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神津島一日目
爆笑ヒットパレードの生放送を終え、足りないものを買い揃えてから帰宅。
急いで荷造りをしてシャワーを浴びて最寄駅から浜松町駅へ。
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20時に竹芝ターミナルに着く。
ターミナル内の食事処は閉まっていたので浜松町駅に引き返し、駅前のファミレスで海老ドリアを食べる。
島ではきっと、新鮮な魚の料理をたくさん食べられるだろうと思ってあえて洋食系をチョイス。
海外旅行前に日本食を食べておこう…!といったテンション
22時竹芝桟橋
元旦なのになぜか年末の気分だった。
それも大晦日とかではなくて
12日26日とか、大晦日までは行かないちょっと年末の日のような感じ。
去年、島で年越しをしたからか?
今年も島に行けることになって本当によかった。
年末年始は仕事の仮押さえが多く、なかなかスケジュールが確定しなかったので、島に行くことを決めたのも26日とギリギリだった。
どうして本土の自然があるところ、とかではなく島に惹かれるのか。
船に何時間も揺られながら東京の中心から離れた場所に行きたかった。
デリバリーに家事代行、お金を払えば家具の組み立てもやってもらえる、何でもある便利な都会から離れたかった。
東京にいると時間をお金で買おうという雰囲気を強く感じる。
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思えば実家では何かが壊れたり足りなくなったらまずは今あるものでどうにかできないか、両親はいつも工夫していた。時間はかかるし、その時間と手間が無駄だという捉え方もあると思うが、実は手間と時間をかけられることって贅沢だったりするのではないだろうか。
島は少なくとも都会よりは不便だ。その分、島民の皆さんは生きる力に溢れていると感じる。深みがあってたくましくて。
とはいえ地方出身の私は東京の面白さに惹かれている。駅ごとに街の雰囲気が変わるのことや、歴史やカルチャーの豊かさを楽しんでいるのも事実だ。
2022年はありがたいことに日々が本当に目まぐるしかった。喉から手が出るくらいに欲しかったスケジュールがようやく手に入りかけたように感じた。
なのになぜかしんどかった。仕事はとっても楽しいのに、しんどいのはどうしてだろう。何度も何度も考えた結果、「暮らし」ができていなかったからだと考えた。
生きているのではなく生かさせている感じがしてきて辛くなってしまうのだろう。
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島に行った自分は何をしたいのか、何をするのか、知りたかった。自分の心が動くものを確かめてリセットしに行きたい。
さっそく島探しから。
行ったことのない伊豆諸島のうちのどこか。ということだけ決めて島を探す。
各島の紹介サイトをざっと見てみると、どの島も魅力的だ。
中でも神津島は星が綺麗に見えることで有名らしく、ここだ…!と強く惹かれた。
昨年は父と妹と伊豆大島へ行ったのだが、今年は父と日程が合わなかったため一人で行くつもりだった。
という話をとあるスタッフさんにしたところ、島に行ってみたいとのこと。
高校生の頃からお世話になっている方で、仕事の相談に乗ってくれたり私の悪いところも全部言ってくれる方だ。普段は師匠!と呼んでいる。
私「おおお、島行きます?」
師匠「え、イノサク行くならついて行こうかな。楽しそう!」
私「まじですか!?じゃあ私は船の予約取るので、師匠は宿探してください。
ギリギリなので明日までにお願いします。」
こんな具合にサクサクと決まり島に同行してくれることになった。
今回の目的は星を見ること、黄昏れること。
出航!
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これって全部人が作ったんだな〜とか東京タワーとスカイツリーって沖から離れるほど大きさの違いが目立つな〜とか、去年も乗ったのに船の上から眺める大都会が新鮮だった。
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あまりの夜景の美しさにエモいという言葉をうっかり使ってしまう。
デッキで東京の夜景を眺めながら缶ビールを飲んだりしてだいたい24時に就寝。
疲れで電源が切れたように寝た。
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いつも通り、2等和室
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1月1日10時。神津島着。
起きたら島。えっと…起きたら島。?
