見出し画像

『日本人が知るべき東アジアの地政学』ひとつのシナリオとして頭に入れておくと、より未来予測がしやすい(環境研究)

 世界史の先生は世界史だけ勉強し、日本史の先生は日本史だけ教える。地理の先生は地理だけを教える。こういうたこつぼ型の教育で得られることは、知識にはなり得るが、未知の問題の判断にはつながりにくい。

 茂木誠氏は、「歴史とは、未来予測の学問である」と断言する。
 確かに地政学という観点から歴史を捉えると未来の姿が浮かんでくることは確かで、朝鮮半島はリアリズムより「朱子学(小中華思想)✕社会主義=主体(チュチュ)思想」というイデオロギーで2025年には統一国家になるという。

伊藤博文が起草した帝国憲法の天皇機関説は、ドイツの国家有機体説を新たに会社したものでした。黄長燁(北朝鮮からの亡命者)はこれをモデルにして主体思想を構築したわけですから、キム一族の法的地位は、帝国憲法における天皇のそれに似たものになってくるのです。

 次の韓国の大統領選において、リベラル(日本の団塊の世代にあたるのが、「386世代」、1990年代に30代だった世代)系勢力がどうなるかにもよると思うが、ひとつのシナリオを持つと、それと違う情報と合致する情報を分類することができるので、未来予測がしやすくなる。そういう意味で、歴史から考察した本書のシナリオは頭に入れておくべきだだろう。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。