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THE SECOND~漫才トーナメント~ パート3

第三戦はギャロップ対テンダラー。
関西のベテラン漫才師の対決となりました。
東野が大阪ダービーと言ってましたが、毛利はどうしても
関西ダービーと言って欲しい
みたいで後に訂正を要求してました(笑)

先攻はギャロップ。今の所、二回とも後攻が勝ってるので、
後攻有利の流れが来てるがそれを跳ね返せるか。

・ギャロップ

二組目のM-1ファイナリストが出てきました。
ですが、ギャロップがファイナリストだった事を覚えてる人は
かなり少なかったのではないでしょうか。
そのぐらいM-1では埋もれてしまっていて、巨人師匠には
「もっとオモロイはずやのになんでこのネタしたんや」
と言われ、
恵美ちゃんにも「面白くないハゲ方」だのなんだのと
ボロクソ言われてラストイヤーを終えてしまい、
その後は舞台で漫才を磨くしかなかったので、
ザセカンドは絶好のリベンジの機会なのでぜひ獲りたい所。

ネタは林君にカツラを。
毛利がそろそろ林にカツラを被ってもよいのではと勧めるネタ。
まず出てきてあえてM-1の時にやらなかった
みんな生えすぎちゃう?」のツカミを敢行。
そこから毛利が林にカツラをプレゼンしていくんですけど、
ことごとくネガティブに林が否定していく。
確かにこのネタはブラマヨテイストがあるんですけど、
ハゲという自分のコンプレックスの部分をネタにしてるのと、
林の言葉の品の良さと言葉のチョイスがまたブラマヨとは
線引きがされてるようにも思えるので、そこは許容範囲かなと。

100個のカツラ用意して、年三回のペースで変えろと言われて、
34年後、78歳でボーボーなって何を楽しむの?」とか

まだまだハゲてる28番目被ってて、
コケた時にもっとハゲてる頭が出てきて、
林君はなんでそんな控えめなん被ってんの?」とか

たくさん林のワードセンスが散りばめられてるのが最高。
あとはもう当たり前かもしれんけど、漫才がまぁーうまい。
M-1の惨敗から腐らずに漫才を舞台で磨いてきた証明を
この大舞台で見せつけたのではないでしょうか。

対する後攻はテンダラー。さてどうでるか。

・テンダラー

今回の大会でも最年長、芸歴も一番上のテンダラー。
確かに僕が学生の時にはもうすんげーBEST10とか、
爆笑ブーイングとか出てた気がするんで、
芸歴28年もそりゃそうかと納得。
THEMANZAIでビートたけしに気に入られて、
賞レースでなくなったTHEMANZAIでレギュラーのように
出演してるので、関東の方もよく漫才を見ているのでは。

ネタはテンダラーの詰め合わせ。
今までやったネタの総集編のように、
展開をどんどん変えて見せていくんですけど、
つなぎ方も上手くてそのまま見てられるし、
何よりも浜本さんの所作が美しすぎる。
コントに入る前はピシッと止まって上半身だけ動いて、
コントに入る時はサッと動いて、動きのあるボケでは
動きの緩急がすごく上手いので、どんなボケでも観客全員笑うと思う。
白川さんも抜群の間でツッコミ来るから本当にテンポが良くて、
笑ってる間に六分のネタ時間があっという間に終わる。

ただ今回のネタの終盤辺りが、結構下ネタのボケが続いてて、
また浜本さんの表現力がすごいもんだから、鮮明にその映像が
容易に想像できて、そこがちょっとマイナスプロモーションだったか。
ありあまる表現力がマイナスに働く事をこの漫才で知りました(笑)

集計が終わって、松ちゃんとクロストーク。
テンダラーを漫才マシーンと評する賛辞を送ってから
「浜本もあんな事があったのに・・・」と
ほぼ全員忘れてたような事を蒸し返す(笑)

ギャロップにもカツラ一本で六分引っぱる勇気を褒めて、
どっちもここで消えて欲しくなさそう。

結果は277-272点。五点差でギャロップの勝ち!

勝った瞬間、毛利が感極まる。本当にお世話になってる
兄さんと雌雄を決さなければならない事が心苦しかったんでしょう。
負けた方もすがすがしい顔で、勝った方に賛辞と優勝を願って拍手を送る。
勝った方は負けた方の思いを受け取って、優勝に突き進む決意を新たに。

こういうシーンがM-1の本番では見られないので、
トーナメント制がすごく良き方向に向かったなぁと思いました。

次でベスト8最終戦。次は超新塾対囲碁将棋ですが、
続きはパート4の方で。


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