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不安と無知と恐怖感

最近のネット界隈や、近所のドラックスーパーの空になった棚、LINEから親切心で送られてくるトンでも情報。都市伝説をもっともらしく声高々に喋りまくるオッサンを見ながら、なんだかモヤモヤするので、言語化してまとめてみる事にする。

刻一刻と変わる世界の様子

ニュースのほとんどがコロナウイルスの関連の事だ。感染者数に、死亡者数、大型レジャー施設の休園に、イベントの中止、学校の春休み前倒し措置、株価の下落。

情報が錯綜とまでいかなくとも、ネットやテレビにあふれ、しかもそれが速報として伝えられるたびに更新されていく。カウントアップされる感染者数を見るたび、ああ、また増加した。と思わなくもない。

さほどの効果が見込めないと言いながら、外出時にはマスクを着用せよと言い、さりとてドラックストアの棚には売り切れの張り紙しかなく、入荷は未定という。片や、ネットショップには転売されたと思わしき高額マスクがはびこる。

まったくもって、何を情報とすれば良いのか、困惑すると言いたくなるのもわからなくはない。

一次情報を見よと言われても、だってわからない

マスメディアから流れる「情報」の仮面をかぶった映像やアナウンスは、そのほとんどが当てにならないと思っている我が家には、黒い画面のままでディスプレイ化したTVしかない。

それゆえ、そこで何が垂れ流されているのかほぼ知らないが、たまに一場面がTwitterに投稿されているので、ほんの少し垣間見ることだけでお腹一杯になっている。まあ、ひどい物がながれているなあと言っておこう。

コロナウイルス関係に限った話ではないが、我が家では、何か知りたいと思ったら自分で調べるという行動を起こさねば情報にありつけない、という環境なので、能動的にそこにありつくというのは必然である。

能動的に情報にたどり着く事を常としていると、行きつく先は公共機関だったり、発信元だったりという一時情報となる事が多い。なぜなら、うわさ程度の情報をみて疑問が生じ、そこからその疑問をまた調べるという事を繰り返していると、結局疑問の答えは一次情報になるから。

先日、私のFacebookで「一次情報を見れないなら情報としてシェアすべきではない」などと、まあ上から目線で投稿したのだが、上から目線は自覚済みなので生暖かく見て頂いて、それはさておき、そう言うと、とはいえ何を見たらいいの分からない、素人の自分には分からないというコメントが返ってくる。うむむ。

ああ、そうか一時情報にありつけ、それを咀嚼できる人は思っているより多くない。

無知と分かっているからこそ振り回される

別に、自分に十分な知識があるとも思っていないし、それで満足しているわけでもない。でも、正確な情報だと言い切れる、ソコにたどり着くすべも、咀嚼する知識も持ち合わせない。

そんな人がごまんといる。

だから、ちょっとした事で振り回され、ドラックストアにトイレットペーパーを買いに走り、37度のお湯を飲めと言い出す。公共交通機関で隣合わせた老人が咳をしたから下車させろと騒ぎ、集会にマスクをせずに来るなんて非常識だと言う。

だから、知識を得ようと努力をしろよ、ウイルスについて、公共機関について、政治について調べよ、勉強せよ、  と言うのは簡単だし、私もそうすべきだと思っている。

思っているのだが、では、そうしない事は罪なのだろうか。

無知はほんとうに罪なのだろうか。

デマに振り回される様子を嘲笑する人々

昨日の事。トイレットペーパーなくなるかもという、デマを信じて行列を作り買いに走る人がいる一方で、ほんの少し人より早くデマだとの情報にありつけた人々が、今度はその人々を嘲笑するという事が起こっていた。

デマを信じて馬鹿じゃねーの。というマウント。

まあ、私も馬鹿じゃんの一派であるから、偉そうなことは言えないのだけど、はたと思ったのだ。

皆、一同に不安なのだ。大丈夫だと思っていても、心のどこかで不安が顔を覗かせている。連日連夜、情報にさらされてほんの少しも不安に感じないという事はないだろう。だから、ほんの少しでも人より冷静でいる自分に安心したい。そういう気持ちが1mmも無いと言えるだろうか。

危機に際して、混乱することなく冷静な態度を貫くことは立派だ。しかし、自分の冷静さをアピールするだけにとどまらず、不安に駆られる人々を冷笑し、あざける事は、自分の不安を隠せていないことになるのかもしれない。

なんだか重いSNS界隈で、不安にあおられることなく、皆の助けになるような事案であふれる温かい場所にならないものだろうか。

そんな事を思ったので、書き留めておくことにした。

最後に、我が街、広島県呉市の公共機関の情報をリンクしておく。

呉市保健所【新型コロナウイルス関連】相談窓口・相談のめやす相談の目安
以下のいずれかに該当する方は、窓口に相談してください。
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続く
(解熱剤を飲み続けなければならない場合も含む)
・強いだるさ(倦怠感)息苦しさ(呼吸困難)がある
高齢者・基礎疾患など(※)のある方
・重症化しやすいため、上記の症状が2日以上続く場合は、窓口に相談してください。
(※)基礎疾患などの例
糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD等)の基礎疾患のある方
透析を受けている方免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方




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