助産学生が思うこと#003
「子育ては楽しい…子育ては幸せだ…
母親には母性があるからちゃんと育児ができる…
そんな無茶を当たり前だって思っている奴が多すぎなんだよ」
『コウノドリ』第20巻で、助産師の小松さんが、言っている。
産後うつは、身近にある。
1割の女性が、産後うつになると言われている。
妊産婦の死因に自殺は多い。
もともと、20~40代の死因に自殺は多い。
でも、自殺した妊産婦は、妊娠中・産後1年未満を合わせた人数は、大量出血や病気で亡くなった妊産婦の2倍。
「彼女はしっかりしているから、大丈夫」
「旦那さんに、育児をやらせるなんて、迷惑をかけないで」
「母親なんだから、そのくらいできて当然」
そう思うまえに、考えて欲しい。
あなたのパートナーが、娘さんが、妹さんが、知り合いが、友達が
なんだか元気がないとか
笑顔が減ったとか
口数が減ったとか
最近顔を見ていないとか
何かへんなことはなかったのか。
1人で育児をすることは、当たり前のことじゃない。
「体力の回復もしていない産後の母親が
育児や家事に追われて心身ともに 疲弊してしまったら
自分の子どもだって カワイイなんて思えるわけがない」
女性だから、当たり前とか
母親だから、やって当然とか
そういう周囲の言葉が、お母さんを
ちょっとづつ、傷つけていく。追いつめていく。
「私が、もっと、しっかりしないといけないのに」
そう、お母さんは思うかもしれない。
子どもを産んだことも、育てたこともない。
実際はどうなのか分からない。分かるわけがない。
でも、ちょっと、自分の考えをワキに置いて考えてみて欲しい。
それが、あなたのパートナー・娘さん・妹さん・知り合い・友達…
赤ちゃんのお母さんの命を、救うかもしれない。
「子育ては楽しい…子育ては幸せだ…
母親には母性があるからちゃんと育児ができる…
そんな無茶を当たり前だって思っている奴が多すぎなんだよ」
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