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コロナ倒産。それは珍しいものでは無かった。だから、自らが働いている会社が潰れても、大し…
ただ漠然と、幸せになりたかった。 なのに、幸せになる方法が分からなかった。 腹が満…
その子供は飢えていた。 他の子供よりも飢えている時間が長かった。 食べる量が少なけ…
ただ漠然と、幸せ願った。 さすれど、その方法は分からなかった。 腹が満ちれば、それは…
薄暗い部屋の中で赤子は泣く。 大人達が談笑する中で赤子は泣く。 赤子は泣く。暑さの…
愛されぬ子は愛されぬ子で、生きるすべを身に付ける。 自分を殺し、自分を捨てて、その心…
死なない蛸と言う詩がある。 飢えた蛸は足を食らい、やがて身をも食らいて尚死なぬ。 印象的なこの詩を、人の心に例えてみればどうだろう。 例えば、愛されぬ子が居たとしよう。 愛されぬ子は考える。 愛して愛して 抱きしめて 頭を撫でて こっちを見て 話を聞いて 今だけでも一緒に居て 辛いときは慰めて 出来るようになったらそれを誉めて しかし、その願いは何一つ叶わない。そうして、やがて子供は言葉を飲み込む。 愛して欲しい 抱き
小さな少女は悲痛に叫ぶ ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい …