ルブリスって何なの?

始まりのガンダムにして謎だらけのルブリス、量産試作モデルといい、謎過ぎる機体

ルブリスと量産試作モデルの関係性

まずルブリス、便宜上白ルブリスと呼んでいるが、あれと量産試作モデルとの関係性からしてわからない
機体番号は量産試作モデルがLF-01と02で、白ルブリスが03を与えられている、普通に考えれば白が量産試作モデルより後に製造された改修機と思える

となると「量産試作モデル」の量産はどこにかかっているのか?ガンダムで言えばジムはGMでガンダムマスプロダクトタイプ、量産型ガンダムとなる
ややこしいのはバリエーションで量産型ガンダムが別にできちゃってるからそこどうなんの…、って問題はファースト時代からある

それはおいとくとして、まずルブリスがあるからこそそれの量産型じゃないの?って話
じゃあ白いのがまず作られてそれから量産用に作られたんじゃ、って思うんだけど、だとするとプロローグでラジャンが「もう一機いただと!?」って驚き、機体情報も不明の全くの未確認機だったことが謎に

白ルブリスが最初にできて、だからこそ公式でも区別なく単にルブリスと書くのはあの白いやつになっている。であるなら話は早いのだけど、だったら全く世間に知られてない(しかもオックスアース社はMS開発評議会に加盟していた)のがわからないし、売り出して購入されたルブリスが「量産試作タイプ」とついているのだから「だったら量産型でないのがある」って普通は考えるから、ラジャンが驚いたどころか何の情報も掴んでないのが意味わかんなくなる、MS開発評議会の監査組織ていう立場なのに

これを解決するならまずルブリスのプロトタイプが作られ、それの量産型として量産試作タイプが作られ、それをベースにあの白ルブリスが作られた、というワンクッションが挟まらないと流れに説明がつかない

まあ単純に最初白ルブリス作ったけど、いつまで経っても完成しないから量産型先に作って会社が売っちゃった、てことも考えられるけど
その場合、やっぱり型式番号が謎になる

量産試作モデル、という名前の謎

また、量産型ではなく「量産試作モデル」という、なんとも持って回った気を使った名前も謎だ

恐らく「上が焦ってロールアウト」したこと、データストームの問題を克服してない状態ということで、正式に量産化したものではない、問題が白ルブリスの研究によって解決すれば正式な量産型にしますよ、という意味で量産試作、量産型の更に試作型だっていう意味かなと思う

また「モデル」という表現もねえ
訳せば「型」になるから単に試作型、ってことなんだろうけど「種類」的な意味も含まれている、むしろモビルスーツ的には後者の意味でバリエーション機、主にエースパイロットの専用機に使われる印象が強い
ので「量産試作でないモデル」があるよと。それが白やウル、ソーン

ようはルブリス量産試作モデル、その名前に後の展開を理解してアニメ公式が名付けちゃったもんだから、本来あの時点でそこまで理解して名付けたなら矛盾するくらい意図を持って名付けらてないか?ということ

これがファーストガンダムのモビルスーツバリエーション、MSVであれば「後付け設定」なので、派生機なのにオリジナルより前の試作型で、名前すら後発の機体を意識して名付けられたような機体が出てきても「後から生えてきた設定だしなあ」で流しもできる

恐らく公式もその意味で矛盾ないように名付けたのだろうが、先走り過ぎて「何か意味が込められているのか?」と逆に疑われてしまうようなことに


量産機なのに量産できないのか?

製造していたオックスアースと、何よりヴァナディースが壊滅してしまったために、量産機という簡易な生産ができるはずのルブリスが、ソーンやウルの説明によると再現不可能なロストテクノロジーと化したように見える

というのも、ガンダムの根幹であるガンドフォーマットのコンポーネント、よくわからないがあの光る部分、シェルユニットと制御のためのOSは、実機のルブリス量産試作モデルから取り外してそのまま使用していることが明かされたからだ

しかし、いくら技術やデータが失われたとは言え、少数ながらオックスアースが量産できた
今では更に技術が後退したことだろうが、その当時にしたってアドステラ101年、宇宙の技術に引けを取ること1世紀の地球の会社が製造できたものを、21年後の世界で再現不可能なのだろうか?

一見おかしな話に思えるが、ロストテクノロジーは割と簡単に起こる
有名な話だと戦艦を作るための技術、大和に積まれた主砲なんかは、既にそれだけ巨大な砲が必要ないから作らない、作らないから技術士もいない、製造のための機械も製造してない、で再現不可能なんだとか

ので起こり得ない話ではない。が、もしオックスアースが繊細な技術を持った有能エンジニアを抱えるような企業だったなら、ヴァナディースのように虐殺されてない限りは、いかにカテドラルに睨まれようがそれなりに人材を求める企業はあっただろう

けど現状「魔女」は秘かに招き入れられても「オックスアースの亡霊」はどこも雇い入れている描写がない
そんなオックスアースが作れたものが、そこまで難解なものなのか?

