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6.12さいたまスーパーアリーナ「サイバーファイトフェス2022」雑感

今年もさいたまスーパーアリーナで開催のDDT、NOAH、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレス4団体共催興行「サイバーファイトフェス」を見てまいりました。

や、開催は去年に引き続いて2回目ですが、紅白歌合戦やジャニーズ東京ドーム公演のような大仕込みの入場演出、ゲスト解説にアナウンサーにハーフタイムショー(休憩時間ともいう)に投入される芸能人といい、去年をはるかに上回るお金のかかりっぷり!

結果的に「サイバーエージェントって本当にお金持ってるんだなあ…いい企業に買ってもらったなあ…」という感慨を随所に実感するイベントでした。
本当に日本プロレス史上もっともレッスルマニアに近づいた大会だった気がします。
ソフトはもう少しかかるかと思うけど、ハード面では新日本のレッスルキングダムには並んだか、超えた気がする。


例によってずらずらと。

ダークマッチでマッスル坂井と平田一喜が「こんなんだから学芸会って言われるんですよ!」「学芸会だとう~」と拳王の「DDTは学芸会」発言をネタに取り込んでいて、ほらやっぱりいいエサ与えちゃった…と思いました。
しばらくパワーワードなんだろうな、学芸会。

○オープニングマッチ NOAHvsDDT対抗戦 20分一本勝負

岡田欣也&藤村加偉 vs 小嶋斗偉&高鹿佑也

岡田と藤村、身体デカい。
小嶋と高鹿がそこを上回るものを見せられなかった。
結果以上にそこが二人の課題じゃないでしょうか。

○第二試合 TJPW提供6人タッグマッチ 20分一本勝負

山下実優&伊藤麻希&長野じゅりあ vs 乃蒼ヒカリ&鈴芽&荒井優希

華やかだなあ、という6人タッグ。
荒井さん初めて見ました。

東京女子プロレスってみんな若くて可愛い子しかいないんだけど、みんなこのあと30代40代になっても続けていくんだろうか…とか考えてしまう。
近年の女子プロレスは団体問わず出入りが早い、多い印象で、そのあたり男子プロレスとは違う人生設計になってるんだろうなあ、と。

○第三試合 DDT提供8人タッグマッチ 30分一本勝負

飯野“セクシー”雄貴&男色“ダンディ”ディーノ&今成“ファンタスティック”夢人&西垣“コーチン”彰人 vs 高木三四郎&ケンドー・カシン&青木真也&堀田祐美子

この1か月ですったもんだの末にフェロモンズに強制加入させられた西垣“コーチン”彰人が予想以上にフェロモンズですごくよかった。
これだよこれ、これが一流の学芸会だよ、見てますか拳王!

そしてカシンが例によってアンコントロールでみなさんいろいろ大変そうだった。
あんなのずっとやってても呼ばれるんだからそれはそれですごいよな。

○第四試合 プリンセス・オブ・プリンセス選手権次期挑戦者決定4WAYマッチ 30分一本勝負
辰巳リカ vs 瑞希 vs 上福ゆき vs 渡辺未詩
※この試合の勝者が7月9日東京女子プロレス大田区総合体育館大会にてプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦します。

東京女子は華やかだなあ(2回目)
いや、実際はそれぞれにいろんな悩みとかネガティブなものを抱えてても客前で「華やかなものを見せている」プロなんだと思います。

東京女子にはヒールはいないし、「ハッピーな空間」だけを提供して客を帰らせる方針が一貫している。
ずっと通えば楽しいんだろうな…と思うけど、なんか引っ掛かりがあったり、浮き沈みがある方のプロレスを見てしまう。
味の好みみたいなものなのでどっちがいい、というものではないです。

○第五試合 NOAH提供10人タッグマッチ 30分一本勝負

杉浦貴&藤田和之&マサ北宮&稲葉大樹&谷口周平 vs マイケル・エルガン&イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr&レネ・デュプリ&サイモン・ゴッチ&ティモシー・サッチャー

大男10人でリングが狭かった。
外国人レスラーはバラで見たいかな。

マイケル・エルガンは2020年に海外プロレス界で起きた「#SpeakingOut」ムーブメントという、日本でいう「#me too」運動と似た性的加害を告発する運動の中である女子選手(練習生という報道もある)に性的な写真を送り付けていた、という内容で告発された。

