見出し画像

久々にあのPasiónを思い出した話

私は社会人になってから5年ほど、趣味でフラメンコを習ってました。踊りを習うのは初めてで、さほど身体能力の高くない私は才能が開花するわけでもありませんでしたが、今考えるとおかしいほどハマっていて、食費を削って衣装や小道具を買ったり、友人と三重県のパルケエスパーニャまでコンクールに出場するため遠征したり、とにかく夢中になってました。

20代後半で教室へ通うのはやめてしまい、思えば20年が経過してしまいました。その間、友達が出演する発表会を見にいったり、タブラオに誘われたり、ほそぼそとフラメンコにつながり続けていました。

そんな中、数年前に誘っていただいた神保町のオーレオーレで、「ミルフラ!」という活動をされている作家のHoriさんと知り合いました。フラメンコを「見る」こと、そして伝えることでフラメンコ文化を支えている方です。(ご本人はその意識よりも、心から楽しんでいらっしゃって、好きだからこそご自身の持てる力を余すところなく発揮されている、という印象ですが。)

今回そのHoriさんがFacebookに投稿されていた記事で、若いフラメンコアーティストたちによる公演の動画配信を知りました。

Horiさんの紹介の熱量に押され、動画を購入し、配信された映像を見てアーティストたちの姿に胸を打ち、ああ、この感動は何なんだろう、と思っていたところに、タイミングよくアップされたHoriさんのリポートを読んで、納得。

コロナ禍の中でもフラメンコの灯火を消してはいけない、消させない、という思いがプロジェクトとして実を結び、そうして出来上がった完成度の高いアート作品に私は対価を支払うことができたのだなあ、その一連の情熱の波動と伝播に、私は感動したのだなあ、と。

もちろん誰より称賛されるべきはこの公演を実行されたアーティストの皆さんだと思います。しかしそれが「舞台での披露」という形で終わることなく、とても満足できる動画作品となり配信システムを通じて私が購入できたこと。私の支払った金額はわずかなものですが、芸術や文化といったものに対しての敬意を、購入という行為でーー自分にとって負担ではなく、とても納得できる形でー-示すことができたのが、とても嬉しかったです。

何か私にもできることを、と思ってここに投稿させていただきました。Horiさん、アーティストの皆さん、ありがとうございました!

(なぜか動画配信チケットの購入ページにリンクができないので、ぜひ下の記事を最後までお読みいただき、【配信のチケットのご購入はこちら】からチケットをご確認ください。)


この記事のカバー写真は、Horiさんとお会いしたのとは別の日に行った神保町オーレオーレです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?