と考えると、そんなガンドフォーマットすら独自に開発せず、有り物を流用してしかウルとソーンを製造できないのだとしたら、地球の魔女を派遣してきた組織というのも、あまり高い技術や潤沢な資金は持ち合わせてない、バックに大きな組織がついてないかもしれない

更に言うなら、本当に再現できないならガンダムはゲームチェンジャーになんかなれっこない、データストームという「呪い」を承知で生命倫理を無視するにしたって、数が増やせないんじゃ話にならない

一機で戦略すらひっくり返す核兵器並みの性能だったとしても、戦争する国家側ならともかく、アドステラの宇宙は「巨大な経済圏」ガンダムだろうが所詮は売り物、使って壊すとも思えず、売っても現品限りじゃ商人にとってうまみがあると思えない

その辺りをひっくるめて、ルブリス量産試作モデルか、それに準じるクラスのガンダムくらいは作れる、という形にしないと話がそこで終わってしまう気がする


ルブリスと量産試作モデルの違い

「こいつは特別だからね」
で、何がどう違うのだろうか

型式番号と外見から、白ルブリスは量産試作モデルをベースに改修を施した機体だろうと推測できる
外見的には新機軸のガンビットを搭載しているのが大きな特徴だが、逆に言うと外観でもそこ以外に大きな変化はない

内部に関しては、データストームの問題を解決するための試みとして何らかのシステム、ソフト面での新たな機能が搭載され、それの実験をプロローグで行っていたらしいと思えるが詳細不明
少なくとも映像の情報からOSがバージョン2.0で、3機のルブリスで共通であることは明確であり、小説でウェンディがタブレットをいじってたのが「データ整理」だったことから、エルノラのテストデータを量産試作タイプにフィードバックさせてたんじゃないか?と考えている

この辺が当たっているなら、ルブリスは量産試作モデルでも基本的な性能は白ルブリスとほぼ変わらない、と思える

じゃあ何が特別で、何が違って、何が問題で起動できなかったのか?そこが全くわからない

AIが搭載されていた、という説がある。OSとは別に

ダリルバルデにAIが搭載されたし、何故だか学園のバイクにもハロが搭載されている。あれが比較だとするならあり得る話だ
特にハロのAIに関してはケタ違いの理解力を誇ることを以前書いた

であるなら、何故カルド博士はAIに対話機能をつけなかったのだろうか?

ガンドフォーマットの始まり自体が義体技術、対話でなく思考を読み取って動きを補佐すると考えると、腕や足と会話するのは中山きんに君くらいな訳なので必要ない、と考えるかな。ガンダムにしても戦闘中にいちいち会話して命令するより、思考で素早く命令するだけだろうし



そもそも量産試作モデルはなんであそこにあったの?

量産試作モデルが型式番号を与えられ、フォールクヴァングに存在していたこと自体も謎

2機あることはラジャンも把握していたので、MS開発評議会としてはその2機が「完成させては手遅れになるガンダム」と考えていた、つまり表向きにはあっちが実験用の機体だと思わされていた

では白ルブリスの存在を秘匿する意味とは何だったのか?

意味わからんよね、ラジャンが知らないんならデリングもサリウスも知らんだろうし、そうなると白ルブリスのガンビットの性能をして「完成させては手遅れ」な技術だと判断したわけではない、ということくらいしか

外部的に白ルブリスを秘匿する意味も分からなければ、内部的に量産試作タイプをあの場に配置する意味も分からん

恐らくは部品取りとバックアップ、フィードバック。壊れた際に白ルブリスのパーツに使うための部品用、これは過去のガンダム作品でもあった
それと、白ルブリスが単に成功し完成しても意味がない、既に売っている量産試作タイプが安全に動かせなければ意味はないのだ、そのために白ルブリスで得たデータを反映させたり、万が一白ルブリスに何かあった際はデータの損失や実験の中断を防ぐため、ゲームで言うセーブデータ代わりのバックアップとして、情報を同期させた同型機が必要なのかもしれない



ルブリスはエリクトにしか動かせなかったの?

なんかそういうことになってるらしい
事実として劇中ではエリクトがレイヤー33を突破するまで動かすことができなかった
しかし、エルノラは「スコアを上げる」事を要求して止められている、テストの目的に反するから

ここでの目的とは恐らく「スコアを上げずにガンダムを動かす」つまり「データストームを発生させない領域でガンドフォーマットを起動させる」事

パーメットスコア1でパーメットスコア2やそれ以上の機能を引き出すための実験だから、スコアを上げて2や3でそれらの機能を使っても意味がない

けど動かないならその先のテストに移れない、それじゃ期日までに性能テストを終わらせることができない、だからスコアを上げてでも動かそうとした

と考えると、スコアを上げさえすれば動かすこと自体は可能だったんじゃないか?
エリクトと一緒に乗った時も、ビットが動いたこと自体には驚かなかったし、新機軸のビットであるビットステイヴがどのような挙動をするのかを知らなければ多少なり反応しそうな気がする。まあ、そんなことにはしゃいでいられるような状況じゃなかったけど…

ビット自体の実験として、実際に動くか、思ったような挙動ができるか、特に今までにない本体・レシーバーガン・シールド形態への合体・分離・再合体という複雑な動きが可能かどうかは事前に確認すると思うので、量産試作モデルと同じように、スコアを上げさえすれば動かせるだろう

これの裏付けとして、5話でエラン4号がパーメットスコア2でエアリアルを操縦している。スコアを上げずに操縦しているらしいスレッタとは別に、通常のガンダムとしての操縦も可能ということは、エリクトでなくても動かすこと自体は可能だったと考える


ということで、多少なりと裏のあるそれらしい考察もなし、状況から「多分こうじゃないか」って話しかできません、謎すぎんか
最大の謎である主人公と主人公機につながる存在だからねえ、おいそれと情報出せないのはわかるけど

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