その後「元婚約者への保護命令違反で逮捕された」という報道も出た。

エルガンは「不当解雇である」と裁判で争う意向を示したが、これによりエルガンのアメリカでの活動は激減したという。
新日本もそれで呼ばなくなったのだろう。

そんなエルガンが少し前からNOAHに出ている。
どうしてもモヤモヤと考えてしまう。

しかし仮にエルガンが裁判で犯罪者認定されたとして、永久追放が正しいことなのか、とも考えてしまう。
犯罪者だって生きていくためには仕事をしなければならない。
でもそれはプロレスのような、人前に出る仕事以外で探さなくてはいけないのかも。

そんなモヤモヤをずっと考えていた。


○第六試合 DDT提供8人タッグマッチ 30分一本勝負

HARASHIMA&吉村直巳&クリス・ブルックス&高梨将弘 vs 上野勇希&勝俣瞬馬&MAO&朱崇花

DDT精鋭による8人タッグ。
サウナカミーナがジャニーズのコンサートのような矢車みたいなトロッコで入場。金あるって素晴らしい。

いつもの安心で完成度の高いDDT多人数試合。
結果的にDDTファンとしてはこの試合が唯一落ち着いて見られたものになってしまった。

先日「トップガン・マーベリック」を見たばかりという隣のMさんが「HARASHIMAがトム・クルーズと重なる」と評していた。
HARASHIMAはいい歳の取り方をしている。


○第七試合 NOAH提供6人タッグマッチ 45分一本勝負
ロブ・ヴァン・ダム&小川良成&HAYATA vs 清宮海斗&原田大輔&YO-HEY

なぜかサイバーファイトフェスにひょこっと呼ばれた1990年代後半から2000年代にかけてのスター、ロブ・ヴァン・ダム、通称RVD。
NOAH枠だったんだろうか。
若干身体が重くなりながらも往年のムーブはすべてやってました。
51歳だそうで、大社長や小島聡と同い年ですね。
推測ですが、清宮とシングルやらせようかと思ったけどシングルはしんどいから6人タッグなら…みたいな経緯があったのではなかろうか。

○第八試合 NOAHvsDDT対抗戦 45分一本勝負

遠藤哲哉&秋山準&樋口和貞 vs 中嶋勝彦&小峠篤司&稲村愛輝

ここから入場演出が大掛かりに。
この試合は「DDT」「NOAH」の大きな旗を持った踊れるお兄さんが大量に出てきてステージで踊ってから選手が出てくる、紅白歌合戦みたいな演出になってました。

先発が秋山と小峠で、秋山が小峠をグラウンドで圧倒したまま中嶋と遠藤にタッチ、しばらく向き合った後に遠藤がロープ際に中嶋を押し込んでエルボーを打つが中嶋効かない素振り。
7発、8発くらい打ったところで中嶋が強烈な張り手。
遠藤ダウン。
そこで倒れてる遠藤の様子がおかしいと判断した松井レフリーがゴングを要請、試合終了。場内騒然。

ユニット関係なくDDTの選手、関係者、医療スタッフが出てきて遠藤の手当てをする中、リングでは秋山が中嶋に詰めよって強い怒気を含んだ様子で何か説教。中嶋、神妙な顔。

幸い遠藤起き上がり、担がれて帰っていく。

松井さんがゴング鳴らしたとき、「あっちゃ~」と「よく止めたなあ」と「遠藤、大丈夫かな…」の3つの感情が入り混ざった。
今日は久しぶりに大会終わりに同行の方々と飲みに行ったんだけど、この試合…というより事故が一番の肴になってしまった。

プロレスは「受けられる相手に受けられる技を」が基本なので、まあ一元的には相手の受けをわからず打った中嶋が未熟だったと思う。
ただこの試合は団体対抗戦で、中嶋は遠藤の技量や体力もわからない。
中嶋に悪意があったとも思えない。団体によって「受け方」の違いみたいなのがあって、それがアクシデントにつながったのでは、と推測してる。
ここらへんはプレイヤーに解説してもらわないとわからないけど。

