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トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション

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ビュリタンのロバの前には2本の道があり、それぞれの道には同じ量・同じ種類のエサが置いてある。これらのエサはロバから等しい距離に置かれていると、ロバはどちらの道を進むべきかを考える…
ご質問はご遠慮なく、https://note.com/inootanaka/message からご…
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#主査制度

『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−1)長谷川龍雄と糸川英夫…

 シリーズ1『働き方改革のイノベーション』、シリーズ2『引いて考えると使命分析』、シリーズ…

『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−2)トヨタのイノベーショ…

 (5−1)長谷川龍雄と糸川英夫の人生変容では、トヨタの製品企画の最重要の定式:売価 − 利…

『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−3)原価企画と設計VE

 1970年代のスタグフレーションの例にあるように、調達VEはプラスマイナスゼロの効果しかない…

『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−4)原価企画(設計VE)と…

 今回はシーズン5の最大の山場になる。まず最初にMRJのような旅客機の一部を機能展開してみる…

『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−5)固有技術の限界

 CE(主査)制度は、恒常的(パーマネント)な組織として、主査室→製品企画室→開発センター…

『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−6)パーマネント組織とア…

 シーズン5ではトヨタのイノベーションとしてトヨタ製品開発システム(TPDS)と糸川さんのイ…

『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(まとめ)本質的な3つの違いと異質な組み合わせ!

 トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーションの比較において、戦前の糸川さんが勤務していた中島飛行機と、長谷川龍雄氏が勤務していた立川飛行機の違いに少し触れておく。  中島飛行機は小山主任技師を中心とした設計部で空力を引き受けていたのは糸川さんだ。自らが設計を手がけた飛行機は九七式戦闘機、一式戦闘機「隼」、重戦闘機「鍾馗」、九七式艦上攻撃機だ。隼は第2次世界大戦の開戦というタイミングで量産に入ったので約5,700機と陸軍機でもっとも多く生産された。そのうち2,949機は