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助産学生が思うこと#007

別に頑張る必要なんてないですよ
 赤ちゃんの世話以外する必要ないですね


『コウノドリ』第26巻、「里帰り出産」で四宮先生が言っている。

本当に、赤ちゃんの育児以外に、する必要はない(無理することはない)

産後の母親はヒマ、だから、家の掃除くらいして欲しい
なんて思う人(あるいは、それに近いことを思う人)は
ちょっと、よくよく想像して欲しい。

産後はどうなるか…
多くの人は、それとなく知っていると思う。
「ホルモンが、ドカンと低下する」
「体力の回復に時間がかかる」などなど…

難しいことは知ってなくともいい。
ちょっと
お母さんと、赤ちゃんの生活を想像してもらえればと思う。
例えば
お母さんが産休をとっていて、お父さんは普通に働きにでている,とする。

夜中、授乳で、2~3時間睡眠の人もいる。
日中は、その分、時間があったら寝たいかもしれない。
赤ちゃんが心配だから、起きている人もいるかもしれない。

もし自分が、何かでへとへとに疲れていて、
でも、自分しかできる人がいない,事態が発生しているとする。
(この場合、育児)
そんな状況なら
自分の体力の回復を優先したいだろうし、
自分しかできないことを優先したい、と考えるんじゃないんだろうか。
家事、できるのだろうか。
家事をしたい、って思うだろうか。
別に、自分以外の人でもできることは、その別の人にやって欲しいって思うんじゃないんだろうか。

育児は、1人でするものではない。
だから、イクメンって変な言葉だと思う。
私の印象になってしまうが、
「イクメン」には、「男性は仕事するのが本業だけど、育児もしているなんてスゴイ」みたいな意味もあるんじゃないか、とも思う。

赤ちゃんは、"2人の子ども" なのだから
パトーナーも育児に参加するのは、ごくごく当たり前のことで
なんら、「スゴイ」ことではない,と思っている。

ここでは、
男性を論破したいのではなくて(実際にちょっとしているけど)
自分の仕事とか色々おいて
家庭のことを、もうちょっと想像してみてもいいのでは、と言いたい。

「家にいるんだから、飯ぐらい作ってくれても良いんじゃないか」
「家にいるんだから、洗濯物くらい、たたんでくれよ」
と思ったら、
お母さんと、赤ちゃんの1日の生活を、想像してみて欲しい、と思う。

今すぐ、育児に参加して欲しい、ということではない。
男性が育休をとりにくいとか、色々あって
お母さんが中心に育児をして(仕事もして)、お父さんは中々できない,という状況はある。
だから
お母さんに対して、色々求めるのではなく、
ちょっとでもいいから、生活を想像してみて欲しいと思う。

そして、
誰か(サポートしてくれる人)がミルクをあげて
その間は、お母さんは休むとか、そういうことができて
お母さんが、体力の回復に専念できたらな、と思う。

「もうちょっと、頑張ってよ、自分(オレ,私)も忙しいんだから」なんて言葉がなくなれば、と思う。

「別に頑張る必要なんてないですよ
 赤ちゃんの世話以外する必要ないですね」

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