ただこのあとの拳王と佐々木の試合もそうだけど、NOAHには「鍛え上げてより強い技を、より強さを」という思想があるが、DDTにはそれはあまりない。
この「価値観の衝突」が去年の杉浦軍vsディーノササダンゴでも感じた、「混ぜると難しいNOAHとDDT」になっている。
大会終了後に高木さんが「来年もサイバーフェスやってもいいけど、各団体それぞれのフェスでもいいのでは」という発言につながってると思う。
高木さんも「いいかげんNOAHとDDT混ぜるの無理」みたいなことを思ったのではないか。

結果的に「プロレスは思想が違うと対戦が難しい」ということを伝えるよい題材になった。
このあと遠藤と中嶋を再戦させるか問題が出てくると思うが、やめといた方がいいのでは、と思う。

サイバーファイトというグループは互いの価値を高めるために団体が集まるのであって、落とし合うためではない。
傷がついた遠藤がここからどう挽回するのかも見てみたい。

今日(6/14)、遠藤の長期欠場とベルト返上が発表された。
遠藤は“強さ”とベルトを手放して、代わりに「失地からの回復」という物語を持った。
ここからは見る人が遠藤に特別な気持ちを乗せて見ることになる。
それは渡米した竹下が最後まで手に入れられなかったものだ。
遠藤哲哉はプロレスを生きている。


○第九試合 NOAHvsDDT対抗戦~ハードコアマッチ~ノーDQルール 時間無制限一本勝負
拳王 vs 佐々木大輔

今大会の目玉カード。
このあたりの選手が「業界の顔」になってきたんだなあ、という感慨。

煽りVTRで「DDTができてプロレス界はおかしくなった」(あなた、みちのくプロレスでデビューしてよくそういうの言えるね…)と、いつもの拳王に対して、佐々木が「羨ましいんだろ。俺たちが自由にやって楽しそうだから。あいつは友達のいない奴の喋り方をしている」と言ったところで会場がドッと沸いた。
こういうパワーワードをパッと言えてしまうのが佐々木はすごい。

入場前演出で拳王ぽいイメージの赤い男がたくさんの十字架(を持った黒い男たち)に囲まれて倒れていく…とかやってた。
凝ってるなあ。
佐々木は『拳王』と書いた十字架持って入場。世界観が確立している。

対する拳王は「あ、美容院行ってきたんですね」というニュー髪型に加え、『涙の失恋モッシュ』生歌で入場。
入場の途中で熱唱するプロレスラーを初めて見た。
あなたの入場曲を歌ってる人を呼んでるのも、ひいてはあなたが「いなくなってほしい」高木三四郎さんのはずなんだけど、そのあたり本人はどういう整合性を持って歌ってるのだろう。

試合はハードコアマッチ。
NOAHでハードコアマッチって異例中の異例なはずなんだけど、あまりそういうの感じさせない時点でこの試合が「DDT寄り」だった、ということだろうか。

拳王の異例セコンドに船木誠勝いるなあ、と思ったら途中でバックヤードに何か取りにいって、戻ってきたらママチャリに乗ってきて、そのまま突進したが誤爆。楽しそうだった。
船木さん、来年はぜひフェロモンズとやってください。

ハードコアマッチは途中からラダーあり、画鋲ありのとっちらかった試合になった。
口とは裏腹にこのあたりは拳王が佐々木に合わせた印象。
毎回そうなのだが拳王は最終的にはエンタメに乗っかってしまうので、なので余計言ってることと行動の違いが気になってしまう。

大会前のインタビューで佐々木が「NOAHは20年前から何も変わってない」とディスってて

いや20年からはさすがに変わったんじゃないかな…と思ってたが、第一試合とかこの前の遠藤と中嶋などを見てて、もしかしたら変わってないのは「団体のメジャー意識」なのかもしれない、と思った。

NOAHの選手や関係者はいまだに
「NOAH=メジャー、DDT=インディー」
の意識があるのではないか。
この図は㈱サイバーファイトが新日本プロレスを超えるための戦略として意図的に出してはいるが、DDTの選手たちはたぶんそんな風にNOAHの選手を格上とは思っていない。
「同じプロレスだろ」くらいにしかきっと思ってない。

DDTの価値観は
「お客さんを楽しませつつ、自分たちも楽しむ」
だと思う。
そこには「専門誌から無視されていた団体が、どうやったらお客さんを呼べるか」という試行錯誤を20年積んできた団体の歴史が横たわっている。

