読書とネットどちらが良い?
本や読んだ方がいい
いやいや、ネットの方が情報が多くて優れている
どちらが正しいのだろうか?
これは、比べるものが全く違っているのだ
「情報収集をしているのだから比べられるでしょ?」
と思うだろうか?
では、食事で例えてみよう
お腹がすいた時に
日本料理を食べる?
いやいや、フランス料理を食べよう
となったとする。
確かにお腹は満たされるが同じものだろうか?
日本料理屋Aと日本料理屋Bを比べる場合には、比べ安いかもしれないが
フランス料理と比べる場合には一体何を基準に比べているのだろうか?
白米とパンは両方とも炭水化物だが、比べられるのだろうか?
それと似た性質が、本とネットにはある
具体的には、
本は情報量が直列に増加し
ネットは情報量が並列に増加する傾向がある
例えば、「犬」という情報の直列化と並列化を見てみよう
直列化
犬→哺乳類→生物→真核生物→細胞核→DNA→AGTC
と直列方向に情報が増加していく
並列化
犬→哺乳類→生物
↓
ペット→値段→買い方→お札→財布
↓ ↓
猫 お金→貯金
といった具合だ。
直列化の情報増加は1本のレールのように伸びていき
並列化の情報増加は木の枝のように伸びていく
これを見ると
ネットの方が情報が多様化して優れているように見えるだろうか?
全ての情報を深い情報量で処理できるのならそうだろう
しかし、それの意味するところは
関連する本を数百冊買ってすべてを読み切るという事を意味する。
つまり、並列化した情報量をすべて直列化した情報と同じように処理するのはあまり現実的ではないのだ
そのため、ネットのような並列化された情報増加に求められる事は
あまり情報を深堀りせずに浅く理解する
という事だ。
これは、ネットのデメリットではなく、これをやらないとそもそも情報処理ができないのだ。
もしも、ネットで並列化された情報増加に対して、深く理解していったらどうなるだろうか
おそらく脳が過労して疲れ切ってしまうだろう。
ネットの情報を浅く広く得るのはメリットやデメリットなのではなく、特性なのだ。
では、情報を深く理解するために本を読んだ方がいいのだろうか?
本は1冊読んだだけでは、ネットの情報に触れたのと情報量はあまり変わらない可能性がある。
つまり、本も数百冊、数千冊読めばそれぞれが結びついて深まった情報をつなげていく事ができるのだ。
本は数百冊読む事で、直列化した情報をその後に並列化できる
ネットも触れ続ける事で、並列化した情報が直列化できる
それぞれにメリットはある。
どちらにも言えるのが
同じ情報(同じような系統の本、同じようなネットの情報)ばかりに触れていると
読書はある一定の分野のみがどんどん深くなっていき広がりがなくなり
ネットは様々な情報に関していろいろ接しているが浅い知識ばかりになる
という事だ
読書もネットもバランスよく触れるといいかもしれない。