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『日本人が海外で最高の仕事をする方法 スキルよりも大切なもの』 知識移転から知恵移転の時代に(失敗研究)

 東芝からソニーに転職し、20年以上海外赴任をしてきた糸木公廣氏の体験談。関わった国はインド、トルコ、ルーマニア、ハンガリー、オランダ、ドイツ、イギリス、ベトナム、韓国の9カ国に赴任。

 印象に残ったのはインドでのビデオCDプレイヤーの販売の体験談だが、やはりソニーが海外で強い理由のひとつに、日本で4PのPlase(流通)がないことにあるのではないかと確信した。系列販売網としてのPlase(流通)が整っていれば、当然だが商品ブランドよりコーポレートブランドが重要なコミュニケーションの結接点になるからだ。しかしソニーは国内にそれがない。同じようにそれがない海外では「ない」ことが人材の強みになる。国よりSTPを変える会社もあるだろうが、基本的にそれは商品軸になるだろう。

 またグローカルの実践も、定着しなければ意味がないので、今回のコロナ禍後、ウクライナ危機後には方法論が変わってくる。知識移転から知恵移転の時代になるとでも表現したら良いのだろうか。人としての本質は変わらないにしてもアウトカムをどこに置くかが違ってくるだろう。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。