南伸坊×伊野孝行

イラストレーターの南伸坊と伊野孝行がゲストを呼んだり呼ばなかったりして、主に「絵」につ…

南伸坊×伊野孝行

イラストレーターの南伸坊と伊野孝行がゲストを呼んだり呼ばなかったりして、主に「絵」について雑談するところです。 http://www.inocchi.net/

最近の記事

対談 都築潤×南伸坊×伊野孝行    第4回「その衝撃を”ヘタうま”という」

 子どもの頃からイラストファンだった都築潤さん。現在は大学で「イラストレーション史」を教えたりもしている。我々は歴史に何を学ぶのだろう。……それはともかく、都築さんが予備校生の時、今までの価値観をドンガラガッシャーン!と崩壊させる出会いがありました。あの時の動揺がふたたび蘇ります。(構成:伊野) 和田誠さんが発明した商売じゃないですか、それは。 伊野 都築さんは、中学3年生の頃から、自分はイラストファンだっておっしゃいますけど、絵を見て、これがアートで、これがマンガで、これ

    • 対談 都築潤×南伸坊×伊野孝行    第3回「芸術やるんだったら絵なんて描いてたらダメだった」

      都築潤さんは対談が始まる前に「なんでぼくが誘われたんですかね」とボソッとつぶやいた。「いや、伸坊さんは、都築さんとしゃべりたいって言ってましたよ」と私は答えた。これは本当。それに伸坊さんには、都築さんに対するちょっとした疑問があったのだ。対談をはじめて1時間くらい経過。缶ビールを1本空けたくらいの第3回目です。(構成:伊野) 憧れの空間デザイナー伊野 都築さんは大学はデザイン科ですか? 都築 ぼくは空間演出ですね。 伊野 じゃあ、最初からなりたいものがあったんですね。

      • 対談 都築潤×南伸坊×伊野孝行    第2回「石膏デッサンはインベーダーゲームだ」

        都築潤さんは、美術史をつらぬく二つの命題があると言う。それは「形態」と「色彩」。そこに「質感」の問題を立てる南伸坊さん。話は石膏デッサンの思い出に。都築さんは長年、美大予備校でデッサンの指導をしていたことがある。伸坊さんは東京藝大を3回落ちたことがある。私、伊野は美大すら受けていない。美大受験生にも読んで欲しい第2回。(構成:伊野) 黒田清輝は名伯楽か?伊野 西洋は自分たちのやり方だけだと、これ以上面白いことはできないって気づいて、印象派の頃あたりに浮世絵、キュビスムの頃に

        • 対談 都築潤×南伸坊×伊野孝行    第1回「自由を感じるのはどっちだ」

          都築潤さんをゲストにむかえた対談は、新コロのために、いろんなイベントの中止が発表されはじめた2月下旬、TIS ( 東京イラストレーターズ・ソサエティ)の事務局を借りて収録した。休日で事務員は誰もいない。コンビニで買ってきたお酒とつまみを並べて待っていた。ビールのロング缶3本、ハイボールのロング缶3本。ちょっと多かったか。約束の時間少し前に都築潤さんが現れる。南伸坊さんが到着するまで都築潤さんと雑談をしていた。都築さんは3年前にパパになった。その名残りから対談ははじまった。(構

        対談 都築潤×南伸坊×伊野孝行    第4回「その衝撃を”ヘタうま”という」

          最終回 全ての絵がイラストレーションで繋がる

          第19回−1 古典絵画、現代美術、漫画、全てがイラストレーションで繋がる 第19回−2 先生がいない方が絵は面白くなる?

          最終回 全ての絵がイラストレーションで繋がる

          第17回 第18回 死ぬ前に見たい絵

          第17回-1 デザインや絵に感じる「洗練」されたものとそうでないもの 第17回−2 強いインパクトはどうやって生まれるのか 第18-1 「恥ずかしい」と感じてしまう表現とは 第18回-2 人はどんなところに「共感」するのか

          第17回 第18回 死ぬ前に見たい絵

          第15回 第16回 ノスタルジーやお金の話

          第15回-1 ノスタルジー最強説 第15回ー2 襖絵を描く仕事から昔の「注文絵画」を考える 第16回-1 アートの話をするときはお金の話はヌキ? 第16回-2 意識してもしなくても絵は変化していく

          第15回 第16回 ノスタルジーやお金の話

          第13回 第14回 シュルレアリスムってなんだっけ?

          第13回−1 シュールな絵は好きですか? 第13回−2 不思議な絵はどうやって生まれるのか  第14回−1 不思議な気分になれることも絵の娯楽性 第14回−2 イラストレーションは意識的でアートは無意識的?

          第13回 第14回 シュルレアリスムってなんだっけ?

          第12回 社会と絵、アートの理屈

          第12回−1 メディアと結びつく、流行を捉える 第12回−2 アートに「理屈」を求めることの是非

          第12回 社会と絵、アートの理屈

          第10回 第11回 ヘタより他にうまいもなし?

          第10回−1 ヘタうま  意識で描くことを離れ「無意識の力」を引き出す 第10回−2 ヘタうま「ゆるさ」を絵の魅力と捉える価値観 第11回−1 ヘタうま  無意識の形や線はどうしたら描けるのか 第11回−2  ヘタうま  不意に見えて来る「筆の置きどころ」を見逃すな

          第10回 第11回 ヘタより他にうまいもなし?

          第7回 第8回 第9回 批評と風刺とパロディと

          第7回−1  イラストレーションに「批評」は成り立つのか 第7回−2   面白いものは「編集」の発想の中から見つかる 第8回-1     風刺画なんて大キライ!? 第8回-2    日本の風刺画に感じる停滞感 第9回-1   風刺やパロディに及び腰になるのはなぜ? 第9回-2    自分が興味があることにツッコミを入れよう

          第7回 第8回 第9回 批評と風刺とパロディと

          第6回 写真記憶

          第6回-1 思い通りに描く技術と歪みやはみ出しを生かす発想 第6回-2 絵の見方・楽しみ方と見る時間

          第6回 写真記憶

          第5回 リアルな絵の話、もうしつこいですか?

          第5回-1   見る人が「リアル」だと感じるのは形よりも質感? 第5回-2    形が歪んでも、手間がかかっても、質感は重視したい 第5回-3    手間と時間がかかっても写実的に描くことの快楽はある

          第5回 リアルな絵の話、もうしつこいですか?

          第4回 リアルな絵のつくり方

          第4回-1   段取りを踏んでいけば写実的な絵は描けるようになる!? 第4回-2    リアルに見せるためのテクニックと巧妙なウソ 第4回-3    写実表現=よく見て描く、とは限らない!?

          第4回 リアルな絵のつくり方

          第3回 人間の目 カメラの目

          第3回-1   幕末〜明治期に西洋の写実画に挑んだ高橋由一 第3回-2    光学装置を使ったことで絵はどう変わったのか 第3回-3    人間の目とカメラのレンズを通した図像はどう違うのか

          第3回 人間の目 カメラの目

          第2回 挿絵画家からイラストレーターへ

          第2回−1  イラストレーションにおける欧米志向と土着性 第2回-2   イラストレーターとデザイナーの分業化 第2回-3    挿絵画家からイラストレーターの時代、そして絵師の時代へ? 第2回-4    挿絵の「正統」をどこに求めるか

          第2回 挿絵画家からイラストレーターへ