対してNOAHは
「鍛え上げた肉体と技術こそがプロレスの至高」
という思想を持っている。
だから「技術や肉体」が下と思われる相手を見下した視線になる。
NOAHにも「お客さんを楽しませつつ」の部分がないわけではない。
ただ、優先順位が低くなる。
それはDDTにとっての「肉体や技術」もそうで、「なるべく持ってるにこしたことではないが、それが最重要ではない」という価値観だと思う。

ただ、言うほど開きがあるわけではない。
DDTの選手も今や身体は大きく、また技術も引けをとらない。
NOAHだって昔に比べたら少しずつエンタメ要素は増えている。
「優先順位の違い」なのだ。

だから対抗戦自体は成立するけど、最後の価値観にはズレがあるから、NOAHからすれば「俺たちより(技術は)下のくせに」という意識になり、DDTからすれば「いや、その技術だけでやってって、あなたたちは頭打ちになったんでしょ?」という意識になる。
そのあたりが最後まで噛み合わない。

さいたまスーパーアリーナを4団体共催のイベントで埋める、というのはいかにも高木さんらしい発想でここまで来たのだけど、価値観の違うNOAHとDDTをどう絡めるかが毎回課題になってしまってる。
もちろん対抗戦は一夜限りの夢に収めて、翌日からはまたそれぞれの団体で頑張る…のが正しい姿なのだが、現状その「一夜限りの夢」があんまり「夢」になってない。

さいたまスーパーアリーナはNOAHやDDTが単独で開催するにはデカすぎる。
「4団体が集まったお祭り」にしてやるアイデアはよかったけど、やる以上は…と組み入れるDDTとNOAHの対抗戦が難しくなってる。
それがサイバーファイトフェスを今後も続ける上での最大の課題でなかろうか。


○セミファイナル プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分一本勝負
<王者>中島翔子 vs 坂崎ユカ<挑戦者>
※第10代王者3度目の防衛戦。

結果的に東京女子の試合がここに入るのはチルアウトの意味でとてもよかった。
以前もDDTの大会でこの二人の試合見たけど、見てる間は身体の小ささを感じない。
この試合も入場演出がえらい凝っていた。


○メインイベント GHCヘビー級選手権試合 60分一本勝負
<王者>潮崎豪 vs 小島聡<挑戦者>
※第38代王者は初防衛戦。

大がかりな演出が続いたショーの大トリとあって、潮崎の入場はひときわ豪華だった。
こんなん「ベルセルク」の世界だろ。

なんかでも入場だけですごいものを見た気分。

さて小島。

NOAH4.30両国大会で「史上最大のX」と喧伝され、「誰?ロック?ホーガン?」とか噂された中で蓋を開けたら「なんだあんたか」と近所のおじさんが来たみたいに言われた小島。
NOAHのTシャツを着て、さも団体を移るような雰囲気を出しつつも普通に新日本からの出向だった小島。
メイン後、チャンピオンの潮崎に次期挑戦をアピール、組まれた舞台がこのサイバーファイトフェスだった小島。

押し入れにずっと長いことしまってあった、子供が昔よく遊んでたおもちゃを大きくなった子供が突然引っ張り出してまた遊びだしたのを見て落ち着かない気持ちになるような今回の小島のGHC挑戦。
とてもいいことだと思います。

小島聡は実に不思議なレスラーだと思う。

外形的にはマッチョだ。すごい太い腕してるし、スタン・ハンセンから教わったというラリアットも迫力がある。
しかし人間的な中身はびっくりするくらい普通だ。
常識人オブ常識人。
外連味のあることは言わない。
新日本にUターンで戻ってきて、即G1で優勝したときのコメントは

「(優勝に)自分でもビックリしてるよ。自信はあったよ。自信はあったけどさ、本当にこうなるってなかなか思えないよ」

である。
最近流行の「勝ったぞー!」とか「俺が一番だ!」みたいなマイクは出てこない。
謙虚過ぎてむしろダメな気すらする。

三冠もIWGPも獲ったが華々しい期間はわりと一瞬で、だいたいは大関ポジションで脇に回ってる印象が強い。
ブームになったnWoでも副将格。
全日本でスターになるのかと思いきや川田と武藤と諏訪魔に挟まれて若頭みたいなポジションだった。
ブードゥーマーダーズに入ったり、なぜかターザン後藤一派の大会に派遣されたり、最後はデビュー2年目の浜亮太に三冠を譲り渡して全日本を去る。

