怖い心霊体験

心霊体験は人それぞれですが、私の場合は完全に覚醒している時はあまり見たり感じたりはなくて、さぁ寝ようと横たわった瞬間に、はっきり見えたり感じたりします。金縛りに遭い、振り解く時は、霊との無言の格闘なので、「気合い」で勝負がつきます。間近で向き合うと、この気合は相手に気迫として伝わるみたいで、一度、生身の男性に密室で口説かれたとき、この気合いで乗り切ったことがあります。この先、何かあっても、気合いで負けることはないんじゃないかなぁと思っています。それぐらい、修羅場をくぐりぬけてきました。

学生時代、ある旧家に泊まりに行った時のことです。

その家は、現主の代で廃業し、完全に取り壊され、建て替えられようとしていました。それをなんとか阻止しようと、頭に白い天冠をつけた白装束の長老二人が、泊まりに行った私に襲いかかってきました。私が布団に入って寝ようとした途端、私の「声」の力を使って甦ろうとして、古い巻物に書いた呪文を読み上げるよう、強要してきたのです。天井の端から吊り下がる紐の端を掴んで、ターザンのように、布団に寝ている私のところに降りてきて、後ろ髪を掴んで、目の前に広げた巻物の呪文を読ませようとするのです! 気の強い私は、その家の跡取りである現在の主の決断に背く行為に利用されてはなるものか!と抵抗し、呪文に被せて、寝る直前に読んでいた吉田戦車の漫画のセリフを大声で叫んで、一晩中、抵抗し続けました。(物理的叫びではなく、霊的な大声の叫びです)

眠りに落ちるとすぐターザンのように襲ってくるので、結局、「完徹」しました。辺りが明るくなり、ようやくその存在は消えてくれたのです。

これは数ある中でも、最も身に迫った恐い体験の一つですが、人に話すと怖さが伝わらず、吉田戦車がいい味を出してくれて、逆に大笑いされてしまいます。心霊現象って、ホント、笑いごとじゃなく、怖いんですよ!!

とはいえ、生きている人間が一番、強いので、本来は生きている人間が霊に負けることはないのでしょう。それが霊の仕業だと気づいている限りにおいて。怖いのは、自分の内側のエネルギーと同化した霊に完全に取り巻かれて、そのことに気づかなくなってしまった時です。

変なものに取り巻かれないために、自分を浄化し続けることが大切ですね。私は光明真言と大祓で乗り切っています。

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