい言葉に出会います。

さらっと読んでみて、つい噛んでしまうまではいいものの2回3回と同じところで止まると、どんどんマイナス思考に!

さらに困るのは一度苦手意識を持ってしまうと、

後日違う現場でも原稿の3ページくらい前から気を取られて、他の部分までガチガチになってしまう。これはいけません!対策しなければ!

そんなわけで今回は「プロ御用達の」現場でホントに使っている切り抜けテクニックを紹介します。

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振り付けの勢いで

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この方法はフジテレビ「バイキング」などで活躍しているナレーターの小坂由里子さんから教わった秘訣です。

小坂さんがかつて苦手にしていたのは
「きゃりーぱみゅぱみゅさん」だそう。確かにキビシイ。

対策は、(字で説明するのは難しいのですが)ブリっ子っぽく、
拳を胸の前でギュッとする「振り付け」。

きゃりー……の後、脇をしめて右左に
「(右!)ぱみゅ」「(左!)ぱみゅ」と読んでみてください。

男性なら、応援団の正拳突きのように、左右パンチを繰り出しても良いかもしれません。ちなみに「パインやバナナなどのフルーツ」などにも使えます。

「パインや(右突き!)バナナ(左突き!)など(右突き!)の」
と言ってみてください^^;

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1単語であっても「2単語として」

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この方法はTBS「Nスタ」などで活躍中のナレーターよしいよしこさんから教わった秘訣です。よしいさんがかつて苦手にしていたというのは
「JNNによりますと、ボーイング777型機が」。


確かに報道ナレーターとして「●NNによると」は、けして避けて通れない関門!。さて対策ですが

「ジェイエヌエヌ」を頭の中では「ジェイエヌ・エヌ」と読むようにすること。

「なななななな」は
「なななな・なな」ですね。

おお!確かに言えますね!

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ローマ字のルビを打つ

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この方法は、かつてとあるナレーターがかなりシリアスな顔をされながら

「これは一千万の価値がある裏ワザだから誰にもいうなよ!絶対だぞ!言うなよ!」と釘を刺されて以来、毎年のスクールバーズ全校生徒に伝授してきた、伝統ある裏技です。まず、下記を読んでみてください

「パインやバナナなどのフルーツなのだ」「などの」とか、”家では言えてるのになぜか現場では言えない単語”ってありますよね。

さあそういう時は、もつれるところとその前後にローマ字でルビを振り、そのルビだけをみるようにして読み上げてみましょう。

「パインやバナナNaDoNoFuルーツなのだ 」

いかがでしょうか?

「一音一音を意識し」かつ母音が立ち上がってくるので
聞き手によってはむしろ聴きやすかった言葉に早変わりします。

さあ、現場で困る言葉があれば焦らず上記3つの方法で切り抜け、ドヤ顔でブースから出てきてくださいね!

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