新日本に戻ってG1優勝とIWGP戴冠、1.4ドームのメインに立ったりもしたけどそれが終わったら自分の軍団「小島軍」の配下だったTAKAみちのくやタイチに裏切られる(軍団はトップが鈴木みのるに代わってそれが「鈴木軍」になった)。

オカダや棚橋がベルト獲ると初防衛戦の相手に名乗り出ては負けることを繰り返したり、「コンニチハーニッポンジン!」と叫ぶ謎のアメリカ人・ブルース・サーブ会長率いるNWA軍団の相手を散々させられたり、久しぶりに全日本に出て諏訪魔とシングルマッチを組まれたかと思えばジョー・ドーリングに試合を壊されたり(「オレの中では、ただただ切ないだけだ。切ない試合だよ」とコメント)、ニュージャパンカップでも適当な扱いだったり。

輝かしいタイトルのわりに、キャリアのほとんどは地味な試合を淡々としてきた。

今回のNOAH出場も新日本からの「出向」みたいなものなんだろうけど、その背景には「小島、年齢とキャリアあるのにちゃんとコンディション整えてて試合もまあまあできるんだから、どっかに出したら?」という判断があったように思えてならない。
それは新日本でロクな扱いをされなくても腐らず、コンディション整えて、「貢献できることはやります」という姿勢を小島が持ってたからではないだろうか。

なんで入場する小島を見ながら「小島偉いなあ、今日も潮崎に負けるのに一生懸命がんばって…。せめて今日は小島を応援しよう」と思ってたら、そしたら小島が勝ってしまう。ええええ。

これは驚いたなあ。普通に番狂わせじゃなかろうか。「キンシャサの奇跡」みたいな試合だ。

かくして小島は51歳にして史上四人目のグランドスラム(IWGP、三冠、GHCを制覇)したレスラーになった。
ちなみに前の三人は佐々木健介、高山善廣、武藤敬司。

しかし今のNOAHって先が読めないなあ。ここで潮崎がベルト落とすとは思わなかった。

小島が感慨深くマイクを始めたところで拳王登場。

「おい小島!NOAHは、新日本の、天下り先じゃねえぞ」と言うや客席どっと沸く。
気をよくしたのか「いいか!NOAHは、新日本の、天下り先じゃねえんだよ」いや2回言っちゃダメだよ。
プロレスだって同じ技2回出したら2回目かわされるだろう?
こういうところが(略

それに対して小島「拳王、おまえいくつだ。37?俺は51歳だ。もうちょっと年長者を敬った方がいいんじゃないのか」

当たり前すぎて一周回って面白く聞こえてしまう。
しかし拳王はどこに向かっても反抗期の中学生みたいな「とにかくムカつくんだよ」という否定論調だなあ…一貫してるのはすごい。
二人のタイトルマッチは7月の武道館大会で実現。

今年もいろいろあったサイバーファイトフェスティバル。

「相手のマウントを取る」思想の団体と「マウントなんて意味なくない?」という思想の団体の対抗戦が非常に難しいというのを今年も浮き彫りにしてしまったが、ビッグイベントは参加すると楽しい。
まして史上もっともレッスルマニアに近づいた日本のプロレス興行だったわけだし。

どうにか来年もまたやってほしいです。

そいえば本文に入れられませんでしたが、武藤敬司が途中リングに上がって来年の春で引退する旨を発表しました。
まあ、いよいよかあ…という感慨。
「引退まで数試合はする」と言ってましたが、数試合といわず「引退ツアー」をして、いっぱいNOAHにお金を落としてほしいです。
「骨の髄までしゃぶってほしい」って言ってたわけだし。

引退試合はフル使用のさいたまスーパーアリーナで、超満員になってる中で迎えてほしいですね。
相手は誰がいいんだろう。

「武藤敬司、橋本大地、清宮海斗vs棚橋弘至、SANADA、黒潮イケメン二郎」

とかどうだろう。

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