視界と寝起きの脳が追いつかない。
この感覚をうまく言葉にしたい。
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宿の方に迎えに来ていただく。
この日はネットで見つけた菊乃屋さんへ泊まることに。
出会った瞬間、私が背負っていたザックを見て、「登山ですか?」と聞かれた。
寝起きでまだ登山のことまで考えられず、
「いやー…」と答えても宿への車内ではひたすら山登りを勧められた。
宿では、島の観光や三が日営業しているお店、交通手段など事細かに教えてくれた。
やはり山登りを勧められたが、今日はまったりしたいということで島内をブラブラする旨を伝えた。
11:30菊乃屋さんから歩いて物忌奈命神社で初詣。
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木々に囲まれた道に壮大なパワーを感じながら参拝。
ジブリに出てきそうな木々のトンネルの先には大きな海が広がっていて、今日から島で生活するんだというワクワク感がたまらなかった。
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お腹が空いてお店を探し歩いたが年末年始は空いているお店がほとんどない。
食事処を探していると、ちょうど菊乃屋さんの車が通り、「ご飯まだですか?ハンバーガーやさんなら空いていますけど乗りますか?」と声をかけてくださった。
優しさに甘えて車に乗せてもらい、「あいらな」というお店へ。
肉々しいハンバーガーとガッツリとした牛丼が島で初めての食事となった。
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13:30食事を終える。
星を見に行くこと以外はノープランで来てしまったので店員さんに相談しながらこれからの予定を立てる。
「おすすめの観光ありますか?」と尋ねると、「星見て呑むことかなぁ」と当たり前のように言われる。
もうこの旅は成功だと思った。
更に「帰宅する日は船が出ると思いますか?」と尋ねると、なんと天気図で見ていた。天気予報はなく、ぐにゃぐにゃの線が入った天気図だ。
天気次第では船が出航しないこともザラにあって、先日のクリスマスは注文していた本土のケーキが届かなかったらしい。
この島では天気がかなり生活に密着していることを知る。
14時過ぎ。
街を観察しつつ神津島温泉保養センターを目指す。
街中のお店は割と密集していて徒歩移動勢にはありがたい。お土産屋さんは営業していた。
人通りはほとんどない。
岩の間から多肉植物が生えている。力強さに感動
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風が笑ってしまうくらいに強い。風に体重の8割を預けても倒れないくらい。
海岸では、波が岩にぶつかって霧状の水飛沫が飛んできた。壮大すぎて自然の威力に怖さも感じながらも今これを見られていることの豊かさを感じた。
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14時過ぎ。温泉保養センター着。
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温泉はちょっととろみがあって肌に馴染む。
サウナ付き。
窓から昼間の光が入る。この時間にお湯に浸かっているなんて贅沢極まりない。
本来だったら水着を着用して露天風呂に入れるはずだったが今は修理中で内風呂のみ。海に近い素敵な露天風呂が目の前にあるのに入れないのが悔しい。
16:10町内バスに乗って港へ戻る。
東京でよく見るあのバスが来るかと思いきや、普通のジャンボタクシーのような見た目のワゴンがきてびっくりしてしまった。危うく逃すところだったくらい。
バスの運転手さんがいい意味で適当な雰囲気で話していて楽しかった。
話していたというより、運転手さんの独り言に乗客みんなで相槌を打っていたような雰囲気。「君たちどこ泊まってるの?ああ、そこならここまで送ってあげる。そこで下ろすから登ったらすぐだから。気をつけてー。ではー。」くらいの感じ。
私は神津島港で下ろしてもらい、商店で宿で呑むお酒を買って夕日を見た。
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綺麗な時間が流れる。
あまりの美しさに力が抜ける。
いつまででも見られてしまう。
だけど、そろそろ夕食の時間になるので宿へと向かう。
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神津島港から宿まで徒歩15分くらい。
途中で島民のお姉さんが「送っていきます!」と声をかけて下さった。
数時間前にインスタのダイレクトメッセージで「困ったことがあったらいつでも連絡ください」と送って下さった方だ。早速島の方の温かさを感じる。
17時半
宿についてテレビを見たり買ったばかりのこのパソコンをいじったりしてあっという間に18:30。
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夕食の時間だ
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金目鯛の煮付けや島名物の明日葉の天ぷらなどご馳走が並ぶ。
普段の一人暮らしでは絶対にない品目の多さで心おどった。
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18:30にお風呂も済ませてご飯を食べるなんて実家みたいだと思った。
私は小さい頃からお風呂→ご飯の順番が基本だったのでこの感じが懐かしかった。
お風呂は済ませたし、あとは好きなことをしてもいい…!というこの無敵感。
ほら、やっぱり先にお風呂入っておいて楽だったでしょう?という母の誇らしそうな顔を思い出した。
19:30菊乃屋さんのご好意で星が綺麗に見える場所に3ヶ所ほど連れて行ってもらった。
街灯がほぼなくてひとつひとつの星の輝きが強かった。
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月の明るさに目が慣れると葉の筋まで見えた。
街の静けさに驚く。
自然の音だけ
たまに無音になる瞬間がある。
眠らない東京と違って、神津島の夜は街が眠っている。
たんまり星を見て、多幸湧水という東京の名湧水57選に選ばれている湧水を案内してもらう。
水はやわらかい。ぐびぐび飲める。
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22:00 宿に戻り、Netflix版の逃走中を見て月が沈むのを待った。
午前2:30 月は沈んだが残念ながら雲に隠れて星はあまり見えなかった。
希望通り1日目はまったりで終わった。
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菊乃屋Instagram
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