THE W2021。

THEW2021を見ました。
見ました。大事な事なので二回言いました。

よく奥さんと賞レースを一緒に見て
勝手に採点や評価するのが好きなのですが、
女性芸人のネタって、大体想像がつくもので、
まぁ大体が容姿や恋愛が絡むネタが多いなぁと思ってて、
ちょっと食傷気味になる事が多かったんですよね。
聞くと、奥さんもそう思ってたみたいで。

なのでTHEWは全部は追ってなくて、
前回の吉住が優勝したのは見ましたけど、
その印象は変わらなかったです。

あとエンタの神様やってた局なので
拍手笑いが異常に多いんですよね。
ちょっと冷めるんです。あれ前説でやらせてるんか、
それドリフみたいにSEなんかどっちなんでしょうね。

なので、期待値はさほど。この日にやってる事も知らず、
たまたまつけてたTVで知ったくらいでした。

Aブロックで印象に残ったのは
ヨネダ２０００とオダウエダ。この二組のネタは
不条理でワードセンスを打ち出していくんですけど、
それをちゃんとネタまで昇華させてましたし、
女芸人特有のネタ作りからは一線を画したものを感じました。
奥さんもケラケラ笑ってました。
Aブロックはオダウエダが勝ち上がり。

Bブロックが思ったより死の組でしたね。
印象に残ったのは天才ピアニストとAマッソと女ガールズ。
天才ピアニストは演技もいいし、ネタの設定もいい。
なおかつ、言葉も明瞭でツッコミの声がよく通る。
吉本の芸人はホントに声がよく出てていいですよね。
勝っていく理由がちゃんとわかるコンビでした。

女ガールズはアマチュアで唯一の出場でしたけど
三人漫才で、のっけからワードセンスで交互に畳みかけで
ツッコミが振り回されるんですけど、後半唐突に
ツッコミが違う設定持ってきて、ボケツッコミ入れ替わるんです。
システムめっちゃよかったんですけど、審査となると、
技量を見られたと思うし、あとはテンポを出すためだけじゃない
三人の意味を問われたのかなぁと思います。

AマッソはOLの電話の取次ぎのネタでしたけど、
村上のキャラに合ってて、すごい見やすかったです。
また加納の声がいいですよね。
「おーーい！」ってがならせたら、女芸人で一番上手いから、
ひな壇とかで活躍してもいいのにとか思うけど、
悲しいかな、加納っていじる所が少ないんですよね。
スキがないように見えるからやと思うんですけどね。

Bブロックは天才ピアニストとAマッソの一騎打ちに。
Aマッソの「それでは、また」で完全に決まった感。

BブロックはAマッソ。ただ、ここから国民投票で
敗者復活があって、負けた組から一組選ばれるんです。
これはいいですよね。ブロック分けやトーナメントって
よく死の組があったり、楽な山が生まれたりするんで。
ここで選ばれたのも天才ピアニストだったんで、
それもちゃんと機能しててよかったと思います。

最終決戦は三組。今まで決勝は二択だったんで、
どっちのネタも好みじゃなかった場合、
消去法でしかなかったんですけど三組の方が
選択肢が増えて、好みが出しやすいですよね。

最終決戦は３対２対２でオダウエダの優勝。
僕らは天才ピアニストかなと思ったんで、
結果にはめちゃくちゃびっくりしました。

ただ、最終結果を待つ時のオダウエダの
やり切った顔がホントすばらしかったので、
そのやり切る事が女王の栄光をもぎ取ったんだと思います。

今回のTHE Wはクラシックな女性芸人のネタをする組と、
女性特有の匂いがしないネタを練り上げる組に分かれて、
後者が得票率が高かったように思います。

この傾向を見て、ネタとして女性芸人の風向きが
ガラリと変わる事を願ってやみません。